プラスの生活指導



プラスの生活指導

 生活指導を変えましょう。
 プラスの生活指導に変えましょう。
 決まりを守らせる といった発想を変えましょう。

 プラスの生活指導とは?

 子どものいい点を見つけます。
 それをほめます。
 それだけです。
 驚くほどの効果があります。
 やれば…の話ですけど。

 今年度、生活指導主任になりました。
 研究からのコンバートです。
 あたためていた構想を実践したいと思います。


 生活指導 100倍細かく 思いつくままに書いてみました


生活指導 100倍細かく

  
 1 今までの生活指導で子どもがよくなったことはない。
 2 目標はご立派だが、子どもを見ると…
 3 目標を啓示することは、できていないことの確認なり。
 4 「みんな仲良く」と書いてある学級は、仲が悪いこと多し。
 5 紙に目標を書いて安心する教師かな。
 
 6 問題は、目標を具現する力である。
 7 具体的な行動をとらない人が多い。
 8 目標を立てて「それを守りなさい」といって終わり。
 9 できていないと「何で守らないの」と怒る。
10 これで子どもがよくなったら教師はいらない。

11 目標を「守る」って、おかしくないか。
12 決まりを守る。目標は達成する。
13 今週の目標というが、そもそも目標になっていない。
14 どうして年間計画がつくれるのか、4月に各月の目標が決まっているのか、不思議である。
15 子どもの中からわき出てきたものが目標になる。

16 目標がないと生活できないのか。
17 週末まで目標を覚えている子が何人いるか。
18 「廊下を走る子が減りません」「一輪車の片づけがよくなりました」現象のみの報告。
19 子どもたちの行動の背後にあるものを分析すること。
20 「今週の目標なんていらない」ということを子どもと話し合ったらおもしろい。

21 生活指導の別名は、先生指導。先生を指導した方が、子どもがよくなる。
22 子どもが先生用の目標を創ったらおもしろい。
23 「もっとわかる授業をする」「チャイムが鳴ったら授業をやめる」「板書を必ずきれいに消す」   というぐあいに。
24 今週の目標を、教師自身実行しているか。
25 自分は関係ないと思っている教師が多い。

26 「チャイム着席」意味を教えているか。
27 「できた」「できない」だけを見ていないか。
28 だから、子どもが現象だけしか見ないのである。
29 教師が、チャイム前に職員室を出ているか。
30 自分は遅れてもいいと思っていないか。

31 自分が遅れていったくせに、「席に着いていない」と怒る人あり。
32 教師が先に行っていれば、子どもは席につくものである。
33 すべてが同様。たとえば、教師がゴミを拾えば、子どもも拾うようになる。
34 すぐそうなるか、時間がかかるかの違い。
35 生活指導とは、生き方の指導でもある。

36 自ら考え実行する力をつける絶好の機会である。
37 それなのに、押しつけで終わっている。
38 押しつけられているから、教師の見ていないところではひどい。
39 自分だって、押しつけられたらいやだろうに。
40 プラスの生活指導をしよう。

41 新聞は、悪いことの記事が多い。よいことの記事は少なし。生活指導も同じ。
42 毎日、よかった点だけを教師が語ったらどうだろうか。
43 帰りの会の反省会は、百害あって一理なし。
44 お互いのあら探しに時間を費やすことなかれ。
45 「先生、○○君、ふざけて掃除やりません」といわれたらなんと答えるか。

46 いいところを見つけるのが、生活指導である。
47 発想を転換しよう。
48 月曜の全校朝会、つまらん話はやめにして、「先週、こんないいことがありました」という話をたくさんしよう。
49 そのあとがかんじん。「みなさんもやりましょう」というよけいな一言をいわない。
50 よけいなことをいうから、押しつけになるのである。

51 無意識に押しつけていることを意識しよう。
52 これを1か月つづけると、子どもが変わってくる。
53 うちの教頭先生は、いい行動をとった子に手紙をくれる。
54 手紙をもらった子は、またその行動をする。手紙をもらえなくても続ける。
55 いい行動を見つけたら声をかけよう。よくない行動を指摘し、いい行動を見過ごすこと多し。

56 よくない行動を見過ごし、いい行動を指摘する まだこのほうがいい。
57 よくない行動の中にも、ほめる種はある。よくない行動をほめ、子どもの意識   を変えるのが生活指導。
58 よくない行動こそ、ほめる種を見つけてほめよう。
59 よくない行動、いい行動とも2ほめること。
60 教師の仕事は、フォロー。

61 「一輪車が片づいていません」ではなく、片づければいい。
62 子どもができないことを指摘しない。教師がフォローすればいい。
63 教師がフォローすることで子どもは安心して行動できる。
64 うまくできなくても先生が助けてくれる これは信頼関係ができるということ。
65 安心しての行動から、さぼりは生まれない。

66 さぼりは、押しつけ、強制の落とし子である。
67 教師が自分が決めた決まりを守ることから始めよう。
68 言行不一致人のいうことをだれが聴くか?
69 あなたは聴きますか?
70 子どもだって聴きませんよ。聴いたらそれこそおかしい。

71 3つくらい決めたことを守って行動しよう。(例)時間を守る。あいさつする。
72 3か月過ぎるころ、子どもが変わってくる。
73 自分で律する力をつけるのが生活指導のポイント。
74 最初から自律はできない。
75 他律からはいる。

76 「どうしていけないの?」ではない。いけないことだ と教えればいい。
77 何でも子どもに考えさせる、決めさせるのは間違いのもと。
78 「どうしてあいさつしないといけないの?」→「やっているうちにわかります。ま   ずは、やりなさい」
79 教師が口先人間だと、子どももそうなる。クローン?
80 教師の背中を見て子どもは育つ。けだし名言である。

81 一番大切なことは、いってはいけない。これが実感できたらたいしたもの。
82 自律は自立へつながる。
83 「自ら学ぶ」の裏に「自律」あり。これが見過ごされやすい。
84 自律とは迷惑感覚を養うことで生まれる感情である。
85 この感覚が養われるにしたがい、子どもは急成長する。

86 体験して初めてわかる迷惑感覚。
87 迷惑感覚とは、氣配りに通じる。
88 生活指導とは、氣配りの指導でもある。
89 強制されたものは、氣配りにあらず。
90 自分がよく思われたいと思ってしたことは、氣配りにあらず。

91 はき違えている教師が多い。
92 相手もうれしい、自分もうれしい これが氣配り。
93 氣配りは、自己犠牲ではない。自分を活かすことである。
94 子どものいい点だけを見つめよう。
95 ほめ続けよう。

96 至らない点は、教師がフォローしまくろう。
97 帰りの会、全校朝会などを活用し、ほめてほめてほめまくろう。
98 親にもそれを伝えよう。
99 プラスの生活指導が軌道乗ったとき、学校が変わってくる。
100 今やっている生活指導をすぐやめよう。今やっているのは生活死導に他ならない。



 
 子どものいいところを見つける

 
 生活指導というと、よくない点を見つけ矯正する、取り締まり というイメージがありませんか(こう思うのは、私だけでしょうか?)
 子どものよくない点を見つけ指導するという感じです。
 生活死導ですね。これは。

 欠点を指摘されて、いい氣持ちがする人はいないでしょう。
 
 指導者側の発想も問題になってきます。
 「あら探し」になりやすいですね。
 よくない点は、見ようとしなくても目に入ってきます。
 自分のことを棚に上げ、指導します。
 子どもは、たまったものではありませんね。

 よくない点を見つけ矯正する
 これは、相手がプロレベルならいいかもしれません。
 しかし、私たちの相手は子どもです。
 100%失敗します。
 
 生活指導の会というと、よくないことばかりを扱いがちですね。
 聴いていてうんざりしませんか。
 

 
 長所のみとつき合う

 これが大事だと思います。
 どんな子にも、いいところがあります。
 その一点とつき合うのです。
 その一点でつき合うのです。

 簡単なことです。
 発想が変われば。
 ただし、なかなか変わらないのが教師。
 子どもに「成長しなさい」というくせに、自分はそのまま。
 頭が固いですね。

 長所を伸ばす。
 そうすると、子どもは自分でよくない点を修正していきます。
 自然治癒です(笑)

 大人の場合、難しいですね。
 私は、まだまだできません(笑)
 ただ、その方のいい点、その一点とつき合っていきたいと思っています。

  機能させる

 生活指導というと、なにやら取り締まりのようなイメージがあります。
 授業と生活指導、わけて考えられています。
 私の場合、授業の中で機能させます。
 授業=生活指導です。
 授業の中で生活指導もおこなうのです。

 ◆生活指導

 生活指導主任として

 今までにない生活指導を
  実践と理論

  教師の指導力を上げる

  具体的に行動する

  ポイント

  躾

  何をどうやるか

  1つひとつやっていく。
  実践していく。

  さらによい学校にするために。

  機会をとらえて→全校朝会は絶好の機会
  「生活指導会」→うまく活用すること

  ポイントをみんなで考える。
  何となくやっていることを意識化する。


  生活指導は、機能である。
  授業の中に生きて働く。
  ※これを中心にやってみたい。
  それだけを取り出すのではなく、ポイントとなることを中に入れる。

  たとえば…
  イスの入れ方、ぞうきん、掃除

  細かいポイントを考える。
  一つひとつ実践していく。

  生活指導会などを通じ、情報交換
  お互いの力量をアップさせる。

 生活指導部会で、毎回話をしてもらう。
 ディスカッション
 演習する。
 
 生活指導会の活用
 毎回、ワンポイント示す。
 朝会などで→子どもたちに語る
 掃除の時間
 児童会の活用
 イニシアチブ
 生活指導便りの発行

 はたらきかける→イニシアチブ
 靴そろえ

 機能として

 あいさつ
 返事

 イスを中に入れる
 靴をそろえる
 傘をきれいに入れる
 鞄
 ロッカー整理
 ノート
 道具箱

 給食かたづけ
 掃除
 着替え

 これらは、ほとんどできていない。
 着手すらしていない。

 最初が肝腎
 最後が肝腎

 ◆授業の中に生きてはたらく

 専科 ついていく
  子どもたちにやらせる
  廊下の歩行

 真剣に聴く
 友達の発言
 自分の意見

 まじめに学習する

 集中させる
 1分から始める→だんだん長くしていく。

 真剣に聴く
 自分から働く

 教師

 ◆今年度の方針

 プラスの生活指導
 授業の中で機能させる
 よい点を見つける
 
 

 生活指導             5月15日

実践事例研修会事例、お疲れさまでした。
中学の先生方から出された、学習態度の問題を考えてみましょう。
例えば、「話を聴かない」です。
これは、あまりにも粗いとらえ方です。
自分の印象だけです。

もう少し、細かく見ていきましょう。

◆現象を把握する
・ 話を聴かないのは全員か、特定の子か。
・ いつも、話を聴かないのか。(時)
・ 曜日によって、差があるか。
・ 時間帯によって、差があるか。
・ 授業によって、差があるか。(内容)
・ 授業者によって、差があるか。(人、人間関係)

 ◆原因を探る
・ どうして話を聴かないのか→アンケートをとる。
・ 教師側の責任…授業が、つまらない、わからない。
       →わからない、できない。
       授業構成、指示、発問、説明
       評価
    学級の雰囲氣…意識
・ 子ども側の責任…その子自身(素質)
          家庭(遺伝と環境)
          学級の雰囲氣

※ 教師の責任として考えていきましょう。

ポイント
すべては、意識の問題だと思います。
「次は、算数か。よーしやるぞ」と思うか「あーあ、算数か、いやだなあー」
と思うか。大きな違いですね。
 やる氣が態度に表れます。
 やる氣がない子に「やる氣を出しなさい」といっても無駄でしょう。
 (これでやる氣を出したら、楽なものですね)

今回は、授業の最初とのあいさつをやっていますか。
やっている方は、よく見てください。
「これから、○時間目の授業を始めます」
「はい(お願いします)」
 このときの子どもの表情、姿勢、声を見てください。
 形式的になってはいないでしょうか。

 表情…目が輝いているか。
 姿勢…足の裏がぴたっと床に着いているか。
    背もたれにもたれかかっていないか。
    背筋が伸びているか。
    手はひざの所にあるか。
 声……張りがあるか。お腹から声を出しているか。

形式的になっていると…
子どもは、「それでいい」と思ってしまいます。
適当にやることを学習してしまいます。毎時間。
どうせやるならきちんとやらせたいものです。
(形式的なものなら、やらないほうがいいでしょう)

心身相即(しんしんそうそく)の理
立腰(りつよう)のすすめ
授業の最初と最後におこないます。




生活指導             5月30日

家庭訪問、お疲れさまでした。
そろそろ学級が動き出す頃でしょうか。
ベクトルは、プラスの方向に向いているでしょうか。

中学校の先生方から出された問題。
「神津の子は、持続力がない」
つまり、集中してもすぐあきる。もたないということです。
はたして…
本当にそうなのでしょうか。
そんなことはないと思います。
問題は、授業ではないでしょうか。
つまらない
学習してもできるようにならない
 だから、続かないのではないでしょうか。
◆授業の問題
 授業がつまらない、わからない。
・ 指示が不明確。何をやるかはっきりしない。
・ 説明がわかりにくい。くどい。
    ↓
何をやったらいいかわかる。
どれくらいやったらいいか
やるとどうなるか
やりかたがわかる
できる→少し努力すると進歩する。進歩が見られる。
効果的なアドバイスがもらえる。
このような要素を盛り込む必要があると思います。
・ 「やってみたい」→提示のしかた、教材そのもの
・ 「わかった!」→簡潔な説明、イメージかさせる
・ 「できた!」→スモールステップの指導
学びの耐性、持久力を育てる

子どもたちは、何分集中できるでしょうか。
はじめから、45分は無理でしょう。
今は、モジュールという考え方が広がってきています。
10分、15分、20分くらいがいいのではないでしょうか。
集中できる時間、持続する時間
これらができるようになって初めて、30分、45分集中できるようになるのではないでしょうか。
まずは、集中させる。
1分からはじめる→3分→5分というように、だんだん時間をのばしていく。

◆三校連絡会から
 高校 特定の教師の家に石を投げる。土嚢をおく  


◆生活指導主任研から
 各島の学校に共通するもの
 問題
 低学力(基礎学力不足)    
東京に出てもうまくいかず、島に帰ってくる。
たくましさ不足

 取り組み→あいさつ、縦割り活動
※ あいさつよくする。   式根
※ しない(大人がしない) 神津、利島
※ だんだんしなくなる   新島

 成果を上げている取り組み→  職場体験学習(中学校)
 ※勉強する意味、学習する意味を知る。→目標ができる。

 神津小の取り組みを話してきました。