1日の要所をしめる |
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1日の要所をしめる 学級をよくするためには、1日の要所をしめる必要がある。 次のポイントをしっかり押さえると、学級がしまってくる。 ・朝のあいさつ ・給食 ・掃除 ・帰り 1日のはじまり、中間、終わりをしめるのである。 この3つがしっかりすると、学級がしまってくる。 ★朝 ・あいさつ なんといっても、あいさつである。 教師が教室で出迎える。 「おはようございます」と声をかける。 ポイントは、子どもが教室に入ってくる瞬間に声をかけること。 張りのある声で。 授業前、みんなで「おはようございます」 短く、張りのある声で。 ※新河岸小の1年生も、4月からできている。 ○年生だからできないということはない。 あいさつ37連発(一人ずつあいさつ)もよい。 だれが声を出し、だれが出していないか、一目瞭然。 声を出している子をほめる。 出していない子の指導を考える。 「声が出ていない」などと、ストレートにいうのは素人。 プロは、じわじわと(笑) 3月までに、声が出るようになればいい。 あせる必要はない。 ・基礎学力づくり 野球でいえば、ランニング、素振り、キャッチボールにあたる。 今はやりの言葉で言えば、「脳の活性化」 10マス計算、漢字カード、音読など。 特に重要なのは、声を出すこと。 しかも、全力で。 今回開発した、漢字リピートの音読は、効果的である。 ・個人と一斉のコラボレーション 両方のよさを融合させている。 一斉音読、合唱などもよい。 朝、声を出す。 声をそろえる、声を合わせる というのは、思った以上に大切。 ★給食 給食の時間は、とても重要だと思っている。 あまり意識しない方が多い。 休み時間だと勘違いしている子がいる(教師も)。 たらたら準備してしまう。 荒れている学級を持ったとき… なんと、準備に30分以上もかかっていた。 しゃべりながら、ふざけながらやるからである。 このときは、子どもを席に着かせ、私が準備をした。 一人で準備するのである。 約15分でできる。 子どもたちがするより、ずっと速い。 その間、読書させておく。 4校時が専科の場合、子どもたちが帰ってくるまでに準備しておいた。 授業から帰ってくると、すでに配膳が終わっている。 すぐ「いただきます」ができる。 給食の問題点 ・だらっとする。 ・しゃべる。 ・ふざける。 ここで、もっと崩れるのである(笑) 給食の準備 ・当番制 ・全員制 どちらがいいか? 一長一短だろう。 杉渕学級では、全員制をとることが多い。 つまり、全員が当番なのである。 まずは、自分の班の配膳。 手の空いている子は、仕事を探す。 ・花の水やり ・ノートの返却 ・書類配布 ・ロッカー整理 それ以外に、図書室の整理、○○室の整理など。 できることを探してするのである。 配膳以外の仕事の子は、5分間自分で仕事をする。 それが終わると、読書など。 10分以内に配膳終了。 ※歴代杉渕学級のトップは、いずれも1年生。 5分で配膳を終えていた。 圧倒的なスピードである。 給食中をどうするか ずっとおしゃべりさせておくのは、もったいない。 ある程度おしゃべりしたら、他のことに時間を使いたい。 食べる時間は、約20分。 この20分間をどうするか。 杉渕学級の場合は、だいたい次のようになっている。 ・5分間…お昼の放送を聴く。または、一生懸命食べる。 多少のおしゃべりはよい。 ・10分間…おしゃべりタイム。他に迷惑をかけなければフリー。 ・ラスト5分…発表、連絡、今日のまとめなどなど。 ときによって、班長会、係会もおこなう。 移動教室前は、打ち合わせなどもおこなう。 食事の半分は自由時間、半分は、何かに使うという感じである。 はやく食べ終わった子は、自習、読書など。 給食時間に連絡をすませてしまう。 プリント類も配ってしまう。 だから、帰りは、すぐに帰ることができる。 給食を少しはやく食べ終わると、時間が余ります。 その時間をどう活用するか… 1日、5〜6分ほど。 しかし、それが積み重なると大きな力になる。 読書するもよし、授業のまとめを書くもよし。 杉渕学級では、 ・読書 ・授業のまとめ ・授業の復習 ・歴人カルタ ・百人一首 ・音読 ・その他いろいろ ・班の打ち合わせ(これからの活動、掃除など) いろいろなことに使っている。 多々おしゃべりで終わっているのと、えらい違いが出てくる。 給食の片づけをどうするか。 「ごちそうさま」の後で片づけるか。 前に片づけるか。 個人で片づけるか、班で片づけるか。 いろいろな方法が考えられる。 学級の実態、教師の意図によって変わってくる。 「協力」をキーワードにするのなら、班で片づける方法を選択する。 だれが、何をもっていくのか。 だれが、ぞうきんで机を拭くのか。 だれが、机を戻すのか。 話し合い、決める必要がある。 当然、初期のころは利害関係がからんでくる。 「○○をやりたい」 「○○は、やりたくない」 など。 今の杉渕学級は、個人と班のミックスである。 班ごとに、片づけ方が違っている。 片づけ終わってから、「ごちそうさま」 こうすると、終わってからが速い。 ◆掃除 静かである。 多くの子は、黙って掃除をする。 多くの子は、さぼらない。 時間まで、掃除を続ける。 終わったら、他の仕事を見つける。 終わったら、他の場所を手伝う。 認識も違う。 ただやるか、考えてやるか。 ただやるか、氣持ちを込めてやるか。 鍵山秀三郎氏ではないが、「掃除道」を目指している。 子ども云々ではない。 私自身が掃除をし続けている。 もう、15年以上になる。 |