メールマガジン『教育の鉄人』バックナンバー |
===メールマガジ====================================================== [教育の鉄人]創刊号 N0.1 1999/10/03 =================================================================== メールマガジン『教育の鉄人』 購読ありがとうございます。 これから、熱いメッセージをお届けします。 すべてが学級づくりにつながる情報になることを心がけます。 よろしくお願いいたします。 __________________________________ ■目次 ☆意識改革…発想を変えよう ☆新しい生活指導を目指して ☆提案 新しい形の授業 __________________________________ ☆意識改革…発想を変えよう 指導ということがわかっていないと、失敗します。 ひどいときは、学級崩壊につながります。 子どもがよくならない…ほとんどの場合、教師に責任があると思います。 「そんなことはありません。私はがんばっています」 なるほど、その人から見ればがんばっているのかもしれません。 授業を見ると…それは空回りしていることが多いのです。 例えば、チャイム着席です。 「うちのクラスは、チャイム着席しない」 「2学期になるのに、まだできない」 と怒っている人がいます。 どのように指導しているのかを聴いてみました。 「『チャイムが鳴ったら席に着きなさい』って、何度も何度もいっています」 私は悲しくなりました。これが教育界の現状なのでしょう。 これでよくなったら、教師はいりません。これは指導ではありません。 まずは、教師がチャイムを守っているかどうかを確かめましょう。 多くの人は、終了のチャイムが鳴っても、授業を続けていませんか。 教師が守らないのに、子どもには守らせよう これは傲慢です。 いうことを聴かないのも当たり前ではないでしょうか。 教師の意識、これはかなりずれています。 まずは、自分の行動を振り返ってみましょう。 子どもには要求するのに、自分はやらない。 自分はやらなくていい と思っていることがいかに多いか… 自分の発想を変えない限り、何をやってもうまくいきません。 発想を変えませんか。 ---------------------------------------------------------------------- ☆新しい生活指導を目指して 今おこなっている生活指導で、子どもたちはよくなりますか。 生活指導って、取り締まりですか。 生活指導って、一斉検問ですか。 罰によって子どもは伸びません。 教師がいなくなると、見るも無惨になりませんか。 効果がないとわかって続けてはいませんか。 「生活指導って難しい」 「大変だ」 で終わっているのが現状だと思います。 生活指導って、教師が楽するためにやっているのでしょうか。 私は、ずっと疑問に思ってきました。 例えば、今週の目標。 あれって、意味があるんでしょうか。 自分で立てるのならまだしも、決められてしまうんです。 人に決められて、それをやる…どうもげせません。 試しに、今の逆をやってみましょう。 教師と子どもの立場を逆転させるのです。 子どもが、教師の今週の目標をつくります。 例えば、「チャイムと同時に授業を終える」とか。 1週間、厳しくチェックします。 「先生、今の授業、チャイムが鳴っても終わりにしませんでしたよ」 と、注意します。 おもしろいでしょうね。子どもたちは喜んでやると思います。 1週間後、あなたどんな氣持ちになっているでしょう。 子どもの氣持ちが少しわかるでしょう。 いやになるでしょう。 だから、子どももいやなんです。 私はやったことがあるのでわかります たまりませんよ。これは。 でも、今まで自分が子どもにやっていたのです。同じことを。 自分で経験してから、私は変わりました。 今の生活指導を変えましょう。 プラスの生活指導で行きませんか。 さて、プラスの生活指導とは? 効果は絶大です。ただし発想の転換と努力が必要です。 楽して子どもを伸ばそう こういう考えはやめましょう。 --------------------------------------------------------------------- ☆提案 新しい形の授業 最近開発した授業です。 算数です。 問題の解き方を、くわしく説明する(文章で)という指導をしていました。また、一人 ひとり解き方の説明をさせていました。 そのかいあって、子どもたちの説明はかなりクリアになってきました。 あるとき、思いついたのです。 文章でくわしく説明するのを、授業でみんなでやってみたらどうか。 さっそくやってみました。 全部ではありませんが、そのときの授業記録です。 ___________________________________ 算数の授業 1学期の復習「分数の計算」 (6年生2学期) みんなで問題を解いていく型の授業である。 日直が授業を始める。 「問題を読みましょう」 全員で問題文を読む。これも音読の練習になる。 「今日はウからです」 「イの問題を読みましょう」 「5分の9わる5分の4」(全員で読む)。 「これは、分数のわり算ですね」 「アとイは分数のかけ算でしたね」 「分数のかけ算は、どうやりましたか」 「かけ算の場合、分母は分母、分子は分子どうしをかけます」 「では、分数のわり算はどうやりますか」 「逆数をかけます」 「逆数は、4分の5だから」 『ちょっと待って。逆数がわからない人もいるじゃないですか』 「逆数というのは、どういうことですか」 「逆数というのは、かけると1になる数です」 「この場合、5分の9に何かをかけます。答えが1になるのが逆数です」 「逆数にするためには、分母と分子を入れ替えます」 「分母が5,分子が4ですから、入れ替えると4分の5になります」 「4分の5をかければいいんです」 「式は、9分の5かける4分の5になります」 「分母は、9かける4で36になります」 「分子はどうですか」 「分子は、5かける5で25になります」 「答えは、36分の25になります」 「いいですか」 「問題は、『積や商が9分の5より小さくなる式』を選ぶんだから、この2 つをくらべます」 「どちらが小さいですか」 「これは、この前やったのと違って、分子が同じではありませんね」 「分子が同じときは、どうでしたか」 「分子が同じときは、分母が小さい方が大きかったですね」 「この場合は、分母も分子も違います」 「どうしたらいいですか」 「通分して、分母をそろえます」 「分母をそろえるにはどうしたらいいですか」 「最小公倍数を見つければいいと思います」 (以下、略) _____________________________________ このような感じでやっていきました。 ・一人一言の説明です。 ・たくさんいいたくても一言で終わりにします。 ・多くの子が発言できます。 けっこうおもしろいです。今後、どのように発展していくか楽しみです。 -------------------------------------------------------------------- ●インフォメーション ◇「熱血教師の会」を立ち上げました。愛称は「ねっけつくん」です。 みなさんも、参加してくださいね。 くわしくは下記のホームページをご覧ください。 ↓ http://www.geocities.co.jp/Berkeley/5802 「教育の鉄人」熱血教師 編です。 メーリングリストもやっています。熱いレポート交換が行われています。 全国の「ねっけつくん」の参加 お待ちしています。 てっちゃん 追伸 『教育の鉄人』の由来 もちろん、「料理の鉄人」をまねしたものです。 でも、それだけではありません。 私のあだ名なんです。「鉄人」は。 「ぴったり」といわれます。(笑) また、私はトライアスロンをやっていたことがあります。 あのころは「鉄人レース」といっていました。 この3つからきているのです。 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ 彡)))) メールマガジン『教育の鉄人』 бб 執筆、発行 てっちゃん 杉渕鉄良 ーノ ホームページ http://www.geocities.co.jp/Berkeley/5802/ 配信:まぐまぐ http://www.mag2.com/ お世話になっています。 ID:0000018527 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ |
|
![]() |
|
====メールマガジン==================================================== [教育の鉄人] N0.2 1999/10/10 ===================================================================== 「教育の鉄人」第2号をお届けします。 __________________________________ ■目次 ☆意識改革その2…発想を変えよう ☆生活死導から生活始動へ ☆授業記録より 「一字の違い」 __________________________________ ☆意識改革その2…発想を変えよう 「うちのクラス、忘れ物が多いんです」 「専科の授業に行くとき、何も持っていかないんです」 という話を聴きました。 忘れ物で苦労しているようです。 「口が酸っぱくなるほど、忘れ物をしないようにっていっているのに…」 どこでもありそうな光景ですね。 これで忘れ物がなくなったら、教師はいりませんよ。 ただ口だけで指導しているだけです。忘れ物をさせないための工夫がありま せん。 これはプロの指導とはいえません。 読者のみなさんは、どんな工夫をしていますか。 えっ、私ですか? 私の場合、何もしていません。 忘れ物についてあれこれいうことはありません。 忘れ物は、バロメーターの一つだと思っています。 授業がおもしろくない、教師への反抗などが、忘れ物という形としてあらわ れると考えています。 ですから、忘れ物をなくそうとやっきになるのは、本末転倒です。私の場合 は。 忘れ物をする原因は、他にあるのです。直接そのものを指導しても直りませ ん。 指導すべきは、他にあるのです。 まずは、教師の姿勢です。 ・持ってくるのが当たり前という傲慢さ。 ・いえばできるという安易な心。 この意識が変わらない限り、子どもを責めます。自分の指導不足を棚に上げ ます。子どもたちは、教師の傲慢さを敏感に察知します。そんな教師のいうこと を聴きたくないのです。 忘れ物は、教師の傲慢さを教えてくれるメッセージなのです。 意識を変えましょう。 授業がおもしろければ、忘れ物する子は少なくなります。努力すべきは、授 業なのです。自分の授業がよくないのを棚に上げ、子どものせいにするのはや めましょうね。 ---------------------------------------------------------------------- ☆生活死導 から生活始動へ 今までの生活指導は、生活死導ではないでしょうか。 子どもを取り締まり、やる氣を失わせ…いいことがなかったと思います。 「忘れ物をしない」「廊下を走らない」…枝葉末節に目を向け、子どもを追 い込む死導だったのではないでしょうか。 私の考えをアトランダムに書いてみました。 「100倍細かく」 生活指導 編 1 今までの生活指導で子どもがよくなったことはない。 2 目標はご立派だが、子どもを見ると… 3 目標を啓示することは、できていないことの確認なり。 4 「みんな仲良く」と書いてある学級は、仲が悪いこと多し。 5 紙に目標を書いて安心する教師かな。 6 問題は、目標を具現する力である。 7 具体的な行動をとらない人が多い。 8 目標を立てて「それを守りなさい」といって終わり。 9 できていないと「何で守らないの」と怒る。 10 これで子どもがよくなったら教師はいらない。 11 目標を「守る」って、おかしくないか。 12 決まりを守る。目標は達成する。 13 今週の目標というが、そもそも目標になっていない。 14 どうして年間計画がつくれるのか、4月に各月の目標が決まっているの か、不思議である。 15 子どもの中からわき出てきたものが目標になる。 16 目標がないと生活できないのか。 17 週末まで目標を覚えている子が何人いるか。 18 「廊下を走る子が減りません」「一輪車の片づけがよくなりました」現 象のみの報告。 19 子どもたちの行動の背後にあるものを分析すること。 20 「今週の目標なんていらない」ということを子どもと話し合ったらおも しろい。 21 生活指導の別名は、先生指導。先生を指導した方が、子どもがよくなる。 22 子どもが先生用の目標を創ったらおもしろい。 23 「もっとわかる授業をする」「チャイムが鳴ったら授業をやめる」「板 書を必ずきれいに消す」 というぐあいに。 24 今週の目標を、教師自身実行しているか。 25 自分は関係ないと思っている教師が多い。 26 「チャイム着席」意味を教えているか。 27 「できた」「できない」だけを見ていないか。 28 だから、子どもが現象だけしか見ないのである。 29 教師が、チャイム前に職員室を出ているか。 30 自分は遅れてもいいと思っていないか。 31 自分が遅れていったくせに、「席に着いていない」と怒る人あり。 32 教師が先に行っていれば、子どもは席につくものである。 33 すべてが同様。たとえば、教師がゴミを拾えば、子どもも拾うようにな る。 34 すぐそうなるか、時間がかかるかの違い。 35 生活指導とは、生き方の指導でもある。 36 自ら考え実行する力をつける絶好の機会である。 37 それなのに、押しつけで終わっている。 38 押しつけられているから、教師の見ていないところではひどい。 39 自分だって、押しつけられたらいやだろうに。 40 プラスの生活指導をしよう。 41 新聞は、悪いことの記事が多い。よいことの記事は少なし。生活指導も 同じ。 42 毎日、よかった点だけを教師が語ったらどうだろうか。 43 帰りの会の反省会は、百害あって一理なし。 44 お互いのあら探しに時間を費やすことなかれ。 45 「先生、○○君、ふざけて掃除やりません」といわれたらなんと答える か。 46 いいところを見つけるのが、生活指導である。 47 発想を転換しよう。 48 月曜の全校朝会、つまらん話はやめにして、「先週、こんないいことが ありました」という話をたくさんしよう。 49 そのあとがかんじん。「みなさんもやりましょう」というよけいな一言 をいわない。 50 よけいなことをいうから、押しつけになるのである。 51 無意識に押しつけていることを意識しよう。 52 これを1か月続けると、子どもが変わってくる。 53 うちの教頭先生は、いい行動をとった子に手紙をくれる。 54 手紙をもらった子は、またその行動をする。 55 手紙をもらえなくても続ける。 54 いい行動を見つけたら声をかけよう。 55 よくない行動を指摘し、いい行動を見過ごすこと多し。 56 よくない行動を見過ごし、いい行動を指摘する まだこのほうがいい。 よくない行動の中にも、ほめる種はある。 57 よくない行動をほめ、子どもの意識を変えるのが生活指導。 58 よくない行動こそ、ほめる種を見つけてほめよう。 59 よくない行動、いい行動とも2ほめること。 60 教師の仕事は、フォロー。 61 「一輪車が片づいていません」ではなく、片づければいい。 62 子どもができないことを指摘しない。教師がフォローすればいい。 63 教師がフォローすることで子どもは安心して行動できる。 64 うまくできなくても先生が助けてくれる これは信頼関係ができるとい うこと。 65 安心しての行動から、さぼりは生まれない。 66 さぼりは、押しつけ、強制の落とし子である。 67 教師が自分が決めたことを守ることから始めよう。 68 言行不一致人のいうことをだれが聴くか? 69 あなたは聴きますか? 70 子どもだって聴きませんよ。聴いたらそれこそおかしい。 71 3つくらい決めたことを守って行動しよう。(例)時間を守る。あいさ つする。 72 3か月過ぎるころ、子どもが変わってくる。 73 自分で律する力をつけるのが生活指導のポイント。 74 最初から自律はできない。 75 他律から入る。 76 「どうしていけないの?」ではない。いけないことだ と教えればいい。 77 何でも子どもに考えさせる、決めさせるのは間違いのもと。 78 「どうしてあいさつしないといけないの?」→「やっているうちにわか ります。まずは、やりなさい」 79 教師が口先人間だと、子どももそうなる。クローン? 80 教師の背中を見て子どもは育つ。けだし名言である。 81 一番大切なことは、いってはいけない。これが実感できたらたいしたも の。 82 自律は自立へつながる。 83 「自ら学ぶ」の裏に「自律」あり。これが見過ごされやすい。 84 自律とは迷惑感覚を養うことで生まれる感情である。 85 この感覚が養われるにしたがい、子どもは急成長する。 86 体験して初めてわかる迷惑感覚。 87 迷惑感覚とは、氣配りに通じる。 88 生活指導とは、氣配りの指導でもある。 89 強制されたものは、氣配りにあらず。 90 自分がよく思われたいと思ってしたことは、氣配りにあらず。 91 はき違えている教師が多い。 92 相手もうれしい、自分もうれしい これが氣配り。 93 氣配りは、自己犠牲ではない。自分を活かすことである。 94 子どものいい点だけを見つめよう。 95 ほめ続けよう。 96 至らない点は、教師がフォローしまくろう。 97 帰りの会、全校朝会などを活用し、ほめてほめてほめまくろう。 98 親にもそれを伝えよう。 99 プラスの生活指導が軌道乗ったとき、学校が変わってくる。 100 今やっている生活指導をすぐやめよう。今やっているのは生活死導に 他ならない。 生活指導をやめて、生活始動へ。 ---------------------------------------------------------------------- ☆授業記録「一字の違い」 6年生、国語の授業。題材は教科書に載っていたものです。 「コーヒーがいいです」 「コーヒーでいいです」 これについて、氣づいたことを書かせました。 5分後発表させます。 杉渕学級では、日直が司会をすることが多いのです。 日直が声をかけます。 「話し合いをはじめます。氣づいたことをいって下さい」 「ぼくは、どこかに行って、飲み物を出してもらっているときのことだと思い ます」 「私も、喫茶店とかじゃなくて、親戚とか、友だちの家とかに行ったときのこ とだと思います」 「『コーヒーがいいです』と『コーヒーでいいです』は、似ていますね。どこ が違いますか 」 「がとでが違います」 「私も、がとでの違いだと思います」 「ちょっとしか違いませんね」 「一字しか違いません」 「でも、一字違うだけで、なんかずいぶん違う感じがします」 「みんなは、どっちを使いますか」 「私は、『コーヒーでいいです』というと思います」 「私も、『コーヒーでいいです』といいます」 「そうですか?ぼくは、『コーヒーがいいです』を使います。『コーヒーでい いです』というと、なんか飲みたくないのに無理に飲むような感じがしませ んか」 「そう思います」 「自分の好きなのがないから、コーヒーでいいや という感じがします」 「しぶしぶという感じがします」 「なんか、相手に失礼な感じがします」 「飲み物を出す人の視点で考えてみましょう」 「『コーヒーでいいです』といわれたらどうですか」 ※視点を変えて見る をやろうとしています。 「なんか、いやな感じがします」 「飲みたくないのに、飲んであげるという感じを受けます」 「せっかく出すのに、いやになってしまいます」 「それでは、『コーヒーがいいです』はどうですか」 「この人は、コーヒーが飲みたいんだなと思います」 「コーヒーが好きなんだなと思います」 「でといわれるより、がといわれたほうがずっといいです」 「私は、さっきでというといったんですけど、違いました。がといいます」 意見を変える子の発言が続きます。 「ぼくは、でとがだけでは決められないと思います」 「どういうこと?」 「いい方にもよると思うんです。いやな顔して『コーヒーがいいです』って いったら、がを使っても、なんかいやな感じがします」 「なるほどー」 「『コーヒーでいいです』といっても、にこにこしていったら、そんなにい やな感じがしないかもしれないですね 」 (以下、省略します。) -------------------------------------------------------------------- ●インフォメーション ・メールマガジン『教育の鉄人』読者数は、900人を越えました。 ありがとうございます。 ・「学級づくり」を特集してほしいというリクエストがたくさんありまし た。学級崩壊が問題になっている現在、学級づくりの大切さを見直すべ きでしょう。 そこで、私なりの学級づくりを発信しようと思い立ちました。 『教育の鉄人』の姉妹編として、『教育の鉄人』学級創りを発行します。 登録はこちら http://www.geocities.co.jp/Berkeley/5802/magajin2.htm ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ 彡)))) メールマガジン『教育の鉄人』 бб 執筆、発行 てっちゃん 杉渕鉄良 ーノ ホームページ http://www.geocities.co.jp/Berkeley/5802/ 配信:まぐまぐ http://www.mag2.com/ お世話になっています。 ID:0000018527 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ |
|
====================================================================== 彡彡彡彡入ミ 1999/10/25 N0.3 | ̄熱血! _| | ̄δ ̄δ | 【教 育 の 鉄 人】 d " > "b ∩ 人 ▽ ノ (目 ====================================================================== こんにちは。「教育の鉄人」第3号をお届けします。 __________________________________ ■目次 ☆意識改革…ちょっと一工夫 ☆プラスの生活指導 …「100倍細かく」 ☆提案 新しい形の授業…「ものの見方・考え方を育てる授業」 __________________________________ ☆意識改革…ちょっと一工夫 「あの子、あいさつしないんですよ」 という話をよく聴きます。 教師からあいさつすれば、子どもはあいさつするものですけど…。 中にはしない子もいるでしょう。 あいさつしない子を怒ってしまうのは、ちょっと待ちましょう。 あいさつしなかったのでしょうか。あいさつできなかったのでしょうか。 なぜしないのかを考える必要があると思います。わざと無視しているのか、 がつかないのか、面倒くさいのかなどなど。よく見る必要があるでしょう。そ をしないで、子どものせいにするのはいただけません。 自分のことを振り返ってみましょう。 あいさつされたのにあいさつできなかったことはありませんか。 私はけっこうありますよ。あっと、思ったとき相手は通り過ぎて…あいさつ しそこなってしまうことがあります。 用意ができていないとき、反応が遅れるのです。 相手の用意ができるように声をかけてみるといいと思います。 まず、「○○君」と声をかけます。 相手がこちらを向きます。 目があったところで「おはようございます」という。 そうすると、ほとんどの場合「おはようございます」とあいさつがかえって くる。 これは、私の経験です。 ちょっと工夫するだけで、結果は大きく異なってきます。 料理と同じで一工夫を。 ---------------------------------------------------------------------- ☆プラスの生活指導 「100倍細かく」 1 今までの生活死導をやめることがスタート。 2 今までのくり返しでは現状変わらず。 3 根本的な発想を変えよう。 4 生活指導は取り締まりではない。 5 生活指導は一斉検問ではない。 6 罰によって子どもが育ったためしなし。 7 教師自らが意識をすること。子どもの指導ではない。自分を指導するの だ。 8 手始めとして、今までの逆をやってみよう。 9 子どもに、私たち教師の目標を決めさせる。それを私たちが達成するよう に努力するのである。 10 全校朝会で、子どもが教師を評価する。 11 こうして、初めて子どもの立場がわかるのである。 12 相手の立場がわかったときから、指導が始まる。 13 なかなか「できない」ことがわかっただろう。子どもだってできないの だ。 14 自分が有利な立場で、子どもを指導することをやめよう。 15 プラスの生活指導とは、子どものよい点を見つけることである。 16 よい点を見つけ、認め、ほめる。 17 加点法の世界である。やらない、さぼる、ふざけるが0点。ここがスター ト。 18 ちょっとでもやれば、ほめる。 19 よい点とは、教師にとって都合がいい点ではない。 20 人間として立派な行動ということである。 21 自分がやってみなければ、子どものよい点は見つからない。 22 あいさつ、廊下歩行、掃除など、進んでやってみよう。 23 ちょっとやったくらいではダメである。徹底してやること。 24 例えば、わたしがやっていること 全校児童、職員の靴をそろえる。 25 傘をそろえる。 26 掃除用具入れを整頓する。 27 トイレ掃除をする。 28 職員室の掃除をする。 29 学校中を掃除する(その日によって場所が変わる)。 30 教室を掃除する。 31 子どもたちの机を、朝と帰りにぞうきんで拭く。一言声をかけながら。 32 自分から先にあいさつする。 33 足音を立てないようにして歩く。 34 自分から、深々と礼をする。 35 いろいろやってみると、見えてくる。 36 教師がさぼるための生活指導であっはならない。 37 教師が楽するための生活指導であってはならない。 38 教師が見ていようと見ていまいとやる このようにしたい。 39 近視と矯正からは、絶対に生まれない。 40 子どもの中に人間のすばらしさを観なければいけない。 41 大きな目標を提示しよう。 42 私の場合は、「この学校をいい学校にしよう」ということが多い。 43 「君は、学校のために何ができる」 44 子どもに考えさせると、けっこういいことをいう。 45 「学校のために」となると、なんかすばらしいことをするような氣がす るらしい。 46 隠れてさぼろう、楽しようという考えは出てこない。 47 やらなくても叱られないのだから。 48 やらない子に対しては、「そのうち君もやるようになるよ」といってお こう。 49 やらないのが普通。やる子はすごい。 50 ちょっとやればすごいのだから、子どもはやるようになる。 51 「学校をよくするために、何をやりますか。私は〜」まず教師がいおう。 52 「私はゴミを拾います」→「学校をきれいにしようとしているね」 53 「下級生に親切にしようと思います」→「困っている人を助けようとし ているね」 54 このように一つひとつを認めていく。 55 「30人が1日一つすれば、30学校がよくなるんです」 56 教師にいわれしかたなしにゴミを拾うのと、学校をよくしようと思いゴ を拾うのでは、天と地ほどの違いがある。 57 「先生、○○君はちっともやりません」「いいんですよ。○○君は、何 やろうか考えているんです」 58 「私が、○○君の分もやりますよ」「いえ、先生、私がやります」 59 報告会をしよう。 60 「私は、水が出しっぱなしになったので止めました」「ゴミを拾いまし た」「怪我した子を、保健室に連れていきました」「花の水を換えまし た」何でもオーケー。 61 自分が役に立っていると感じるとき、パワーが出る。 62 やっても疲れない。 63 またやろうかな という氣になる。 64 工夫するようになる。 65 友だちに声をかけるようになる。「あそこの掃除、ぼく1人じゃできな いんだけど、だれか手伝って」「うん、いっしょにやろう」 66 やることがだんだん変わってくる。 67 掃除をする子は、場所が変わる。きたないところを見つけ次々にきれい にしていく。 68 下級生の世話。掃除の手伝いをする。→やってみせる。→教える。→や らせる。 69 給食準備も同様である。 70 主事さんの手伝いをするようになる。 71 「今日、先生のすることないよ。私が靴をそろえちゃったよ」「一本」 72 自分たちの手で学校をよくしていこうという意識が出てくる。 73 このへんになると、「きまり」の意味がわかってくる。 74 自律するようになってくる。 75 喧嘩がなくなる。 76 人を非難することがなくなる。 77 「何でやらないんだよ」といわないで、その子の分をやるようになる。 78 授業でも、わからない子に親切に教える。 79 教科書を忘れた子に、さりげなくかす。 80 参観者がきたとき、いすをもっていく。 81 このように、氣配りができるようになってくる。 82 感性が育ってくる。 83 口ではなく行動することがわかってくる。 84 だれにもいわないで行動することが多くなる。 85 プラスの生活指導は、決まりを守ることから入らない。 86 教師が始める。、それを見た子が始める。 87 その輪はだんだんと広がっていく。 88 「学校をよくする」ための行動が増えていく。 89 それを見た下級生がまねするようになる。 90 下級生が上級生のいうことを聴くようになる。 91 自分がやろうと思ってやるので、パワーが出る。 92 役に立っていると感じるとパワーが出る。 93 行動は、授業に波及する。進んでやる、助ける、自分の役割を考えて行 動するなど。 94 教師は、いっしょに行動する。叱ることがすくなくなるので、きりきり しなくなる。 95 プラスの生活指導は、「しなければならない」ではなく「やろう」であ る。 96 自分がアクションを起こすと状況が変わることがわかってくる。 97 授業中、朝会時など、話を聞く態度が目立ってよくなる。 98 姿勢がよくなる。 99 歩き方がきれいになる。 100 なにより、表情がいきいきしてくる。 ---------------------------------------------------------------------- ☆「ものの見方・考え方を育てる授業」 算数編 『立体』真正面、真上から見た形 ☆下の図のような立体の、真正面から見た形と真上から見た形について調べ ましょう。 という問題。 図形は、四角柱、三角柱、円柱、三角錐、四角錐、円錐、球がある。 まずは、真正面から見た図形が並べてある。それぞれ色が違う。 「これを見てください。オレンジ色の図形です(教科書を指さして)。これは四 角柱だと思います」 「私も四角柱だと思います」 「色を見てください。上の図で四角柱はオレンジですね。だから、四角柱だと思 います」 「四角錐の側面を見てください。長方形になっていますね。この図形は長方形だ から、四角柱だと思います」 「ぼくも、四角柱だと思います。側面が長方形で、真正面から見ると長方形に見 えるからです」 以下、同じような意見が続く。 『もし、すべての図形の色が同じだったらどうですか』 「色が同じだと、わからないです」 「円柱を見てください。正面から見ると長方形に見えますよね」 「でも、大きさが違うからわかります」 「私も、大きさが違うからわかると思います」 「でも、大きさが同じだったらどうしますか」 「四角柱か円柱か決められますか」 「ぼくは、決められないと思います」 「ぼくも、決められないと思います」 「四角柱も円柱も真正面から見ると長方形に見えます。だから、これだけでは 決められないと思います」 「私もこれだけでは決められないと思います」 「角度を変えてみれば、わかります」 「17ページを見てください。上から見た図がありますね」 「上から見れば、四角柱か円柱かがわかります」 「私も、上から見ればわかると思います」 「真正面から見てわからないときは、真上から見るとわかると思います」 「次にいっていいですか」 「真ん中の緑の図形はどうですか」 「形は長方形ですね」 「さっきと同じように、長方形です」 「違うところはどこですか」 「真ん中に線が入っています」 「真ん中に線が入っているので、四角柱じゃないことがわかります」 「円柱じゃないことは確かです」 「私も、四角柱じゃないと思います。四角柱だったらせんが入りません」 同じような意見が続く。 『ちょっと待って。もし四角柱を◆のように置いたら、真ん中に線が入って見 えませんか』 「それは…」 「そうすれば見えるけど…、それじゃあ、真正面とはいえません」 「ぼくも、それは真正面じゃないと思います」 『だれが決めたんですか』 「…」 しばしの沈黙。 「16ページの上を見てください。四角柱のところです。ここに真正面と書いて ありますね。側面の長方形のところが側面だと書いてあります」 「ぼくもそう思います。先生の置き方は真正面ではないです」 むっ、氣づきおったか。 「三角柱を見てください。三角柱の真正面は、とんがったところですね」 「話を戻します。四角柱と円柱は、真正面から見ただけではわからないんですね」 「大きさが違えばわかるけど、同じだったら区別がつかないと思います」 「真正面から見てわからないときは、どうしたらいいですか」 「角度を変えてみればわかります」 「上から見ればわかります」 「真上から見れば、すぐわかります」 同様に、三角錐と四角錐もやる。 『今日やったことをまとめてみましょう』 まとめを書かせる。 発表させる。 「真正面から見ただけではわからないことがある」 「真正面から見ただけでわらからないときは、真上から見るといい」 「1つの見方で決めてはいけないということだと思います」 「私も、1つの見方ではわからないことがあるということだと思います」 「2つの見方をするということだと思います」 『1つの見方で判断してはいけないというのですね。日常生活の中から例をあげ てみましょう』 「どんなものがありますか」 「髪が長い男の人は、後ろから見ただけでは男か女かわかりません」 「一平くんが堰八先生に間違えられましたね」 「あのころ一平くんは髪が長かったから、堰八先生は女の子だと思ったんですね」 (例) ・塩と砂糖。→ちょっと見ただけではわからない。 ・同じ服を着ている子。→服を見ただけではわからない。 ・その人が怒っているところを見た。→それだけでは怖い人かどうかわから ない。 ・双子。→見ただけではわからない。 ・同じ大きさの箱の重さ→どっちが思いかわからない。 小さくても重い物はある。 ・にこにこしている人。→外見だけでは、わからない。 その他、いろいろ出された。 『生活の中で、2つ以上の見方をしてみましょう』 ※さて、子どもたちはどんな見方をするでしょうか。 見方がどう変わるでしょうか。 (続く) ---------------------------------------------------------------------- ●インフォメーション 『教育の鉄人』第3号の発行が遅れました。 申し訳ありません。 実は、家内が足を骨折してしまい、家事のほとんどを私がやっていたの で… 「教育の鉄人」ではなく「家事の新人」をしていました(笑) 仕事と家事の両立、大変ですね。 本当に頭が下がります。 ふだんよくしてもらっているんだな 改めて思いました。 みなさん、奥さん、だんなさんを大切に(笑) ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ 彡)))) メールマガジン『教育の鉄人』 бб 執筆、発行 杉渕鉄良 ーノ メールアドレス tecyan@sannet.ne.jp ホームページ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5802 配信:まぐまぐ http://www.mag2.com/ ID:0000018527 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ |
|
====================================================================== 彡彡彡彡入ミ 1999/11/4 N0.4 | ̄熱血!_| | ̄δ ̄δ | 【教 育 の 鉄 人】 d " > "b ∩ 人 ▽ ノ (目 ====================================================================== こんにちは。「教育の鉄人」第4号をお届けします。 __________________________________ ■目次 ☆意識改革…ちょっと一工夫 ☆プラスの生活指導 …実践開始 ☆提案 新しい形の授業…「ものの見方・考え方を育てる授業」 __________________________________ ☆意識改革…ちょっと一工夫 「ありがとう」をいわないわけ 「お礼をいわないんだから」 何かをしてあげたのにお礼をいわれなかったことはありませんか。 私はよくあります。 例えば、次のようなことがありました。 「先生、一輪車なおして」 サドルが曲がってしまったのでなおしてほしいというのです。 なおします。 「はい」 「あっ、なおった」 といっていってしまいました。 これは一つの例です。 しかし、同じようなことはたくさんあります。 礼儀知らずな人が多いのでしょうか。 ちょっと待ってください。 ほんの少し工夫すると、違ってきます。 なおします。 「はい」っとはわたしません。 「ちょっと、乗ってごらん」 「ちょうどいい」 「よかったね」 「ありがとう」 なおったとき、子どもの頭の中は「なおったー」でいっぱいなのです。 お礼のほうには、意識がいかないのです。 ちょっと時間をおくと、意識がもどります。 そうすると、たいていの場合お礼をいいますね。 ですから、子どもの意識が戻るようにちょっと間をおくといいのです。 先日、先輩の先生にパソコンのことを聴かれました。 うまく印刷できないので、どうしたらいいか相談されたのです。 私がやると、すぐに印刷できました。 「ああ、そうやればいいのか」 その人は、お礼をいいませんでした。 大人でもこうなのです。 もし、私が、相手の意識を戻す手だてを講じていたら「ありがとう」といっ たでしょう。この場合、私より年上の人だったので、やりませんでした。 ---------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------- ☆「ものの見方・考え方を育てる授業」 真正面から見ただけではわからないことがある」 「真正面から見ただけでわらからないときは、真上から見るといい」 「1つの見方で決めてはいけないということだと思います」 「私も、1つの見方ではわからないことがあるということだと思います」 「2つの見方をするということだと思います」 『1つの見方で判断してはいけないというのですね。日常生活の中から例をあげ てみましょう』 ---------------------------------------------------------------------- ●インフォメーション 家内の足は、だいぶよくなってきました。とはいえ、まだまだ思う ように動けません。まだまだ私は「家事の新人」ですね(笑) ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ 彡)))) メールマガジン『教育の鉄人』 бб 執筆、発行 杉渕鉄良 ーノ メールアドレス tecyan@sannet.ne.jp ホームページ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5802 配信:まぐまぐ http://www.mag2.com/ ID:0000018527 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ |
|
====================================================================== 彡彡彡彡入ミ 1999/12/19 N0.5 | ̄熱血!_| | ̄δ ̄δ | 【教 育 の 鉄 人】 d " > "b ∩ 人 ▽ ノ (目 ====================================================================== こんにちは。「教育の鉄人」第5号をお届けします。 __________________________________ ■目次 ☆意識改革…ちょっと一工夫 __________________________________ ☆よけいな一言 10年くらい前のことです。 職員室で仕事をしていました 1年生が、やってきました。 「先生、校庭にお金が落ちていたのでもってきました」 その女の子はいいました。 まわりにいた教師たちはなんといったでしょうか。 「ありがとう」と軽くいったあとに、 「職員室に入るときは、『失礼します』っていうんですよ。黙って入ってきてはいけません」 などなど、3人がいっていました。 私は、思わずいってしまいました。 「なんで、よけいなことをいうんですか。あの子は、遊びの途中で、お金をもってきたんですよ。やりたいことをやめてもってきたんですよ。どうして、ほめてあげないんですか」 シーン。 どうしてよけいなことをいうのでしょうね。 「ありがとう。遊びをやめてもってきてくれたんだね。どうもありがとう」 といってあげないのでしょうか。 ポイントをはずしています。 ずれています。 これを毎日やられたら、子どもはたまったものではないでしょうね。 よけいな一言 あなたはいっていませんか。 私も、よくいってしまいます。いってから「しまった」と思います。 どうも、変な教師根性が抜けませんね(笑) 子どもを伸ばすのも一言、殺すのも一言 よけいな一言 いわないようにしませんか。 ---------------------------------------------------------------------- ●インフォメーション 学芸会、学校づくり…没頭していたのでメルマガは冬眠していました。 ごめんなさい。 今、学校づくりをしています。基礎学力づくりと交流授業がメインです。 もうすぐ2学期も終わりですね。 通知票はつけ終わりましたか。 私は、ようやく終わりました。 いやいや、自分の分がまだでした(笑) ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ 彡)))) メールマガジン『教育の鉄人』 бб 執筆、発行 杉渕鉄良 ーノ メールアドレス tecyan@sannet.ne.jp ホームページ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5802 配信:まぐまぐ http://www.mag2.com/ ID:0000018527 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ |
|
====================================================================== 彡彡彡彡入ミ 1999/12/25 N0.6 | ̄熱血!_| | ̄δ ̄δ | 【教 育 の 鉄 人】 d " > "b ∩ 人 ▽ ノ (目 ====================================================================== こんにちは。「教育の鉄人」第6号をお届けします。 __________________________________ ■目次 ☆意識改革…ちょっと一工夫 __________________________________ ☆切りかえ 本日は、終業式でした。 終業式のあと、生活指導主任が冬休みの過ごし方について話しました。 「みなさん……早寝早起きして……食べ過ぎないように……あいさつをきちんと…」 などなど。 どこの学校でも見られる光景ではないでしょうか。 どこかおかしいと思いませんか。 自分にできないことを子どもにいうのはどうでしょう。 子どもには「早寝早起き」といっているのに、自分は「遅寝遅起」していませんか。 特に、正月ですからね。ふだんと生活のリズムが違うのは当たり前だと思います。 それを普段通りにやりなさい というのは無理ですよ。 普段通りだったら、正月ではなくなってしまうのでは? 子どもたちは、敏感です。 「あの先生は、えらそうなことをいっているけど、自分ではやらない」 一発で見抜かれてしまいます。 それがわからないのは教師だけです(笑) 私は次のようにいいました。 「遅寝遅起、大いにけっこう。正月しかできないことを楽しみましょう〜」 その他いろいろいいました。 もちろん、教師らしいこともいいました(笑) お正月を思いっきり楽しんだ子は、3学期にはいるとすぐに氣持ちを切りかえられます。 中途半端だと、なかなか切りかわらないのです。 「氣持ちを切りかえなさい」 といいつつ、「お正月どうだった」と聴いたり、正月についての作文を書かせたり…、ゲームをやったり… 子どもは氣持ちを切りかえようとしているのです。 休み氣分を引きずっているのは教師です。 私の場合、始業式から授業をします。 ---------------------------------------------------------------------- ●インフォメーション 2学期が終わりましたね。 ほっと一息です。 「先生の通知表つけてあげるよ」 「顔は、いいにしてね」 「…」 冬休み みなさんは、どうすごしますか。 私は、家族サービスですね(笑) それから、研究です。 普段できないことを思いっきりしたいですね。 よいお年を! ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ 彡)))) メールマガジン『教育の鉄人』 бб 執筆、発行 杉渕鉄良 ーノ メールアドレス tecyan@sannet.ne.jp ホームページ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5802 配信:まぐまぐ http://www.mag2.com/ ID:0000018527 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ |
|
====================================================================== 彡彡彡彡入ミ 1999/1/5 N0.7 | ̄熱血!_| | ̄δ ̄δ | 【教 育 の 鉄 人】 d " > "b ∩ 人 ▽ ノ (目 ====================================================================== あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 いよいよ2000年ですね。 教育界はどう変わっていくでしょうか。 教師が伸びた分、子どもも伸びると思います。 子どもにとって価値ある教師になるために、共に修行しましょう。 「教育の鉄人」第7号をお届けします。 __________________________________ ■目次 ☆意識改革…ちょっと一工夫 ・タイミングをつかむ __________________________________ ☆タイミングをつかむ 私には2人の子どもがいます。 下の子は女の子、5歳です。 由紀子といいます。 保育園の年中組です。 がんこです。「そっくり」といわれます。 親がいくらいっても、納得しないとやりません。 似ていますね、だれかさんに(笑) 「おとうさん、カルタやろう」 冬休み、カルタをやろうといいにきました。 そういえば、最近文字に興味を持ちだしたようです。 さっそくやりました。 上の子は、男の子、1年生です。 結果は、上の子の圧勝。 下の子は、大泣きしました。 「由紀負けたー、竜くん(りょうといいます)勝ったー」 一度泣き出すと、なかなか止まりません。 なだめるとよけいに泣きます。 すごいライバル意識というか… 下の子は、負けず嫌いですね。 これまた似ています。 「じゃあ、由紀子一人でやろうか」 私が読み、一人で取らせました。 これなら、大丈夫です。 ときどき、私も取るふりをしました。 「あー、お父さん取ろうと思ったのに、由紀が取っちゃったー」 と泣くまねをしたり。お父さんは、大変です。 2日もやると、取るのが速くなってきました。 言葉を全部読まないうちに取るようになりました。 「お父さん、『わ』ってどれ」というように、聴かなくなりました。 覚えてしまったようです。絵で覚えたんでしょうね。 「今度は、由紀が読む。お父さん取って」 自分が読むと言いだしました。 「これ、なんて読むの?」 最初から、これです。 えらく時間がかかりました。 「わ…に…な……」 視力検査のようです。 ようやく1回終わりました。 「もう1回やる」 2回目スタート。 この日は、3回やらされました。いや、やりました。 次の日、またやりました。 どんどん読み方がうまくなっています。 「これなんて読むの?」と聴くことも少なくなってきました。 わからないときは、上の子が使っている「ひらがなポスター」なるものを見 て、自分で探しています。 そうこうしているうちに、ひらがなを全部覚えてしまいました。 家内がいくら教えても、覚えなかった子が… 自分から字を覚えたのです。 カルタをやることで、一氣に覚えてしまいました。 上の子と試合をしても、かなり取れるようになりました。16枚くらい取り す。 ものごとには、タイミングが大事だとあらためて思いました。 いくらいっても、子どもがその氣にならなければ効果はありません。 子どもがその氣になったときがチャンスですね。 こんなときは、徹底的につきあいます。 こちらがあれこれいわなくても、子どもは自分でやります。 自分で伸びます。 すごいエネルギーです。 「お父さん、由紀がいっしょにカルタやってあげるね」 おかげで、私も読み札のほとんどを覚えました。 ---------------------------------------------------------------------- ●インフォメーション お正月は家族サービス(笑) 妻とカルタをやりました。 真剣勝負です。 妻とのバトルは引き分け。 勝たなくてよかった(笑) 相手の面目を立て自分の面目も立てる これがいいですね。 ちなみに、「セブンブリッジ」では私の圧勝でした。 「神経衰弱」では、惜敗。 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ 彡)))) メールマガジン『教育の鉄人』 бб 執筆、発行 杉渕鉄良 ーノ メールアドレス tecyan@sannet.ne.jp ホームページ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5802 配信:まぐまぐ http://www.mag2.com/ ID:0000018527 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ |
|
OoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoO 彡彡彡彡入ミ 1999/1/13 bW | ̄熱血!_| | ̄δ ̄δ | 【教 育 の 鉄 人】 d " > "b ∩ 人 ▽ ノ (目 OoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoO 「教育の鉄人」第8号をお届けします。 __________________________________ ■目次 ☆意識改革…ちょっと一工夫 ・わずかな違い __________________________________ ☆わずかな違い お正月休み、家族旅行をしました。 土産を選んでいるときのことです。 (その地方の焼き物の)コーヒーカップです。 氣に入ったたものは、2つの店にありました。 それぞれの店で、1つずつ買うことにしました。 1つの店は、事務的な感じを受けました。 お釣りをもらおうと手を出したら、投げるように下に置かれました。 「ありがとうございます」の一言もありません。 すぐ次の客の会計をはじめました。 温厚な私も(笑)、かちんとしました。 次の店に行きました。 店員さんがにこにこしています。 「どちらからいらしゃったんですか」 「○○をごらんになりましたか。あそこはいいですよ」 と、声をかけてくれます。 買い物をして、お釣りをもらうとき… 「どうも、ありがとうございました。お釣りでございます」 ていねいに そっと、両手でお釣りを渡してくれました。 「ご旅行、楽しんでくださいね」 すっかりいい氣分になって店を出ました。 同じことでもこれだけ違います。 ほんのわずかなことですが、私の感情は180度違いました。 教育でも、この「わずかな違い」が大切だと思いました。 「わずかな違い」が、結果として大きな違いになります。 子どもが伸びるか伸びないか…わずかな違いではないでしょうか。 ---------------------------------------------------------------------- ●インフォメーション 家族旅行。 レンタカーを借りました。 うちの車とえらい違い、すごくきれいでした。 「いいな。きれいだな。どこの車かな」 「トヨタに決まっているじゃない」 「どうして?」 「だって、ここ『トヨタレンタカー』でしょ」 「ああ、そうか」 ところが、降りたときに見てみると、スバルでした。 「トヨタじゃないよ、スバルだよ」 家内と大笑いしました。 3学期が始まりました。 楽しくがんばりましょうね。 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ 彡)))) メールマガジン『教育の鉄人』 бб 執筆、発行 杉渕鉄良 ーノ メールアドレス tecyan@sannet.ne.jp ホームページ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5802 配信:まぐまぐ http://www.mag2.com/ ID:0000018527 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ |
|
OoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoO 彡彡彡彡入ミ 2000/1/20 bX | ̄熱血!_| | ̄δ ̄δ | 【教 育 の 鉄 人】 d " > "b ∩ 人 ▽ ノ (目 OoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoOoO 「教育の鉄人」第9号をお届けします。 __________________________________ ■目次 ☆意識改革…ちょっと一工夫 ・180度の違い __________________________________ ☆180度の違い 言葉かけによって、結果は180度違います。 天国と地獄です。 考えないと、地獄へ直行 言葉を選ばなくては。 子どもを怒るのが目的ではありません。 ---------------------------------------------------------------------- ●インフォメーション とんでもないミスをしていました。 なんと、発行年が1999年のままでした。 今回から修正しました。 先日、サークルに参加しました。 レポートについて、けっこう厳しいことをいってしまいました。 主張が明確でない と。 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ 彡)))) メールマガジン『教育の鉄人』 бб 執筆、発行 杉渕鉄良 ーノ メールアドレス tecyan@sannet.ne.jp ホームページ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5802 配信:まぐまぐ http://www.mag2.com/ ID:0000018527 ☆-------☆--------☆-------☆--------☆--------☆--------☆-------☆ |
|