一文解釈 |
◆一文解釈 『ふきのとう』 概念くだき 「見方・考え方」 ドラえもんの四次元ポケット 題材『ふきのとう』 冒頭の一文を扱う。
氣がついたことをいわせる。 「なんでもいい」といったところで、意見が出るはずもなし。 例を出す。 例がヒントとなる。 1 夜が明けた。 2 月がしずんで、お日様が出てきた。 3 朝日がのぼった。 4 暗かったのが明るくなった。 5 夜から朝になった。 6 夜はさむかった。 7 光をあびている。 8 太ようの光をあびている。 9 太ようの光で雪がとけてきた? 10 夜のうちにこおってしまった。 11 まわりがあたたかくなってきた。 12 さむくて暗い→明るくてあたたかい。 13 夜のあいだに、雪が少しとけた。 14 天氣がいい。 15 はっぱやふきのとうがしめっている。 16 朝の光で雪がとけていく。 17 朝になって、あたたかくなってくる。 18 下(地面)は、しめっている。 19 もう雪はふっていない。 20 雨もふっていない。 なんと20も見つけた。 最初にしては、すごい。 似たようなものもあるが、今はどうでもいい。 たくさん出すことが大切なのである。 子どもたちは、びっくりしていた。 それはそうだろう。 わずか一文から、こんなにたくさんの意見が出されたのだから。 あれども見えず」から→見えるへ これぞ、ドラえもんの四次元ポケット。 |
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『ふきのとう』
の部分。 指名なし発言 上の内容 ・雪が残っている。 ・まだ、冬。 ・雪は、凍っている。 ・雪は、粉雪。 ・雪は、固くなっている。 ・雪があるとことの方が多い(絵を見て)。 ・雪の下に、ふきのとうがある。 ・雪の下で動物たちが冬眠している。 ・太陽の光で、雪がとけ始めている。 ・雪は、やわらかくなっている。 ・雪がとけて水になって、水たまりができている。 ・雪がとけたところは、土になっている。 ・竹やぶは、すごく静か。 ・まわりは、しーんとしている。 ・あんまり音がしない。 ・全然音がしない。 ・朝早いので、まだみんな寝ているのかもしれない。 ・みんなが寝ているから静か。 などの意見が出された。 |
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◆一文解釈 『たんぽぽのちえ』 最初のページで氣づいたことを発言させる。 自習のとき、書いているはずなのだが… ・たんぽぽがさく ・春になるとたんぽぽがさく ・春になると黄色いたんぽぽの花がさく ・たんぽぽの花はきれい など。 表面的なものが多かった。 その中で光っていたのは、次である。 ・春になるとあたたかくなってたんぽぽがさく 「春になると」を解釈し、別の言葉に置き換えたのである。 これがいい。 うんとほめる。 コロンブスの卵の話をする。 「あれども見えず」である。 聴けば「なーんだ」ということ。 では、どうして氣づかないのか? 「それでは、冬は?」 ・たんぽぽの花がきれい 「何が『きれい』なんですか。 ・花がきれい ・黄色い色がきれい ・花の真ん中がきれい ・1枚の花びらがきれい ・全部がきれい ・花の形がきれい など、次々に出された。 ・たんぽぽの花びらは、たくさんある。 ・たんぽぽの花びらは、数えきれないほどある。 これを取り上げる。 「いくつくらいあると思いますか?」 100以上と答えた子が多かった。 「大きいたんぽぽと小さいたんぽぽでは、数が違うのでしょうか」 「大きさによって数が違うと思う人?」 少数。 「大きさは、あまり関係がないと思う人?」 多数。 歴代杉渕学級の「追究学習」について語る。 おもしろおかしく(マル秘) 調べることを進める。 さあ、何人が調べてくるか。 もう一つ 「たんぽぽの花とありますね。これは」 A さいたばかり B さいて少したった C 枯れる前 どの花(状態)だろうl。 A 多数、B 少数、C 0 だった。 「だって〜」 といおうとした子にストップを書ける。 「書きましょう」 氣づいたことを書かせる。 →明日、個別指導。 一人ひとりにアドバイスしていく。 |
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◆一文解釈 「明日は遠足、うれしいね」 A そんなにうれしい? B うん、うれしい! C まあね。 それぞれについて、考えさせる。 A あんまりうれしくない。 聴いた人ほどうれしくない。 遠足が楽しみじゃない。 あまり行きたいと思っていない。 みんなとお弁当を食べるのを楽しみにしていない。 聴いた人が、いやな氣持ちになる。 B すごくうれしい。 はやく明日にならないかなって思っている。 にこにこして答えている。 みんなと一緒に行くのが楽しい。 わくわくしている。 聴いた人がうれしくなる。 聴いた人と同じ気持ち。 C Aの人よりはうれしいけど、Bの人よりはうれしくない。 てれているのかもしれない。 なんでも「まあね」という人。 ふつう。 遠足にいっても行かなくてもどっちでもいい。 などなど、その子の価値観が見えておもしろかった。 |
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