学校創りの記 |
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午前五時間制 |
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午前五時間制神津小バージョン1 |
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「基礎の時間」(基礎学力づくり) |
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研修タイム |
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交流授業 |
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総合的な学習 案 |
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校内研究 |
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全校授業 |
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サークル |
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音楽朝会 |
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子どもが創る運動会 |
神津小では、学校づくりを進めています。 柱は次の2本です。 交流授業 基礎学力づくり まだスタートしたばかりですが、かなりの効果を上げてきます。 特に、交流授業の効果は絶大です。 先日の職員会議で、次の提案が通りました。 1校時を基礎学力づくりの時間とする。 午前五時間制にする。 何とも画期的です。 校長先生、教頭先生が強力にバックアップしてくださいます。 みなさんが賛成してくださいます。 ありがたいことです。 「子どもをよくしたい」という思いを実現するシステムになるでしょう。 がんばらなくては。 全校授業参観 2月19日は、授業参観日。 1日参観です。 3校時は、全校授業。 みんなで歌を歌います。 ・各学年 ・1,2,3年と4,5,6年 ・全員 です。 今、交流授業で歌を歌っています。 4年生 声が出るようになってきました。 私が指導すると。 ↓ 自分たちだけでも、声を出すようになりました。 大きな成長です。 5年生、急成長しています。 響くようになってきました。 ミニコンサートが楽しみです。
ミニコンサート大成功。 いつも声が小さかった学年も、大きな声を出しました。 もちろん歌う声で。 午前五時間制 先日の職員会議で、提案が通りました。 ・午前五時間制です。 |
午前五時間制 経過報告 まだ、学校としては煮詰まっていません。 私案の段階です。 ■午前五時間制 神津小バージョン ※これは、森信三先生が提唱された方法です。 外国では、一般的だそうです。 ●始業 神津小の場合、今は8:15が始業時刻です。 はやいでしょう。 都内の学校では厳しいですね。 8:30になるでしょうね。 3時間やってから、20分休み。 1時間ごとに5分の休み(移動、準備、トイレタイム)を取ると苦しくなります。 →1校時は基礎の時間 終わったら5分とる。 2校時と3校時は続ける。※トイレタイムは、各学級で取る。 4校時と5校時は続ける。 ●時程の例
午後については、自由にできると思います。 集会、朝会(昼会?)も、午後おこなうことになります。 ※給食開始が遅くなる。現在は、12:10です。 低学年 時間が余りすぎてしまいます。 朝の時間をもっととったほうがいいか? 校長先生がいいアイディアを出してくれました。 ●時程 例2
1,2,3校時を40分授業にする。 これによって、低学年で時間が余りすぎることはなくなる。 欠時数が、週2時間でる。 高学年は6時間授業が2回。クラブを入れると3回。 ○午後の時間の活用 例 ・各学級の取り組み…イベント、遊び、取り組み ・補習 ・集会(全校で) ・全校読書 ・行事のときなどは、その練習 教師サイド ・補習 ・いっしょに教材研究 ・研修 ・レク ・会議 ・連絡 ★都内の学校で ・始業時刻 8:30ころになるでしょうね。 ・1,2,3校時を40分授業にすれば、いけるかもしれません。 ・給食開始が12:30くらいにないりますけど。 ※教務主任が、「40分授業にすると午後が苦しくなり、メリットがなくなる」 といっています。 そこで、また考えました。 ●時程例3
●時程 例4
企画委員会でつくった最終案 ●時程 5
これを職員会議に提案することになりました。 ↓ 職員会議を通過。 来年度から、この時程でやることになりました。 まだ、これからつめていくべき点がたくさんあります。 解説 午前五時間制神津小バージョン1 特長 ・午前五時間制+基礎の時間 ・サンドイッチ方式…1日の始めと終わりに基礎の時間を設定する。
基礎の時間、私は10年以上やっています。 かなりの効果があります。 当時は、批判・非難の嵐でした。 今考えれば、10年以上先を読んでいたのですね。 予知能力があったんですね(笑) 基礎の時間を始めと終わりに持ってくるのが工夫です。 問題は、1と2の内容でしょうね。 同じ内容をくり返すか。 内容を変えるか。 2のほうは、復習タイムにあてるか。 自学の時間とするか。 いろいろなことが考えられます。 ■考えていること ・基礎・基本をどうとらえるか。 ・基礎の時間の中身 ・神津タイムの中身 ・午後の時間の使い方…会議、研修 バッチリ研修していただきます(笑) ・総合的な学習とのからみ |
校内研究 来年度の校内研究決定。
基礎の時間を中心に、研究を進めていきます。 年間9回の授業研究(ちょっと、ハードかな?) 第1回目は、私が授業を公開しました。 6月7日 基礎の時間 の授業です。 6月21日 中学年部会による授業 担任と書写専科による授業。 |
基礎の時間 基礎学力をつけるために、全校で実施します。 毎日1校時と6校時(?)が「基礎の時間」です。 ★ポイント
まずは、読み・書き・算からスタートです。
最初は、やってみることでしょう。 私が、10年前にやったように。 継続すれば、驚くほどの成果があります。 だんだんと、考えていきたいと思います。 基礎基本の中身です。 もっと広く、深く。 すべてのベースになる力を育てるという視点で取り組みたいです。 まずは、アトランダムに書いてみましょう。 ■すべてのベースになる力 生きていく上で必要な力 ・生活編 ・学習編 生活編 人としてどう生きるか にかかわってきます。 やさしさ、思いやりといったこと。 相手の立場を考えられる。→視点を変えてものを見る。 学習編 ・聴く力 ・集中力 ・持続力 ・追究力 ・理解力 ・認識力 ・表現力 ・行動力 ・段取りをつける力 ・発想法 ・思考法 具体的には… 今やっていることを位置づけてみたいと思います。 ・あいさつ…大きな声で元氣よく。自分から。臨機応変に。 ・礼 ・礼儀作法 ・聴く態度 ・歩き方 活用できる場、チェックできる場の設定 朝会 ・時刻までに集まる。 ・あいさつが大きな声でできる。 ・聴く態度。 ・礼 ・集中力。 ・持続力。 ・行進 ・歩きかた 朝会一つとっても、いろいろなことがわかります。 これを見れば、その学級の力量は99%わかります。 |
研修タイム ひと月に2〜3回実施します。 月曜日の3時10分〜40分におこないます。 わずか30分ですが、中身の濃い研修です。 第1回 4月21日 ■基礎の時間の取り組み 報告です。 取り組み
効果・成果 ・声が出てきた(あいさつ)。 ・意識が変わってきている。→全校で取り組むと違う。 ・やる氣が出てきた。 ・タイムの向上(10マス計算)→集中力 ・家でも学習するようになってきた。→自主性 ポイントの抽出 ・導入の指導。 最初がかんじん。 ・目(見る)→頭(考える)→手(行動)この連動が大切。 ・システム…いつ、どこで、何を、どのようにやるかがわかる。 ↓ 子どもたちだけでも学習できる 第2回 5月1日 あいさつの基礎・基本とは何か?について話し合いました。 出された意見 ・目と目 ・心、氣持ち→「形」にしたもの ・氣持ちよく ・思いやり ・心を通わせる ・コミュニケーション ・言葉をかけ合う ・正対する ・お互いの存在を認め合う いい意見がたくさん出されました。 次は、どうして「目と目」なのか、そう考えた理由をいってもらいました。 さあ、次が問題です。 理想と現実をうめる架け橋が必要です。 それを押さえるための指導のポイントは? 指導のポイント
次は、あいさつ(広義のあいさつ)の中で、大切にしている言葉です。 具体的な言葉について、一人ひとりにいってもらいました。 「おはよう」 朝一番、始めよければ終わりよし。 始まりをきちんとする。 スタートを大事にする。 「はい」 「おはよう」は、軽いのりでできる。 返事は、氣持ちがないとできない。 短く、はっきりと「はい」 「ありがとう」 感謝の言葉 場面を設定する。 専科からの報告 音楽・家庭 ・最初と最後のあいさつ ・一人ひとりを指導 ・「ありがとう」 ・プラスの言葉かけ 養護 ・相手に伝わる表現 ・言葉を最後まできちんといわせる。 第3回 5月8日 教師の言葉(指示) 今回は、教師にスポットを当てました。 子どもと教師交互にやっていくのがいいと思いました。 まずは、具体的なところで指示を取り上げました。
分析 短いとは? 例えば何秒くらいのことをいうのか。 物理的な時間か、精神的な時間か? 物理的な時間といえば… マクドナルドのマニュアルに「30秒以上待たせない」というものがあると聴いたことがあります。 30秒は長すぎると思います。 長くなると、 意味がわかりづらくなる。 焦点がぼける。 指示している意図が伝わらなくなる。 くどいので聴きたくなくなる。 などなど。弊害が多いです。 せいぜい10秒でしょうね。 私の経験では、5秒くらいがいいと思います。 長くなりそうな指示は、いくつかにわければいいのです。 あらかじめ、指示を考えているでしょうか。 その場で考えるのは、ある程度の実力がついてからのことです。 手抜きは、確実にしっぺ返しをうけます。 わかりやすいとは? 中身がわかるということでしょうか。 イメージでわかるということではないでしょうか。 子どもの場合はなおさらです。 頭でわかるのではなく体でわかる こんな感じでしょうね。 系統 ・命令系 ○○しなさい ○○してください ・うながし系 ○○しよう いっしょにやる ・示唆系 ○○したら 自分の指示を見直す
その割合を考えてみましょう。 おもしろいと思います。 有効期間 指示には有効期限があります。 期限切れに氣づいていないことはありませんか。 1回すれば、永久に有効だと思っていませんか。 視点 教師から見て→ ←子どもから見て 指示は、子どもの視点で考えるべきでしょうね。 教師の視点でつくるとうまくいきません。 わかっている人が、わからない人にいうのです。 わからないということを前提に考えないと、うまくいかないのは当然ではないでしょうか。 第4回 5月29日 テーマ 成果と課題(基礎の時間の取り組み 2か月たって) 成果 生活習慣ができてきた。 行動様式 パターン 10マス計算、できるようになってきている。 学習の習慣づけ デッサン力 リコーダー 指導のポイント まず、手を取って教える。 ほめる。 確認(チェック)する。 スモールステップ 一人ひとりを見る。 見通しを持たせる。 学級担任と専科の協力、連携 待ち時間を短くする。 課題 あきる、だれるのをどうするか。→指導の工夫でなんとでもなる。 確認(チェック)のしかた 何をやるか、どのようにやるか。 第5回 6月5日 テーマ あいさつ(生活指導との関連) 「大きな声であいさつする」(生活指導の重点) よくなった。 ここで細分化。 漠然とした印象から、焦点をしぼって見るへ 「一週間、全部の日が同じようにできるのか」 「できない」 「例えば、月、水、金。週のはじめ、中、終わでは、どうか」 「月曜日は、ちょっと…、金曜も、落ちてくる。水曜日が一番いい」 →週の真ん中あたりがいい。 週のはじめは、休み氣分が抜けていない。 終わりは、ちょっと疲れてくる。 「よくなったというのは、全員でするときのあいさつか」 「そう」 「一人ひとりはどうか」 「大きな声を出している子もいれば、そうでない子もいる」 「大きな声を出しているのはだれか。声を出さないのだれか」 「…」 →全員でするときのあいさつはよい。 次は、一人ひとり。 うまくいった理由 ・名前をいってから「おはよう」と声をかける(教師から) ・ほめまくり。 うまくいかない原因 ・甘え ・盛り上げ方が… 演出不足 ・否定的な評価 第6回 |
交流授業 共にに伸びる 神津小では、交流授業がおこなわれています。上級生が下級生をマンツーマンで教えるのです。やり方を教えたり、コツを教えたり、一緒に練習したりしています。 授業前、上級生は考えます。 「どうしたら、その子ができるようになるか」その子を思い浮かべます。やる気にさせるためにどんな言葉をかけたらいいか 考えます。そして、当日にのぞむのです。 その子にあった教え方をする上級生。 自分のやり方を押しつけません。その子に合わせて教え方をどんどん変えていきます。タイムを計る子は、最初2、3秒おまけしています。下級生は、タイムが縮まったと大喜びです。 「やった、すごい」 上級生が、ほめます。一緒に喜びます。 そうこうしているうちに、おまけしなくてもタイムが縮まってきます。実力がつくのです。 参観した人は、びっくりします。上級生の真剣さ、表情、目の輝き。すばらしいです。 今、下級生はぐんぐん伸びています。 下級生は、できるようになって大喜び 上級生は、下級生の成長を見て大喜び いい関係ですね。 交流授業は ◆神津小独自の授業 縦の結びつきが強い神津小ならではの授業。 3年前から実施している。 基本的には、上級生が下級生を教える。 マンツーマンで教える。 バリエーションたくさんあり。 ◆効果的な授業 交流授業は、いろいろな成果を上げている。 上級生にとっても、下級生にとっても意味ある授業である 上級生サイド 教えることは学ぶこと 教わる→教える 視点の転換 学ぶ、教える両方からものを見るようになる。 教材研究をする。 指導計画を立てる。 その子に合わせる いかに説明が難しいかわかる。→認識が深まる。 自分が役に立つことを体感する。→有能感→生きる力 「その子が伸びてうれしい」 自分のことのようにうれしい 下級生サイド マンツーマンで教えてもらえる→よくわかる、よくできる。 自分に合わせて教えてもらえる→細かい指導を受ける。→よくわかる。 上級生を尊敬するようになる。 教師サイド 子どもを見ることができる。 授業を客観視することができる。→工夫すべき点を発見 例 どんな言葉が子どもに入っていくか |
総合的な学習 案
神津小においても、来年度から総合的な学習を実施します。 3.4年生…55時間→50時間(指導主事からの指摘を受け変更) 5.6年生…75時間→50時間 です。 地に足がついた学習にしたいものです。 育てたい力 実践的な力としての「生きる力」 ○自ら課題を見つけ、よりよく問ぢを解決していく資質や能力 ○自らの興味・関心に基づき、課題解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度ということですが… すばらしいと思います。しかし、理想と現実がかけ離れているのが教育界。 ■育てる力 5領域10項目の実践技能 領域 知る 創る 表す 関わる 律する 項目 「知る力」 ・観察力・記憶力・分析力 ・調査研究能力 「創る力」 ・作品制作力 ・メディアリテラシー 「表す力」 ・コミュニケーション能力 ・総合表現力 「関わる力」・ネットワークリテラシー ・ボランティアの実践力 「律する力」・学習計画力 ・学習評価力 神津小プランの要諦 現実的なものにしたいですね。もう少しいえば、現実と理想をつなぐ取り組みにしたいと思います。 考え方 3つのせまり方 1 今あるものを位置づける 現在おこなっている取り組みを、総合的な学習として位置づけます。 例 学芸会、展覧会、運動会、神津小祭り、仲良し学年集会、太鼓などの行事。豪華、いや、合科的な授業 2 今あるもの+α 現在おこなっている取り組みにつけたします。 事前と事後(まとめ) 例 修学旅行、移動教室、全校遠足、卒業関係行事など。 3 新しいもの 例 考え中です。 3つの分類 1 表現系…歌、音読、劇、身体運動、絵、本・図鑑・紙芝居づくりなど。 2 追究系…神津について調べる、○○について調べる。自由研究。 3 行動系…ボランティア活動。植物の栽培など。 地に足が着いた取り組みを そのためには、 ・「基礎・基本の力を育てる」研究とリンクさせたいです。 下地づくり 総合的な学習に必要な力を育てます。そのために、授業を変える必要があるでしょう。 学び方…学習の仕方→授業で 考え方…見方・考え方→授業で かかわり…社会や自然、生活と自分とのかかわり→授業、活動で 行動…実践力→活動で ※昨年度やってきた、指名なし音読、指名なし発言の授業は、かなりよいと思います。 子ども自らの意志で活動するからです。 新しい形の授業 交流授業 上学年の子が下学年の子を教えます。 例 音読、歌、ノートの使い方など。 合同授業 全校授業…朝会などでできます。 朝会時つまらない話をやめ(失礼)、授業をしてはどうでしょうか。 (5〜10分のミニ授業です) ※朝会ではなく、昼会ですかな? 具体的に ■活動の単位 ※5つのパターン ・学級 ・低・中・高 ・仲良し学年 ・交流学年 ・全校 ●行事の活用 学期ごとの分類 1学期…神津小祭り、全校遠足、修学旅行、移動教室 2学期…運動会、マラソン大会、ふれあい給食 3学期…展覧会&書き初め展、6年生を送る会 ●各学級の取り組み 学級独自のもの 例 読書、プレゼン、何かの発表、歌、表現読み、○○づくり、卒業 ●交流授業 教え合い、学び合い 地域との交流…太鼓、○○を教えていただく。○○を体験する。 ●基礎基本の応用場面
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神津小は、「子どもが創る運動会」に取り組んでいます。 教師が前面に出ません。 企画、運営は子どもたちが中心でおこないます。 1999年から実施(それまでは、小・中合同運動会でした) 運動会実行委員会を創ります(6年生が中心です) もちろん、立候補のみです。 役割をはっきりさせます。 2000年の運動会 実行委員 ・スローガンを決める ・全校競技を決める(2つ)→練習の中心、司会 ・開会式、閉会式の企画、運営、司会 応援団 会場・用具係 審判係 得点係 保健係 進行係 |