「10回読みなさい」
 「つっかえないように読みなさい」
 「氣持ちを込めてよみなさい」
 教師の指導がよくないために、音読嫌いをつくっていませんか。
 本来なら、6年生が一番上手なはず。
 それなのに、学年が上がるに連れ声を出さなくなるのはどうしてでしょう。

 音読の授業がつまらないからに他ありません。

音読はおもしろい

のです。
 


 音読はおもしろい
 いきなり表現読み
 超高速読み
 


 さあ、音読の授業を始めましょう。
 導入として、まどみちおさんの『ぞうさん』をとりあげます。
 誰でも知っていますね。
 平易です。
 すぐに読むことができます。
 ぞうさん ぞうさん
 おはながながいのね
 そうよ
 かあさんもながいのよ

 
 ぞうさん ぞうさん

をどう読みますか。
 たいていの場合、棒読みですね。
 いろいろな学級で授業しましたが、棒読みの子が95%以上でした。
 「ただ読めばいい」という程度の意識なのです。
 この意識を変えることから始めましょう。
 ★ポイント
  ・教師の手本+イメージさせる言葉かけ


 例

 「遠くにいるぞうさんに、呼びかけてみましょう」
 「近くのぞうさんに、呼びかけてみましょう」
 「ねているぞうさんを、起こしてください」
 「逃げていくぞうさんに、呼びかけてください」
 「2頭のぞうさんに呼びかけてください」
 「あなたは、レスキュー隊です。大けがしているぞうさんに呼びかけてください」
 などなど、たくさんあります。
 いずれも、
  ・言葉かけ→やってみせる
 ことが必要です。

 「ぞうさん ぞうさん」という言葉、いろいろないい方があることがわかります。