講座 歌の指導



 歌の指導
                  平成14年6月 三方小公開校内研究会にて

1 歌う声

歌は さきほどやった腹式呼吸です 歌う声を練習してみましょう
たとえば「あー」(地声で)「あー」(高く)こういう感じですね さん はい

「あー」(地声で)「あー」(高く)

これ天国と地獄と言うんです
「あー」(高く)「あー」(低く)
天国からやってみてください

「あー」(高く)「あー」(低く)

これをありがとうでやってみたいと思います
「ありがとう」(低く)「ありがとう」(普通)「ありがとう」(高く)
こういう練習がコントロールになります
普通の「ありがとう」から さんはい

「ありがとう」

もっと嬉しいことを思い出して
「ありがとう」(普通)「ありがとう」(すこし高い)
「ありがとう」(普通)「ありがとう」(すこし高い)

声が変わらないのは美川憲一ぐらいですね
これ教室でやってみてください
子どもにとっては簡単なようですけど 難しいです
自分ではやっているという事実は認めてあげてください
やってんだけど 違いがわからないんです
ビデオとかに撮ってあげるとわかるんですね 自分で
よくありますよね 私も踊りを踊っている様子をビデオで録って あとで見ると
「あれ 俺じゃないよ」と思いますから(笑)
すごく腰落としているつもりが 立っているように見える 
これが理想と現実のギャップといいます
音読なんかでもそうです 子どもはできていると思っているんです
できていると思うからやらないんです
「そうじゃないんだよ」と教えてあげる
できていないとわかった瞬間にガラッと変わります
「ありがとう」(普通)「ありがとう」(すこし高い)
これぐらい極端にやるとわかるんです さんはい

「ありがとう」(普通)「ありがとう」(すこし高い)
そういう感じでやってください

2 インディアンの雄叫び

歌ですね 次にやることが有効です
インディアンの雄叫びです
「アワアワアワアワアワアワ」
出来ない子は声が高くなりません
立ってください さんはい
「アワアワアワアワアワアワ」

次は手を付けて リードです やってみてください
「アワアワアワアワアワアワ」
さんはい

「アワアワアワアワアワアワーーーーー」

次はこういう感じで動かします
立って やってみましょう

「アワアワアワアワアワアワ」(指を見ながら 手を上に伸ばす)

3 声をとばす

素晴らしい 明日から女優さんになれる
芸能プロダクションは陰山先生が紹介してくださると思いますので(笑)
声をとばすということがあります
まず子ども達は声が出ませんので 私がよくやるのは「黒板に当てる」とか「先生の手に当てる」とか つまり目標ですね 
声をどこにやるんだということがないと うまくいかないんです
相手と離れたら大きな声を出します 近いと声は小さいです
黒板にレーザー光線のようにあててください すると声が返ってきます
「あー」で さんはい

「あーーーーーーーーーーーーーーー」

どうですか 帰ってきましたか 帰ってきたと思う人 「シーン」としています
もう一回いきましょう さんはい

「あーーーーーーーーーーーーーーー」

帰ってきたと思う人 サクラで3人ぐらい手をあげてくださいよ(笑)
声をとばす もっと遠くへ
私は神津島にいたんで「海までとばそう」「島までとばそう」「東京までとばそう」と言いました

4 声を響かせる

今度は 声を天井にもっていきます ひびかす 鼻きゅう共鳴というんです
全身がブルブル震える感じがいいんですが 鼻に手を当てハミングをしてみてください「んーーーーーーー」やってみてください

「んーーーーーーーーーーーーーーー」

こない人 死んでますね(笑)
もう一回 軽くやるだけでできます さんはい

「んーーーーーーーーーーーーーーー」

次 ここでやってください ここははっきりします さんはい

「んーーーーーーーーーーーーーーー」

いかがですか できた人 結構きますね
友達同士でやってもいいですね

では 次 ここです ここ(頭頂)も響きます
押さえつけないでください 身長が縮んでしまいますので さんはい

「んーーーーーーーーーーーーーーー」

いかがですか 来た人 いいですね もう一回やってみましょう 
こないからと自信を失わないでください いつかは明日が来ます(笑)

「んーーーーーーーーーーーーーーー」

力むと絶対来ませんよね お経のような感じ お経やってみてください さんはい

「んーーーーーーーーーーーーーーー」

あぶない集団だな(笑)

こういう感じですね トライアングルの「チーーーーーーーン」 
私が知っている人ですごい人は 背骨を共鳴させる 床も揺れるんです
私なんか酔っぱらっているとき 床どころか 全部揺れていますけど(笑)
背骨がゆれているとイメージでやってください さんはい

「んーーーーーーーーーーーーーーー」

いいですね イメージです
目が暗くなったら 声出ません ほっぺが下がったら声でません 
スチュワーデスとか 必ず朝 筋肉を上げる訓練をします
今日からセロテープ貼って寝るといいかも知れませんね 
ここがあがっていない人は 下がると「ブスッ」という感じになります
先生としては上がっている方がいいです
怒っているとき あげてはいけませんよ(笑)
こういう感じで「んーーーーーー」やってみてくださいあがんない人は手であげていいですから さんはい

「んーーーーーーーーーーーーーーー」

どうですか 響いていきましたか
そんな感じでひびきということを教えてあげるといいですね
それと 歌の指導で「げんきに」と言う先生がいますが 「げんきに」というと音楽的センスは育ちません 子どもたちにとって「げんき」と「どなる」ことは同じになっていますから 「げんき」は禁句です
「きれいな声で ひびかせよう」と言うんですね
恋人にプレゼントを届けようというような感じでやってあげると 相手を意識して声を出すという気持ちになります

5 声を広げる

今度は「広げる」といことをやってみましょう。むかしでいうと ドラゴンボールがありましたが 知っていますか 元気玉を作ろう 声のボールを大きくして この空間いっぱいにしよう そういう感じて 「あーーーーー」と広げていってみたい
皆さん 手をこうやってリードしていきましょう(両手を前で広げる)
さんはい

「あーーーーーーーーーーー」

うまいですね しぼむこともいいですね(両手を前で閉じていく)
これもコントロールのすごいいい練習になります
笛のリコーダーの練習も同じです ピッピッピッピッと吹かなくなります
うちの家内は ピアノの教師なんですけど「歌うように弾きなさい」っていうんですね 弾けないんですよ そんなの(笑)
弾けないからあんたのところにならいに来ているんでしょうって言うと怒っちゃって
口出すと怒られますんで(笑)口は出しません(笑)それはいいんですけど 
単純なトレーニングで毎日やってもおもしろいです
先生方は紳士淑女ですから そういうことやりませんから私の手に合わせてやってください さんはい

「あーーーーーーーーーーー」

すばらしい ではつぎ さんはい

「あーーーーあーーーあーーあーー」(弱くなって強くなったり)

もういいです(笑)
「あーーーーーーあー」という感じでやってみてください(手を上げ下げする)

「あーーーーーーあー」(上がって下がる)

顔が変わりますね 唖然とする 人生です(笑)もう一回言ってください さんはい

「あーーーーーーあー」(上がって下がる)

これ以上やると自殺者がでるおそれがありますので あがりきったところでおわりましょう。さんはい

「あーーーーーー」(上がる)

あんまり自信をもちすぎてもなんですので、一回下げてあげましょう

「あーーーーーーあーあーーーー」(上がって下がって上がる)

先生は自由自在に出来ますから すごい楽しみです(笑)
主導権は私にありますから
「先生 それ俺にやらせてくれ」って子がでてきます
でも うまくできず みんなから総スカンくったりして でもだんだんうまくなって 二年生でもやっています 外から見ますと「何やってんのかしら」と言われても結構はまっておもしろいです
今度上と下に広げる この練習をするといいです
メリハリやアクセントがついてきます
「強弱つけなさい」と言ってもわかんないんですよね 
こういう練習をしたらいいですね
時間になりましたので この続きはまた来週ということで(笑)
どうもありがとうございました。