持ち上がり「最初の1週間」


  


  初日 4月6日

 今日は、始業式&入学式。
 入学式は、午後からである。

 ◆校門でのあいさつ
 今年度は、システム変更。
 2008は、朝の打ち合わせに参加していた。
 ※校長、副校長、教務主任、生活指導主任
 今年度から、生活指導主任は必要に応じて参加することになった。
 助かった!(笑)
 ということで、校門に立つことにした。
 子どもたちにとっては、大きな迷惑かもしれない(笑)
 前の学校では、1年間あいさつし続けた。
 「継続は力なり」
 その変化は、劇的であった。
「よく続きましたね」
 と揶揄する人もいたが…
 事実がすべてを語っている。

 A小でも、実践することにした。
 昨年度は、全校朝会のみだった。
 週1回のあいさつである。
 今年度は、毎日のようにあいさつする。
 しかも、全体ではない。
 一人ひとりとあいさつするのである。
 1年後どうなるるか。
 WBCへの挑戦が、今始まった(笑)

 校門に立って、あいさつをする。
 大きな声を出してあいさつする子は、すくない。
 あいさつする子は、多い。
 自分からする子も、多い。
 私がすべきことは、「全力であいさつ」することである。
 「あいさつ当番」というものがある。
 6年生が、交代で当番になる。
 しかし…昨年度見ていると、声を出していない子もいる。
 何のための当番なのか?
 今年度も、同様。
 ある子は、声を出さない。
 システムを変更することにした。
 各学級1人ずつ順番で、あいさつ当番になる。
 →代表。
 やる氣のある子、声を出す子でないと、意味がない。

 15分あいさつすると、声がかれる。
 全力を出すとこうなる。

 ◆始業式
 それにしても、暑い。
 20度をこえているだろう。
 始業式は、30分をこえた。
 このようなときは、もっと短くした方がいい。
 具合が悪くなった子がかなりいた。
 担任発表。
 1年間で、一番わくわくする一瞬(笑)
 しかし、6年生は、すでに悟りの境地。
 発表にも、動ぜず。
「新卒の杉渕です。よろしく」(笑)

 教室へ。
 ある子に、指示しておいた。
 「班決め(席決め)をしておくように」
 わざと遅れて教室に入ったのだが、進みが遅い。
 ×48のスローを見ているようだった。

 ◆班決め(席決め)
 決まるのに、約1時間かかった(笑)
 班長を決めてから、メンバーを決めていく方式だった。
 「ご対面」だったら、すぐ終わったと思うのだが…
 まかせたときは、何もいわない。

 ◆授業
 いろいろ。

 ◆書類配り
 たくさんの書類がある。
 

 ◆お弁当
 忘れた子が2人。
 みんなからわけてもらう。
 心温まる弁当ばかり。
 いいなー。
 自分が幸せだということに氣づいていない子どもたち。
 「幸せ」とは、失って初めてわかるものかもしれない。
 私はというと…職場で支給される弁当。
 うーん、という感じだった。
 愛情あふれる弁当を見てしまうと…
 見なければよかった(笑)

 ◆イス並べ
 全員そろっていくと、混雑する。
 時間差をつけて、体育館に行く。
 しかし…イスを並べるスペースがない。
 4学級だから、4分割すればいいことなのだが…
 最前列だけ並べれば、1学級何脚並べればいいかがわかる。
 どうして混乱したのか?
 よくわからない。
 ということで、私の学級だけ、バラバラで座ることになった。

 ◆入学式
 明暗をわけた。
 卒業式でも態度がいまいちだった子が、いまいち。
 あくびの連発、手いたずら…
 少数ながらいる。
 全体的に育ってきているので、ものすごく目立つ。
 一方、同じ姿勢をキープできる子もいた。
 動かない。
 「動かざること山のごとし」である。
 育ってきた。

 終了後、教室で待機。
 2人を指導する。
 ・入学式で、態度がよくなかった子。
 ・3日の日、欠席して何も感じない子。
 塾の宿題が終わっていないので欠席したという…
 何という、認識の低さ…
 あきれてしまった。
 きちんと教えないといけない。
「みんなは、3日に入学式の準備をしたんですよ。どう思う」
「……」
 公を優先するか、私を優先するか。

 終了後、教室待機。
 写真撮影が終わってから、イスのかたづけ。
 
 ◆じーーむ
 一氣に事務処理。
 押印の仕事。
 ほとんどが、保健関係の書類。
 ※転入があるといけないので、今日まで待っていた。
  転入生1人。→他の学級に入った。
 出席簿、保健関係、その他の書類に押印(子どもの名前)
 仕上げる。
 他の先生お手伝いもする。
 その氣になると、事務処理は速い!
 ただし、めったにその氣にならない(笑)

 教室整理。
 今日のまとめ。
 明日の準備。

 ある人と飲みに行く。


 

  2日目  4月7日

 2日目、今日も校門に立つ。

 ◆校門でのあいさつ
 すでに、昇降口に並んでいる子がいる。
「おはようございます」
 子どもたちがあいさつする。
「おはようございます」
「もう一度、あいさつしましょう」
 今度は、いっしょに「おはようございます」
 ・いっしょにあいさつする。
 ・声を出す。
 この2つをミックスしたあいさつである。
 犬走りを歩いている子に、あいさつする。

 校門へ。
 「あいさつ当番」(6年生)と打ち合わせ。
 ポジションを決める。
 6年生は、外。
 私は中。
 ※両サイドからくるので、中の方が多くの子とあいさつできる。
 思いっきりあいさつする。
 800人以上いるので、あいさつの回数も多い。
 10分たつと、のどがおかしくなる。
 腹からあいさつするようにしている。
 6年生には厳しい(笑)
 やりなおしをさせる。
 自分の学級の子は捕まえて、臨時のあいさつ当番にする。
 小さな親切、大きな迷惑(笑)
 ・生活指導主任が大きな声であいさつする。
 ・6年生が大きな声であいさつする。
 ダブル効果あり。
 昨日にくらべ、声を出す子が増えてきた。
 私の顔を見て笑う子がいる。
「きたな」という感じである。
 2日目にして、かなりの手応え。


 ◆あいさつ35連発&あいさつ
 教師の机を後ろに持っていったので、声が小さく聴こえる。
 パワーアップさせるには、いいだろう。

 教室へ。
 子どもたちは、班学をしていた。
 ◆班学 1
 班ごとにいろいろな学習。
 
 ◆大掃除
 1校時は、大掃除。
 6年の2学級は、体育館の復元。
 私の学級ともう一つ。
 まずは、イスのかたづけ。
 ひな壇を移動し、パイプイスをしまう。
 同じ種類をまとめて入れる。
 入れるのは、私が担当。
 後半は、腰が痛くなった。
 同じ種類でしまっているので、きれい。
 使うときも便利。
 残りのイスは、視聴覚ルームとにこにこ教室へ。
 ひな壇のかたづけ。
 倉庫から、マットを戻す。
 などなど。
 一生懸命働いて、1時間30分かかった。
 子どもたちは、よく働いた。

 ◆班学 2
 班の形だが、個人学習。

 20分休み。

 ◆今後の学習について
 オリエンテーション。
 国語の教科書を使って、授業する。
 子どもの状態を見る。
 ・冒頭の詩『広がる言葉』
 個人、班で音読。
 地声ではない。音読の声でもない。
 ちょうど中間。
 「初見でどのくらい読めるか」
 をチェック。
 やる氣、実力などもチェーック。
 ・「風景 純銀もざいく」
 指名なし発言の授業。
 どのくらい発言できるか。
 難しい教材と言うこともあり、発言しない子もいる。
 長い休みが入ると、戻ってしまう子がいる。
 突っ込みも甘い。
 ・「大木」
 「おおき」と読む。
 子どもたちが笑う。
「たいぼくじゃない」
 指名なし発言による話し合い。
 ・その他いろいろ
 よくわかった。
 明日から、本格的に進めていこう。

 ◆委員会決め オリエンテーション
 委員会についてのオリエンテーション。
 決めるのは、明日。

 ◆掃除のシステムについて
 担当箇所と人数。

 ◆振り返り
 ・入学式
 ・1年生の世話
 などを、振り返って書く。

 ◆給食
 今日から、給食が始まる。
 システムを変えたのだが、機能せず。
 私一人でやった方がはやいかもしれない。
 もう少し、考える必要がある。

 ごちそうさまの後、役割分担。

 ◆掃除
 掃除の担当箇所は、3つである。
 ・教室
 ・流し
 ・図工室
 4月は、これに1年生教室が加わる。

 ◆書類配り
 今日も配る物がたくさんある。
 たくさん配った。
 サービスがよすぎる。

 午後は、ずーーーーーっと会議
 ★常置委員会(生活指導委員会)
  ・生活指導全体会(明日)について
  ・セーフティー教室について
  ・その他いろいろ

 ★教科部会
 「国語」と「体育」。

 ★教科外部会
 「教育相談」と「人権尊重」。

 4:00過ぎて、ようやく終了。
 掃除用具の確認→倉庫を見にいく。

 ようやく、学級の仕事ができる。
 ということで、学級の仕事。





  3日目 4月8日

 3日目。
 今日も、教室は暑い。
 私の教室は、とにかく暑い。
 南向き、日当たり最高。
 マンションなら、高い部屋だろう。
 しかし、教室となると…いまいち。
 窓を開けると、強風が…
 廊下には、窓がない。
 前は、防音設備のない音楽室(笑)
 ※専科の授業は、来週から始まる。
 どのくらい音が出るかは、まだわからない。

 仕事をしてから、校門へ。

 ◆校門でのあいさつ
 今日は、まだ門が開いていないので、子ども立ちは外で待っている。
 開門。
 すぐ入れない。
「あいさつしてからね」
「おはようございます」
 そろそろ、のどがいかれてきた。
 高級品ではないので、3日もするとおかしくなってしまう。
 仕方がない。
 6年生を捕まえては、強制的に手伝わせる(笑)
 拉致(笑)
 最高学年が声を出す。
 学校づくりの基本である。
 6年生がよければ、自然に他学年もよくなる。
 ・目が合う子が多い。
 ・目を合わせない子もいる。
 ・逃げる子 3人。
 脈がありそうな子には、接近してあいさつする。
「もう一度しよう」
 などと声をかける。
 1年生に対しては、少し音量を下げる。
 ※びっくりする子がいるので。

 終わると、あまり声が出ない状態。
 疲れた!

 いつの日か、あいさつががらっと変わる。
 今は、ただただ実行するのみ。

 あいさつが終わり、門を閉める。
 教室へ。
 子どもたちは自習中。

 ◆あいさつ34連発&あいさつ
 教師の机が後ろになると…
 子どもたちの背中を見る形となる。
 子どもたちは、黒板の方を見てあいさつする。
 声は、前に飛ぶ。
 だから、声量が落ちたように感じる。
 何人かは、向きに関係なく声が出ている。
 「向きに関係ない声量」
 これがいい。
 全員ができるようになるには、時間がかかる。

 今年度から、朝の時間は、国語のモジュールとなった。
 週3回(15分)国語の時間としてカウントされる。
 ということで、「国語」という縛りがある。
 ・音読
 ・圧倒声
 ・表現読み
 ・漢字リピート
 などなど。
 今日は、「漢字リピート」のプリントを配る。
 くり返し使えるように、画用紙に印刷した。
 表裏同じ文面である。
 表に、ふりがなをふってもよい。

 読めない漢字は、班で教え合う。
 それでもわからないときは、教師のところにくる。
 2年目なので、なるべく子ども自身にさせようと思っている。

 ◆歌
 2曲教える。
 新しい歌である。
 『この地球のどこかで』
 『語り合おう』
 ※夏前に、日生劇場にいく。
 演目は『エルコスの祈り』である。
 大好きな演目である。
 歴代の先輩たちが歌ってきた『語り合おう』
 ※以前は、『語りかけよう』という題だった。
 どのくらいで覚えるか。
 2〜3回聴いたら、覚えられるか。

 ◆班学

 ◆発育測定
 休みの影響が、もろに出ていたのがこの場面。
 ・カードを忘れた。
 ・体育着を忘れた。
 態度は、まあまあ。

 ◆名札
 名札のチェック。
「家にあります」
 という子もいた。

 年度初めなので、チェック。
 定期的に、チェックする必要がある。

 終わったら、班学の続き。

 ◆20分休み
 いろいろな仕事。
 プリント印刷。

 ◆委員会決め
 委員会を決める。
 子どもたちに任せる。
 何とか、決定。
 意外な子が、意外な委員会に。
 おもしろい。

 ◆振り返り
 ・6年生になって
 ・3月23日「一日公開」のDVDを見て。
 ビデオ(DVD)で、自分の姿を見る。
 人に言われるとかちんとくるが、ビデオは、かちんとこない。
 イメージと現実の落差に、自分で氣づくことができる。

 ◆導入の授業
 今週は、算数がない。
 ※少人数制算数の関係で、スタートは来週。
 全然やらないというのも変なので、導入。
 公倍数と公約数の導入。
 クイズ形式でおこなう。
 終わった子は、自主学習(算数の教科書)。

 ◆給食
 もとのシステムに戻す。
 今の時点では、このほうがよい。
 10分近くかかるが、静かにできる。

 午後は、会議ーーーーの連続。
 ★生活指導全体会
 主任なので、司会をする。
 ・本年度の方針
 ・分科会
  学年ごとに、「どのような子どもに育てたいか」
  「本年度の重点」などについて話し合う。
 ・確認
  校内生活、看護当番、並び方、移動の手順などについて、確認。
 ものすごく時間がかかった。
「1年に一度するといいね」(校長先生)
 忘れる…
 私の方針は、厳密&ファジー。
 全部厳密だと、子どもも教師もおかしくなる。
 全部ファジーだと、いいかげんになる。
 このへんのかねあいが難しい。
 主任の腕の見せどころである(笑)
 修正すべき点は、その場で修正する。

 ★特別支援委員会
 こちらも、じっくり話し合う。

 14時に始まり、終わったのは16時過ぎ。
 さすがに、疲れた。
 そのあとは、生活指導関係の仕事。
 ・調査
 ・児童指導資料の追加印刷
 ・「よい子の決まり」配布準備
 ・校内巡視
  ゴミ拾い、くつそろえ、その他。

 学級の仕事にかかったのが、17:30過ぎ。
 明日の準備。
 教材研究などなど。
 

  4日目 4月9日

 4日目、 そろそろ意識が薄れてくるときである。
 以前なら1週間持った。
 今の子どもたちは、3〜4日しかもたない。
 そろそろ、地金が出てくる。
 ※もちろん、教師も。

 ◆校門であいさつ
 二極化している。
 地が出てきている。
 3日間あいさつしていた子が、しなくなったり…
 一人ひとり見ていると、おもしろい。
 実におもしろい。
 わがクラスの状態も、よくわかる。
 校門では、素のその子が出ている。
 具合悪い子、寝不足の子。
 本来は家庭の仕事が、今は学校に移ってきている。
 前提が、前と違ってきている。
 「あいさつ当番」自主的にしている子がいる。
 拉致されて(笑)している子もいる。
 いずれにせよ、かなり大きな声を出している。
 校長先生は、歩道橋のところに立ってあいさつをしていた。
「6年生の声、よく聞こえるよ。いいね」
 とのことだ。
 まずは、声を出す。
 基本中の基本である。
 私ののどは、すでにおかしくなっている。
 森進一状態になっている。
 仕方がない。
 1年生のある先生も、のどがおかしいという。

 地が出てきてからが、本当の勝負。

 門を閉めて、1年3組の教室へ。
 ※外から見る。
 6年生が、絵本を読んでいた。
 前は、ここまでいかなかった。
 時間的にゆとりが出てきたようである。
「1年生かわいい」
 毎日報告がある。
 こうして、お姉さんになっていく。
 
 教室へ。
 1年生の世話から戻っていない子がいるので、定刻スタートは無理。
 そろうのを待つ。
 8:35 ようやく全員がそろう。

 ◆あいさつ35連発&あいさつ
 少しパワーアップしてきた。
 後ろで聴いていても、昨日より声が出ている感じがする。
 条件がよくないところでも発揮できるのが、実力。
 いつでも、同じように発揮できる力が、実力。

 ◆班学
 ・音読
 ・漢字リピート
 ・その他
 班ごとに、学習を進めている。
 予習も始めている。
 これは、とてもよい。
「先生、先に進んでもいいですか」
「もちろん」
 ・いわれてやる
 ・自らやる
 ある意味、決定的な違いである。
 教育の後半は、「自ら」
 環境、条件に左右されないのが「自ら」。
 つまり、「やる氣」である。
 本当のやる氣は、出てくるというより噴出する。
 あとからあとから噴出する。

 ◆斉学
 ・音読
 ・漢字リピート
 6年の教材は始めたばかりなので、5年ころの迫力はない。
 しかし、あと少しで追いつく。

 ◆歌
 『この地球のどこかで』
 『語りあおう』
 もう、歌詞カードを見ないで歌っている子がいる。
 覚えるのが、早くなってきた。
 育ってくると、覚えが早くなる。
 「10倍早くなる」というのが実感である。

 『栄光の架け橋』
 ようやくカラオケを見つけたので、この歌の指導を始める。
 題名当てクイズ
 1 えい子のわりばし
 2 英孝のわりまし
 3 栄光の架け橋
 全員正解(笑)
 多くの子が、聴いたことがあるといった。
 ・実力を測るのにいい歌
 ・歌詞の意味→最高学年のロードを歩くにあたって
 ・その他いろいろ
 規準となる歌である。
 ・子どもたちの育ちを見る。
 ・次の段階に導く。

 ◆認識
 「学ぶ意味」についての授業。
 ・公倍数・公約数の意味
 ・平均
 ※詳細については、略。
 子どもの認識を揺さぶる。
 算数の勉強→人間の生き方
 このへんは、「裏の意味」といえる。
 表を支える裏。
 哲学といってもいいだろう。
 2年目となると、裏が表となる。

 ◆20分休み
 看護当番なので、校舎内外の見回り。
 最後は、校庭へ。
 子どもたちと鉄棒をしたのだが…
 大ショックを受けた。
 なんと、中抜きができなくなってしまったのである。
 3度トライしたのだが、できなかった。
 小3でできるようになってから、できなくなったことはない。
 まずい。
 廊下は、いや、老化はここまで進んでいる。

 ◆振り返り
 3月23日「1日公開」のDVDを見る。
 自分の姿を見る。
 教師に言われると、かちんとくる場合もあるだろう。
 しかし、自分で見ると…かちんとこない。
 その姿が、まさに自分なのだから。
 「イメージと実際のズレ」
 教師も同様である。
 実力とは、ズレを少なくすることである。
 ・先生にいっていることが、よくわかった。
 ・思ったより、声が出ていない。
 ・自分では、声を出しているつもりだったが…出ていない。
 ・声が小さい。
 ・行動が、遅い。
 思ったよりよかったと答えた子は1人。
 残りの子は、思ったよりよくない。
 ・少しよくない
 ・よくない
 ・すごくよくない
 子どもによって、受け取り方は様々。
 しかし、今日を境に、ちょっと変わる可能性あり。
 人は、認識したときに変わる。
 行動が変わって、初めて「認識が変わった」といえる。
 自分で自分を変える。
 今、スタートを切った。

 ◆いろいろな授業
 6年生の学習についてのオリエンテーション
 ・社会の学習について
 ・その他

 それにしても暑い。
 室温は、26度近い。
 5月の陽氣である。

 ◆給食
 今日は、「炊きたてご飯の日」
 炊飯ジャーが、教室にやってきた!
 前回は、お試しで職員室にやってきたジャー。
 できたてのおにぎりは、美味しかった。
 いつもにくらべ、ふわーっとしている
 ふっくらしている。
 美味しい!
 今回は、炊き込みご飯風。
 美味しかった。
 次回にまわってくるのは、4月の終わり。
 毎日来てほしいと思ったのは、私だけだろうか。

 ◆掃除
 基本的な汚れが、まだとれていない。
 今、その汚れを取っている段階。

 ◆昼休み
 校舎内外の見回り。

 ◆学級活動
 学級の歌。
 歌の練習。
 今後の布石を打つ。

 ◆体育
 実態チェック。
 ・走る
 ・鉄棒
 私は、先ほどの借りを返す。
 着替えて、アップをする。
 それから、中抜きに挑戦。
 なんとかできた。
 王座奪回(笑)
「先生、すごい」
 別に、すごくない。

 放課後は、子どもたちとふざけまくる。
 やり杉(笑)
 といっても、10分ほど。

 ◆運営委員会
 4:30過ぎまで、運営委員会。
 毎日会議の連続で、夕方の時間が使えない。

 終わってから、ミニ学年会。
 その他いろいろ。

 教室へ戻ったのが、5:30近く。
 ・教室掃除
 ・いろいろな仕事
 ・教材研究



 5日目 4月10日


5日目。
 スタミナが切れてきた。
 さすがに、最初の1週間はハード。
 連日の会議、1年生のお世話関係、その他いろいろ。
 飲み会も、すでに3回(笑)
 飲み杉である。
 「校門でのあいさつ」で、のどは完全に破壊された。
 のどがおかしくなったときにお酒を飲むと…
 破壊される(経験者は語る)。(笑)
 ということで、今日は声が出ない。
 完全に、森進一状態である。
 『おふくろさん』を歌うか(笑)

 電車が遅れた。
 信号機の故障らしい。
 駅は、乗客であふれかえっている。
 待っている間寝る。
 いつもより、20分以上遅れて到着。
 予定していたことが、できなかった。
 仕方がない。
 私より遅くきたかたは、さらに遅れた。

 ◆校門でのあいさつ
 校門へ。
 すでに、30人ほど集まっている。
「あいさつしましょう」
 全員で、一斉に、
「おはようございます」
 開門。
 声は出ないが、声を出す。
「そこまでやる必要はない」
 よくいわれる。
 しかし…
 次のような話上がる。
 ある有名な小学校。
 メディアで取り上げられた小学校を見に行ったことがある。
 校長先生が、校門に立ちあいさつをする。
 それが、テレビで取り上げられていた。
 私が見ると…まるっきりなってない。
 あいさつしない子がいる。
 目を合わせない子がいる。
 声が小さい。
 えっ、これで?
 4年間あいさつ運動をして、これである。
 番組では絶賛していたが…事実は、×××。
 実際に見ないと、本当のところはわからない。
 実に、ひどいものだった。
 勤務校の方が、10倍よかった。
 がっかりした覚えがある。

 教師が全力を出さない限り、子どもは変わらない。
 教師が全力を出すと、子どもは変わる。
 ※これは、私の哲学でもある。
 「破壊されたのど」は、全力の証明である。
 私の森進一声を聴き、子どもは何かを感じるらしい。
 今日は、かなり大きな声であいさつする子が多かった。
 その場「あいさつ当番」も増えた。
 自主的に、拉致されている(笑)
 私とたくさんの6年生が、あいさつする。
 選挙前のようである(笑)
 政治家と違うのは、選挙が終わっても、あいさつすることだ。
 毎日毎日続けることである。

 それにしても、頼りになるのは6年生。
 杉渕学級の男子は、頼もしい。
 10〜15分声を出すと…
 どのくらい大変かがわかる。
 体験して、はじめてわかるのである。
「先生にくらべたら、まだまだ」
 子どもたちはいう。
 教師が全力を出したとき、何かが変わる。
 私が手を抜いたとき、何かが崩れる。

 声が出ない分、氣持ちであいさつする。
 魂のあいさつである。
 子どもたちに、エネルギーを送る。
 子どもたちからも、エネルギーをもらう。

 門を閉めて、1年3組の教室へ。
 ※外から見る。
 例によって、ふざける。
 わたしを見つけた1年生が笑う。
 
 教室へ。
 1年生の世話から戻ってくる子を待つ。
 その間、ある子を指導する。
 一昨日、学校前の公園で木登りしていた。
 通りかかった校長先生が注意。
 他の子はすぐやめた。
 この子は、
「どうして登ってはいけないんですか」
 といったという。
 その子に事情を聴く。
 私に会話で勝つのは、不可能に近い。
 ※勝てるのは奥さん、そして、○○○な方くらい。
「わからなかったから、聴いただけです」
「ホントですか」
「さっき、木に登っちゃいけないことは知っているといったでしょう」
「行けないと知っている人が、『どうして木に登ってはいけないんですか』
 と聴きますか?」
「これは、知らない人が言う台詞です」
「……」
 態度が問題だということを話す。
 私も、木登りをして叱られたことがある。
 子どもだから、木に登る。
 それはいい。
 問題は、態度である。
 悪かったときは、あやまればいい。
 それだけだ。
 正当化しようとするから、おかしなことになる。

 昨日、ルール違反をして叱られた子は…
 次のように書いてきた。
 一部を紹介する。
「最初におこられたときは、何で自分たちだけが、と思っていました。
 みんなやってるじゃんと思っていました」
 この子は、しっかりしている子である。
 まじめで、仕事をよくする子である。
 その子でさえ、この認識…
 下校時刻までは、東門を通ることになっている。
 この子たち(他のクラスが2人)は、西門から帰ろうとしていたのである。
 ある先生に見つかり、叱られた。
 言い訳をしたのである。
 それで、私が呼び出された。
 私が行くと、すぐに謝った(笑)
 それはそうだろう。
 口では、絶対に勝てない。
 勝てるのは、奥さんだけ(笑)
「ごめんなさい」
 それでいい。
 悪かったら、あやまればいいのである。
「今度から氣をつけてね」
 で終わる。
 しかし、言い訳すると…
 長くなる。
 私など、悪くなくても謝っている(笑)
 ※職員室で。
 あっ、家庭でも(笑)

 お世話係が戻ってきた。
 授業開始。

 ◆あいさつ35連発&あいさつ
 子どもたちの後ろにいる教師が、すごいと思うあいさつ。
 第二段階は、向きに左右されないあいさつである。
 声を前に飛ばすだけでは、向きに左右される。
 後ろには、声が飛ばないからである。
 声を前だけでなく、上に飛ばす。
 天井に響かせるのである。
 さらに、前を向いても後ろに飛ばす術がある。
 ※秘密。
 何人か、「向きに影響されないあいさつ」ができるようになってきた。

 ◆班学
 「漢字リピート」は、1をやっているのだが…
 多くの班は、すでに4まで予習している。
 わからないところは、わたしに「読み方」を聴きにくる。

 ◆歌
 3曲
 『この地球のどこかで』
 大好きな歌である。
 後半は、声づくりにいい歌である。
 『語りあおう』
 ※『エルコスの祈り』の主題曲。
 7月? 日生劇場に行く。
 この歌を知っていると、いいことがある。
 『栄光の架け橋』
 アテネオリンピックのテーマ曲(NHKの)である。
 ・一変に3曲入力
 ・同時並行で覚える
 ・最初から、表現をつけて
 などなど。
 育ってくると、すぐに覚える。
 少しの練習で、表現できるようになる。
 あるレベルまでは、すぐ到達できる。
 そこからが、第二段階。

 ◆ドリル
 「計算ドリル」、「漢字ドリル」、他のドリルなど。
 時間を決めて、自主学習。

 ◆班学 2
 ある問題を出す(分数のたし算)。
 ・わからない子に教える。
 ・お互いに説明し合う。
 
 ◆学習の意味
 学習の意味について、教える。
 考えさせる。
 今回は、2つ。
 ・どうして鉛筆を使うのか。
  ※シャープペンシルではダメな理由。
 ・10枚作文について

 ◆20分休み
 校舎内外をまわる。
 校庭へ。
 子どもたちと遊ぶ。
 鉄棒をする。
 ボールで遊ぶ。
 いっしょに、おたまじゃくしをとる。
 その他いろいろ。

 ◆振り返り
 「6年生 最初の1週間を振り返る」
 最低、原稿用紙10枚(笑)
 「1時間で9枚」これが、杉渕学級の規準だった。
 私が、作文の会に入っていたときである。
 今の子に、この規準は高すぎる。
 「1時間5枚」でも、苦しい。
 そのくらい能力が落ちている。
 「作文10枚」は、総合力がないと書けない。
 ・取材力
 いつも、ネタを考えている。
 どのように書くか、考えている。
 当日考えていたのでは、枚数は増えない。
 あらかじめ、考えておく必要がある。
 歴代の子どもたちが達成できたのは…
 その時間は、考えないからである。
 ひたすら書く、書く、書く。
 考えてきて、書くのである。
 ・集中力
 ・持続力
 ・ハンドスピード
 ・長く書く技

 1時間たった。
 一番書いた子で6枚。
 話にならないレベルである。
 しかも、反則技を使っている(笑)

 今年度の重点の一つ「書く」。
 今日から、本格的にスタート。

 ◆給食
 「10枚作文」の影響で、さっとスタートできず。
 疲れると、切り替えが遅くなる。
 今の段階では、仕方がないことだろう。
 ある先生と子どもが、給食準備の様子を見に来る。
 子どもたちにイメージさせるのだろう。
 見ればわかる。
 口で言うより見せるのがよい。

 特定の班が、遅れる。
 しゃべり、ふざけ。
 度が過ぎている。
 12:55にごちそうさまができない。
 約束通り、フルタイム掃除。

 ◆掃除
 フルタイム掃除。

 ◆昼休み
 校舎内外を巡回。
 時間割印刷。

 ◆読書タイム
 終わっていない子は、作文の続き。

 ◆作文の続き
 初日なので、サービス。
 時間を延長する。
 ※遅い子のために。

「そういう、先生はどうなの」
「本当に書けるの」
 という目があるので、実際にやってみせることにした。
 歴代杉渕学級にくらべると、かなり落ちるが(笑)
 初期のころ、
「先生、書くのが速い」
 後期になると、
「先生、書くの遅いね」
 この変化。
 記録は…1枚5分10秒だった。
 トップレベルにくらべると、かなり遅い。
 しかし、現学級の子どもたちには驚異の速さに映ったらしい。
「先生、速い!」

「先生、書くの遅いね」
といわれる日がくるのを楽しみに…実践していきたい。

 ◆6年生最初の1週間を振り返る

 ◆振り返り
 昇降口へ連れて行く。
「自分の靴を見てごらん」
 外履きがどうなっているか。
 履き替えて外に出るようにいう。

 花壇のところへ。
 菜の花を見せる。
「これが、菜の花か」
 『風景』を音読しても…
 菜の花がイメージできなければ、読んだことにならない。
 近づいたり、離れたりして読む。
 歩きながら読むのもよい。
 2人ふざけた子がいたのが、残念だった。

 再び、靴箱のところへ。
「自分の靴を見てごらん」

 昇降口で、『風景』の音読。
 ここは、響きがある。

 ◆帰りの会
 ・諸連絡
 ・歌 『栄光の架橋』

 放課後は、学年会。

 看護当番の仕事。
 会議が入ると、仕事ができない。
 校門を閉めにいく。
 夕会の時刻になり、職員室へ戻る。
 終わってからは、生活指導関係の仕事。
 
 ★学年会
 ・来週の予定
 ・学年合同授業→毎週水曜日
 ・保護者会
 ・その他いろいろ
 
 時計を見ると、18:10過ぎ。

 今週は、午後もすべてうまっていたので疲れた。