学級創り・授業づくりに活かす原則 |
子どもの育て方 | |
土台づくりの原則 | |
反復(くり返し)の原則 | |
定着させる原則 | |
主体の原則 | |
評価の原則 | |
修行の原則 | |
実践の原則 |
子どもの育て方 大きくわけて、3つの育て方があります。
まずは、Aから入ることをおすすめします。 率先垂範、背中で教えるということです。 これは、教師の質が問われます。 というより、人間としての生き方を問われます。 自分がやらないで、子どもにえらそうなことをいうのは手抜きです。 手抜きをしている人が多いですね。 教育において、手抜きは絶対にいけません。 必ずしっぺ返しをうけます。 手を抜いた分、返ってきます。 今、話題の学級崩壊はその典型でしょう。 「子は教師の鏡」です。 教師自身、人間そのものが、子どもに反映されてしまいます。 これは、昔も今も変わらない真理だと思います。 もちろん、完全な人間はいません。 大切なのは、 向上しようとする姿勢です。 やってみせる これは、イメージをつくるということです。 教師がやっていることが、ダイレクトに入ります。 |
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土台づくりの原則
たとえば、読書は学力の土台になります。 絵本100冊読ませましょう。 まずは、100冊です。 いえ、読んであげてもいいでしょう。 もちろん、読書だけではありません。 すべてに共通する土台をつくりましょう。 体力、心構え、意識、やる氣など。 すべてのベースになることに、力を入れましょう。 集中力 持続力 努力 工夫 など。 土台づくりをしないと、ほとんどの場合徒労に終わります。 力の入れどころが問題です。 何が土台になるか 土台をどうつくるか これを考え実行してみましょう。 (例) 漢字の学習 漢字カルタ、部首カルタなどから入ります。 リーグ戦をおこないます。 「漢字を覚えよう」 など、無粋なことはいいません。 ただただ遊ぶのです。 3か月もやれば、どの子も自然に覚えてしまいます。 「楽しみながら自然に覚えて」しまったのです。 このようになってから、本格的な漢字の学習に入ります。 バックグラウンドができているので、スッと入っていきます。 効果は、抜群です。 土台のないところに家は建ちません。 教育も、同じです。 土台をつくりましょう。 |
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反復(くり返し)の原則 「継続は力なり」といわれます。 続けることが大切です。 いくつか例をあげましょう。 どんなに学力が低い子でも、日本語を話します。 日常会話ができます。 ぺらぺらです。 これはどうしてでしょうか。 私の学校の1年生。 あいさつがすばらしいです。 止まってあいさつします。 目を見てあいさつします。 必ずあいさつします。 しかも、全員。 これはどうしてでしょうか。 継続は奇跡を生む のです。 毎日少しでもいいからやる 毎日続ける 時間設定が命です。 「時間があったらやろう」 では、絶対に続きません。 時間割に組み込みましょう。
しかし、ただ続けるだけではいけません。 マンネリ化します。 意味のあるくり返しが必要です。 ただくり返しても意味はありません。 変化のある反復が大切です。 ちょっと変えるだけで、効果抜群です。 わずかの違いが、決定的な違いになります。 このように書くのは簡単ですが…実際となると… 難しいですね。 |
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定着させる原則 「教えたんだけど…」 学期末のテストの結果を見て、愕然としたことはありませんか。 定着するまでやらないと、ほとんど意味がありません。 149円でも、1円でも、150円の切符は買えないのです。 それと同じことです。 中途半端は、やらないのと同じなのです。 失敗するほとんどの人は、「あと一歩」がたりません。 定着させるためにはどうするか 考えることがスタートです。 「やだな」という意識をもっている子は、すぐに忘れます。 「先生、ぼくの得意技、すぐ忘れること」 豪語する子もいます(笑) 大人の場合も同様ですね。 いやいややっていることは、すぐ忘れませんか。 ほとんどが無駄になります。 定着させるには… それにさわる回数を多くする。 ・毎日やる ・1日に数回やる |
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主体の原則 学習の主体は子どもです。 当たり前のことですが、ともすると忘れがちですね。 教科書が先にあって子どもが後にあるということはありませんか。 「教科書が終わらない…」 と悩む人がいますね。 終わればいいのでしょうか。 「テストができない」 何のためのテストでしょうか。 手段が目的になっているのです。 大切なのは、子どもの力を引き出し伸ばすことです。 ※「総合的な学習」これも同様です。 今のままでは破綻するでしょう。 子どもたちの力は伸びないでしょう。 さらに大事なのは、子どもたちに意識を持たせることです。 「学習の主体は、ぼくである」 という意識を。 なかなか難しいですね。これは。 |
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評価の原則
私のことを認めてくださる人がいます。 実力のある方です。 その方が、いいました。 「杉渕さんは、10年たったら、日本の教育界をしょって立つ人になる」 うれしかったですね。 認めてもらえたことが。 尊敬する人だったので、なおさらでした。 それから10年… どうなったかは、さておき(笑) 「あなたのパワーはすばらしい。もっともっとすごくなる」 ある人にいわれました(超能力者といわれている方です)。 うれしかったですね。 自分を認めてもらえる… とても嬉しいですね。 わかってもらえる。 将来性を買ってもらえる 子どもも同じだと思います。 先生に認められたら、嬉しいに決まっています。 その子を認める、ほめる、励ます これが、評価の原則です。 |
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修行の原則
私には悪い癖があります。 何を見ても何を聴いても何を読んでも、すぐに教育に結びつけてしまうのです。仲間に笑われています。 しかも、無意識のうちにやってしまうのです。 最近は、無意識にやっていたことを意識化しようとしています。 教育は教育と考えるとうまくいかないかもしれません。 「我以外みな師」ではありませんが、何からでも学べます。 武道をやってきたので、格闘技関係から多くのことを学んでいます。 それ以外にも、経験したことからいろいろ学びました。 少林寺拳法部の主将 ボランティア マンションの理事長 サッカー部の監督 組合の分会長 管理人 アルバイト その他いろいろ やりたくてやったことばかりではありません。 はっきりいえば、やりたくないこともやりました。 「やってほしい」と頼まれやります。 やっても、あーだこーだいわれます。 「じゃあ、あんたがやれよ」といいたくなることもありました。 しかし、客観的に振り返ると… 多くのことを学びました。 自分にとって必要なことだったのだと思います。 いろいろなことから学んでいます。 すべてが修行です。 すべてが、教育に結びついてきます。 無駄はない…というのが、実感です。 |
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実践の原則 理想で教育を語る人がいます。 すばらしいことをいいます。 その人の学級を見ると… 言葉と現実…落差が大きすぎます。 いっていることと学級の事実が違いすぎるのです。 あまりにも理想とかけ離れています。 私たち実践家は、事実で教育を語るべきでしょう。 実践から理論を生み出すべきでしょう。 すばらしいなと思える理論があります。 しかし、実際やってみるとうまくいかないことが多いですね。 現場では通用しない… そうです。 現実はそう甘くないのです。 事実で勝負。 これが実践の原則です。 事実で勝負する人は、圧倒的に少ないですね。 寂しい限りです。 管理職試験を受けている方、論文で学校が変わりますか。 書いたことと現実のギャップがありすぎませんか(笑) |
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