参 観 氣



 2004年6月 福井小浜市にて 

  授業&模擬授業&講演

小学生の模範授業が参観できて百聞は一見に如かず。講義だけではわからない子どもとの交わり方や切り返し方の極意を感じ取ることができて勉強になりました。子どもたちのビデオを見て音読の声にこだわるよさがわかりました。地声ではなく頭声法で読むことが歌声につながっていました。表現が豊かで堂々と発表している子どもたちみんながすばらしいです。先生の日々の厚い指導が伺え勉強になりました。

模範授業は子どもの反応を目の前で見ることができ細かいとところまで指導のあり方がよくわかりました。午後は自分が子どもになっての演習もあり緊張もしましたが楽しい雰囲気の中で子どもの気持ちになり学ぶことができました。音読計算漢字とうさまざまな方法がありますが少しずつ取り入れていきたいと追いました。ありがとうございました。ビデオがよかったです。

大変楽しく受講することができました。子どもたちが夢中で取り組むのがうなずけました。一番に教師が役者になりきれるか,いかにたくさんの魅力を身につけるかが授業を左右するのだと思いました。音読の指導は大変参考になりました。ありがとうございました。

10マス計算,すごい発明だと思います。(左利き用もあるとは)表現読みもビデオで見たり自分たちでしたりしてすごく楽しかったしやり方もわかりました。温度気宇もカードも少し先生が生き抜きできる雰囲気作りをされていてピーンと張り詰めた空気ばかりではなく子どももすごく楽しいだろうなと思いました。子どもの音読・歌のすばらしさに驚きました。次回是非パート2の講義をしてください。本絶対に買います。

大変楽しく参加させていただきました。文学作品の読みに関してはもう少し一人ひとりの感じ方を大切にしてもよいのではないかとも思いましたが,それでも音読していく中で登場人物の気持ちや周りの状況などを深く考えていく学習の様子がよくわかりました。私の学級でも百マスを継続して行っており,ずいぶん集中力がついてきましたが,今日の10マスのほうが小さな子どもでも集中でき効果的で負担も少ないように思いましたので,ぜひ取り入れたいと思いました。計算は結構子どもたちもがんばっていますので次は音読をもう少しがんばってみたいと思います。ありがとうございました。

模範授業,模擬授業を体験して教師は俳優でなければならないと感じました子どもたちを目の前にしてその時の自分の体調や精神状態に流されず子供と向き合うことができなければならないのだと改めて思いました。初対面の子どもたちの心をぐっとつかまれた杉渕先生の模範授業,見ているものにも楽しかったです。午後からの演習ではいつ発表しようかとどきどきする子供の気分を味わいました。

基礎学力をつけ子どもを伸ばしていってあげることで子供が以下に自信を持ち力をつけていくかということがよくわかりました。ただ単に音読をするのではなく表現読みへと高めて行きたいと思います。

授業実践が中心で見ているものにとてもわかりやすく楽しい研修でした。演習は最初はずかしさを伴いましたが,参加された先生方が真剣に取り組まれいつの間にか私も子どもになって真剣に取り組みました。すぐ自分の学級に取り入れることは大変ですができることから早速明日から実践してみようと思いました。久しぶりに教師の仕事に熱くなりました。ありがとうございました。

ユーモアを交えとても楽しい研修をさせていただきました。やはり,実践が大事。考えながら歩いていこうと思いました。ありがとうございました。

杉渕先生と4年生の子どもたちとの模範授業を見せていただいたことが大変よかったと思いました。杉渕先生が最初お話しされた「現場は実践ありき。目の前の子どもを伸ばす」ということが体験的に理解できました。リズム,ユーモア,緊張感・・・子どもたちが生き生きと活動されていた姿が印象的でした。10マスのストップウォッチの操作など子どもの様子をよく見ておられるなと思いました。

挨拶や発声,礼などの作法なども学力のひとつと捉えているところに共感した。

いろんな実践を紹介していただいてとてもためになる講義でした。早速今からフラッシュカードやマス計算などを行い基礎基本の力を高めていきたいと意欲がわきました。ビデオを見せていただき歌や音読のすばらしさも伝わってきましたし一人ひとりの子どもたちが一生懸命がんばっている姿を見てすごいと思いました。表現読みの実践を体験しぜひわがクラスでもチャレンジし発表会という形までもって行きたいと思います今日の講習で学んだことを必ず実践に生かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

子どもたちは鍛えれば鍛えただけ力をつけると思います。能力の低い子も喜んでできるようなものを考えて行きたいと思いました。

資料をたくさん準備していただき,わかりやすく解説をしていただいたのでなるほどと思うことがたくさんありました。が,自分で実行していく上ではいくつか難しい点もあります。管理職にこういった研修を受けてもらって学校全体の取り組みになるといいのですが。

模範授業では楽しくしかも徹底した基礎の指導のあり方を提示され大変刺激もあり参考になりました。模擬授業でそのノウハウを体感しながら理解できたことが特に大きかったと思います

実践に裏打ちされた理論だけに説得力が違う。できることからまねしたい。



 2002年10月 S先生

杉渕先生

 先日は、学習発表会の練習から、本番、そして、授業まで参観させてくださいまして、本当にどうもありがとうございました。
 杉渕先生の迫力に圧倒されました。

 まず、声の出し方の練習。
 あれは、頭声的発声というものですよね。
 2年生のこども達でも、あれだけのきれいな声が出るのだと、初めてわかりました。
 もちろん、先生のご指導あってのことですが。
 
 声の出し方にあれだけのレパートリーがあるのだと言うことも見せて頂き、とても感激しました。
 私のクラスでは全然自分の指導がなっていなかったことに気づかされました。
 今の2年生が6年生になったときには、どれほどの声が出ていることでしょうか、本当に楽しみです。

 本番での演出

 舞台の上を単純に使用するのではなく、四方から、まるでミュージカルのように 出てきたのにはびっくりしました。
 あっと驚きました。
 保護者の中に混じって歌を聴いていましたが
 「すごーい!さすが、杉渕先生だわ!」
 という声が聞こえましたよ。
 あの演出はとてもよかったです。

 フラッシュカード
 
 部首フラッシュや象形文字のようなフラッシュカードにすらすらとこども達が答えられるのですから、びっくりしました。
 こども達の記憶力のすごさというか、楽しみながら覚えていってしまうのだと言うことがわかりました。

 10マス計算

 かなりの速さで、どの子もできているのですごいです。
 こども達の切り替えの速さと、集中力、取り組む姿勢が見事です。

 表現読み

 がまくんのところ、どの子もまた表現読みが上手なのには驚かされました。
なんてどの子も恥ずかしがらずに堂々と、しかもなりきって表現ができるのでしょうか!
学芸会だったら!と杉渕先生はおっしゃっていましたが、本当に学芸会の中でも最高の演技力だと思いました。

 ふきのとう

 全員での朗読の声が本当にきれいでした。声の出し方が、もうふつうではないのですよね。
 一つ一つの言葉に魂が入っていました。

 指名なし発言

 たった一度、先生が読み上げた「きつねのお客様」
 杉渕先生の朗読もとても上手でした。
 だからこどもにあれだけ内容がしっかりと伝わるのだとも思いましたが、それにしてもあの発言力はすごい。

 読み終わった瞬間に次から次へと続く発言。
 すごいとしか、いいようがなかったです。
 途中で終わってしまったので、最後はどのように発言を板書し進めていき終わるのかなあ。と先がとても知りたかったです。
 こども達の力がすごくついているからこそ、あれだけの発言ができるのでしょうね。

 本当に、どれも驚きでいっぱいでした。
 教室の草花や、掲示にもとても工夫がされ、温かく、きれいな教室だと思いました。
 そして、いつ見てもノートの字も板書の字も美しいのです。
 文字一つとっても、気を遣って行かなくてはならないなあと、思いました。

 本当に、公開してくださいまして、ありがとうございました。
 しかも、土曜日に授業まで見せて頂けるなんて、とても幸せに思いました。
 さらに、叱るところも見せていただけ、勉強になりました。
 子ども達は、一学期に行った時よりも、ずうっと、落ち着いていました。
 男の子達が大変な様子が一学期は感じましたが、
 今は勉強一筋というか、意欲が何倍にも感じられました。
 また座っているときの目つきが違うと感じます。
 どの子も真剣さそのものでした。

 本当に本当にありがとうございました。
 
 
 2002年10月 k先生

 参観させていただきまして、ありがとうございました!

 子どもの歌声を聴いて、まず鳥肌が立ちました。
 ビックリしました。
 子どもたちの心が入りきっています。こんなの見たことがありませんでした。
 後から、「トウセイテキ発声」という初めて知った言葉も出てきて、ショック
を受けました。

 その後の授業の、子どもたちのパワー。
 10マス計算では、鉛筆が折れるくらい書きなぐっていました。またその速いこ
と。
我がクラスの子どもたちにも見せたいです。きっと恐れを抱くと思います。
 変化をつけた“よーい、スタート!”も、これがそうか!と納得です。
 ⇒早速、“ようい、フガフガ”を真似しました。駄目でした。女子から、白い
目。男子から「ちゃんとやってよ」のしらけた言葉。技能は、ちょっとやそっと
ではつかないという事を思い知らされました。
 フラッシュカード。変化をつけ、笑いが起こる。でも、真剣。すごい!の一言
です。
 ぼくは、ワンパターンです。先生の引き出しの大きさは、あの授業だけでは、
計り知れないのでしょうが、それでも、ぼくは、とても大きな収穫を得ました。
 表現読み。子どもたちのかわいらしいこと。本当に、鍛えられた子どもたち
は、かわいらしいです。素直です。真剣です。オーラが違います。
 そう、杉渕先生のクラスには、オーラがありました。(北斗の拳じゃありませ
んが、本当にそう感じました)
 暗誦。いきなり始まり、またまたビックリ。はやい、すごい。
 どうなっているのか・・・。これは、未消化でした。何がなんだかわからない
のですが、ただただ圧倒され、言葉も出ません。
 指名なし発言。子どもの力がついているからこそだなー、と感じずにはいられ
ない内容でした。
 初めて聞いた物語を、いきなり発言できるなんて、超人的です。我がクラス
で、同じ事をやったら、きっと何もでません。どよーんとした空気に支配されて
しまいます。
 しかし、先生のクラスの子たちは、発言できるほどに、内部情報として頭に入
れていました。普段、どんな鍛え方をされているのですか?これが、“勘”の域
に入ったということですか?というハテナを持ちました。
 図解板書も、よく分かりました。昨日の国語の授業で、それらしきものをやっ
てみましたが、でたらめでした。指導者が、構造化できていないと駄目です。話
しになりませんでした。しかし、やってみないとできるようにならないので、で
きそうなものからやって見ます。

 本当に、ありがとうございました。
 また勉強させて下さい。



 2002年10月 U先生

 今日、杉渕学級を参観しました。
 到着したのは、なんと3校時の途中。
 しかし、遠路はるばる行った甲斐はありました。
 簡単に参観記を書きます。
 3校時:生活科:子ども達が自分の名前の由来を発表し、その後その漢字の意味を他の子どもたちが調べ、級友の名前に込められた親の思い探っていく、という授業でした。
 すごかったのは、子ども達の辞書を使いこなす力でした。国語辞典はもちろんのこと、漢字字典をも使いこなしているのです。級友の名前に使われている漢字を調べ、その意味をどんどん「指名なし発表」で発表していく姿は、2年生とは思えませんでした。(しかも、この2年生は昨年度崩壊し
ていた学級の子ども達だったそうです!
半年でここまで高めた杉渕さんはさすがですね。)

 4校時:本来は国語でしたが、まず、遠路はるばるやってきた私のために杉渕さんが、基礎基本の時間を見せてくれました。
 漢字フラッシュカードをどんどんこなしていくのですが、バリエーションが豊富。部首のフラッシュカードあり、魚編のつく漢字カードあり、象形文字(漢字の成り立ち)カードあり、漢字の読みカードあり、空書きあり、、、とテンポよくとんとん進んでいきました。小気味よいテンポでした。(こういう積み重ねが、漢字テストで100%近い数値をもたらすのでしょうね。(もちろん、これ以外の指導もあると思います。)
 その後、表現読みを披露してくれました。
 その素晴らしかったこと、、、、これは言葉では説明できません。見ることに尽きますね。
その後、お手紙のRPGを2人組で行っていきました。子ども達の成長していく過程をみることができました。(教師のアドバイスが以下に大切か!)
 最後に、指名なしの話し合いを行いました。これは興味深かったです。
 給食→昼休み→掃除
 掃除を5分早く切り上げ、10マス計算と100マス計算を見せてくれました。
 すごいのは、なんと2年生で100マス計算を50秒以内でこなしてしまう子がいること、ほとんどの子が1分を切ることです。
 我がクラスの5年生にいい発奮材料ができました。
 5校時:道徳地区公開講座:ゲストティーチャーを迎えての道徳。まず、自分たちの仕事を指名なしで発表させました。(自分の係の仕事や当番の仕事など)その後、キーワードを元に限定して仕事を考えさせました。次に、ゲストティーチャー(新河
岸小の主事さん)に登場してもらって、いよいよクライマックス。主事さんの仕事をどんどんあげてもらって、その仕事の多さを実感させ、最後に主事さんの仕事に触れて感想を述べさせました。
 校長からのリクエストだったとはいえ、裏方の主事さんも、この授業で、救われた思いだったでしょう。(これで杉渕さんの応援団がまた一人増えたことでしょう。)


 2002年9月 T先生

1 感想
 
【先生について】
・ていねい
子どもの扱い
黒板の文字
わかりやすい指示
・整える(整理整頓といった方がいいのかな)
教室の環境
子どもたちの発言
子どもたちの気持ち
・優しい 
厳しさの中にも優しさ
「いつまで〜してるんだ。先生はやめると思って待ってたんだよ。」
励ます
「失敗したら取り返すんだよ。」
鉛筆を削ってあげる
物を貸してあげる
・あつい
エネルギー・氣迫のすごさ→子どももついてくる
踊りも太鼓もとてつもなくうまい。
手を抜かない。(荒馬座へ習いに行かれる。)
・活動・指示などの意図が明確である。
  目指す子どもの姿がはっきりしている。 
   9月4週目の今だから・休み明けだから・合同授業だから 
・常にレベルアップをねらう
ゴールは3月・・・教師によって子どもの能力の限界が変わってしまう。

【授業について】
 ・スキがない。無駄な時間がない。
 ・すぐ始める。
 ・テンポがいい。
 ・1学期からの積み重ねが見える。
例えば 10マス計算・漢字探し・辞書引き・あいさつ・用意の速さ 
・子どもの発言から発問が生まれる。→子どもの考えの深さ
・できていないところは繰り返しして徹底させる。
・活動を区切ってあり、集中しやすい。

【子どもについて】
・音読が上手!
 ・歌が上手!
・すぐ動く!
・相談がはやい!
・発言がおおい!
・深く考えることができる!
・遊びが好き!
・親切!(教科書を見せてくれたり、給食を用意してくれたり・・・)
・やる氣!

2 参観後からしていること

@説明の力をつける。
 ・ノートに説明を書かせる。
・説明できる子に説明をさせる。
・教師が説明をする。
 ・説明を復唱させる。
・方法を教える。(図や例えを使って・相手を見て)
・「伝えたいという気持ちが大切よ。」という話。
→●授業で自分の考えを発表できる子が少ない。(算数なら式や答えは言えるのに)
 自信がないのか。
 間違ったら嫌だからなのか。
 説明の仕方が分からないのか。
 考えを説明する必要性を感じないのか。
 
   A無指名音読→クラスを一つに
・3分間でどこまで読めるか。
   間をあけないで読もう。
短時間で友達と譲り合おう。(状況判断)
教科書を見ていても友達を感じよう。
・「友達や周りの人のことを考えて生活する練習よ。」という話。
→●一度も立って読めていない子をどうしたら読む気にさせられるのか。(せめて立つことだけでも)
  発表も指名なしでやってみたが、やはり偏ってしまう。

B辞書引き→語彙を増やしたい
・熟語集め・・・「大」「小」のつく言葉
  ・難しい読み方の漢字
 ・似ているけどちがう言葉を調べ、説明させる。

C見通しをたてる。
・計画表をつくりよく見えるところに貼る。
・逆算して細かい〆切を作る。
        
Dわたしが、あきらめずにつづける。

 2001年11月。
 サークルの仲間Hさんが、授業を見にきてくださいました。
 授業を見にきてくださる方で、記録を書いてくださる方は、あまりいません。
 ありがたいことですね。

 以下、杉渕学級「参観氣」です。 ※6年生2学期   H先生
 
 Hです。

 杉渕学級に行ってきました。
 一日参観はできませんでした。(妻が体調を崩しているので、
 どうしても帰らなければならず、夕方から雨が降る予報だったので、1便早くして帰りました。
そのため、4時間目までしかいることができませんでした。)

 しかし、私にとってこの時間は至福の時間でした。普段の授業ではなかったとのことですが、基礎の時間がわかり、子どもたちもゆっくり見ることができました。全校朝会も見ることができました。

 学芸会の練習の様子も見ることができました。
 お金もちょっとかかり財布が寂しい思いをしておりますが、しかし、何よりも素晴らしい経験となりました。何万円を出しても惜しくありません。
 今までがなんだったのだろうと、本当に思いました。


 しかし不思議です。4時間見られたのですが,全然疲れないのです。
  元気が出てきました。こういう時を過ごせている子どもたちは幸せでしょうね。本当に。
 
 参観氣 (1)

 
 杉渕学級の参観氣を書きたいと思います。
 (参観記より,そちらの方がいいなあと思ったので。)

 (1)学校へ行ったら,杉渕さんは掃除を。
 音楽の先生に出会いました。玄関に入ったところで。
 そこで,聞きまいた。
「杉渕先生は?」
「ああ〜。2階で掃除ですよ」
当たり前のように言われました。

 やっぱり,HPで見たとおり,掃除をしていました。
 感激しました。


 参観氣(2)

 (2)杉渕さん,机・椅子の整理をして朝会へ

 杉渕さんが動き始めると早い早い。歩くスピードが違うのです。
 何かをやり始めるとゆったりするのですが,次への動きが早いのです。これにまずびっくりしながらついていきました。

 その日は朝会でした。
 数名に朝会に行こうというと,子どもたちはパッと動きました。

 その後は,杉渕さんが動きます。
 子どもたちの椅子は,私の目から見ると入っていました。
 そこに,杉渕さんが動いて,確か2つの椅子を少し入れ直し,1つの机を整理しました。時間にして10秒以内だと思います。
 しかも,動き方が自然でした。

 こういうことを続けているからこそ,子どもも動くのだと思いました。

 6年生の教室の床がとてもきれいでした。ゴミが落ちていません。
 これにも感動しました。



 

 参観氣(3)

 (3)杉渕さんの立ち姿に感動!

 朝会が始まる前に,2年生が一番に来ていました。
 いきなり,杉渕さんがソーランなどの踊りの指導をしています。
 子どもの動きが,最初より少しずつよくなってきます。
 ただ,子どもの動きが最初は悪すぎましたが・・・。
 忘れているらしい。

 6年生は,2番目に集まりました。が,並んでいません。
 掃除をしていました。杉渕さんは何もいっていないので
 自主的でしょう。どうやったら,こういうクラスになるのだろう。
 楽しそうに掃除をしていました。

 その後,朝会。
 さすが6年生。ほとんど動きません。しかし,しかし,一番いい姿勢をしているのは,何を隠そう杉渕さんでした。
 一番大きな声であいさつ。
 手をしっかりと着け,気を付けの体勢を崩しません・・・。
 さすが,有言実行者だと,密かに思い,感動をしました。
 この態度こそ,学ばないといけません。

 朝会。とても澄んでいました。いい朝会です。


 

 参観氣(4)

 (4)朝会の歌声に感動!

 歌声をライブで聞きました。全然うちの学校と違います。
 ビデオでは,この歌声はわかりません。あの声が2年生からでるのですね。(1年生はもう少しのようでした。)

 杉渕さんが中心でやっていました。
 次から次への歌をする学年を変えていきます。
 凄い。テンポがいい。そのため,子どもたちの集中力が徐々についてきました。

 最初の歌声と,最後の歌声。全然違いました。

 普通の学校であの声が・・・。
 
 
 
 参観氣(5)

 (5)あいさつが速い!

 杉渕学級のあいさつのやり方が一番気になっていました。
 どうするのだろうか?本当に速いのか。気合いが入っているのか。
 そう思いながら,見ていました。

 朝のあいさつ。
 正直衝撃でした。「速い!」
 速いなんてものじゃない。普通のクラスは,杉渕学級の10倍はかかっているはずです。起立という声もない・・・。
 本当に3秒であいさつが終わってしまいました。

 ただ,あいさつの声は思った声と違いました。
 どちらかというと,気合いの入った声というよりも,きれいな声でした。この辺は,ライブでないとわからないところだろうと思います。



 参観氣(6)
 
 6)100マス計算の速さに脱帽

 山口小からのビデオが来ない・・・。100マス計算が1分を切る。
 そういうこの様子を見てみたいと思っていました。
 うちのクラスは,現在引き算で,50マス計算(0〜4)一番速い子
が43秒。遅い子は2分58秒、かけ算50マス計算(1〜5の段)一番速い子48秒 遅い子3分以上という結果です。
 しかし,杉渕学級の1分を切る子が多くいます。6年生だからとは言えません。
 きっと,低学年の方がこういう単純な計算は向いているはずです。
 書いている姿にびっくりしました。ゆっくりと直線を書いているのかという感じで数字を書いていきます。これ一つで杉渕学級のすごさがわかります。

 ただ,2名ほど月曜日ということもあり6分で300マス計算ができませんでした。

 参観氣(7)

(7)歌の指導に感動!(教室編)

 歌の指導ってしたことがありませんでした。
 (今もないのですが)ライブで聞かないとわかりません。
 あのような声だったのですね。歌声に感動しました。
 6年生がしかも喜んで歌っている。堂々としている。
 さすが杉渕学級です。

 しかも,一人一人に指導が入っていきます。
 杉渕流の指導のポイントの一つは,必ず教師の「アドバイス」が実演で入るところです。だから子どももイメージができます。
 ただ,「わかる」と「できる」に差がありますので,すぐにできるわけではないのですが,そのために子どもが近づけることができるのだろうと思います。
 (実際,はじめと終わりでは声が全然違いました。)

 歌っていいなあと思いました。体育館とは違った感動が胸にしみてきました。体が震えたのを今でも思い出します。
 私も歌の指導を是非してみたいです。

 参観氣(8)

 (8)セリフの指導は全員を巻き込んで

 全員に学芸会のセリフを言わせていました。
 その時に,一対一だけの指導にはならず,A君のセリフが上手くできていなかったら,B君・Cさんに言わせていくのです。いつ,どんなときにあたるかわかりません。そのため,子どもたちの集中はとぎれることがありません。

 ただ,不思議なのは笑いがおきるのですよね。
厳しいことを言われているのです。でも,笑いがおきます。凄くいい雰囲気です。

 6年生が本当にかわいらしく見えました。
 きちんとしている時はきちんとしているのですが,不思議な感覚です。



 

 参観氣(9)

 (9)動きがすばやい

 子どもの動きにびっくりしました。3時間目は音楽でした。
 子どもたちは音楽室へ行きます。
 2時間目が終わったら,子どもたちはスッといなくなりました。
 いるのは,私と杉渕さんだけ。杉渕さんは一言もいってません。
 子どもたちだけで,音楽室へ行ったのです。

 何気ないことですが,私はびっくりしました。
「ああ。音楽室へ行ったのですね。」
 と言った私に
「そうですね。」
と,簡単に言っただけの杉渕さん。
 当たり前という顔をされていました。

 廊下に並べていくとか,そういうことは杉渕さんはされません。
 私もそれこそが本当だと思うのですが・・・。平成2年度に高洲南小学校が出版した本にも,並んで行動はしない。自己決定させる。と書いていましたが,まさにそうだと思うのです。

       ※続きが読みたい方は、リクエストしてくださいね。
         Hさんに頼んでみます。

 

 杉渕学級を訪問して   ※1年生3学期  全国区の実力者I先生

 一言でいうと、よく鍛えられているということだ。
 
 気づいたことを書いてみる。

 子どもの能力

 1 朝のあいさつの声にはりがある。
 2 漢字学習、ていねいな字でどんどんできる。自分の能力に合わせてで   きる。
 3 計算の説明ができる。論理的にできる。みんなもよく聞く。

 4 友だちの間違いを指摘できる。指摘された間違いを正すことができる。
 5 短作文が書ける。
 6 いく通りも例を挙げることができる。(計算、作文)
 7 すぐ取り掛かる。書き始める。
 8 反応が早い。雨、風を選択できる。
 9 てきぱき行動できる。学習用具の準備、片づけが早い。
 10 話す 自分の考えを話す
 11 聞く 聞いて反応する
 12 歌う 発声がいい、歌うことを楽しんでいる。
 13 状況判断ができる。掃除、働くことがすき。
 14 さようならの声にはりがある。

 先生の指導、助言、支援について

 1 指導を必要とする子にとことんつき合う。
 2 基礎学力をつけさせている(毎日、根気よく、ポイントをおさえて)
 3 反応しない子に指名する。
 4 答えるまでそばに行き励ます。
 5 叱るべきところを叱る。
 6 ほめるべきところをほめる。
 7 板書 簡潔で見やすい。
 8 わざと間違えてみせて、正しい答えを考えさせる。
 9 語彙を増やす指導をしている。(ザボン、よわよわしい)
 10 書かせる。
 11 書かせたら必ず点検する。
 12 一言アドバイスが鋭い。これでおしまいにしない。よりbetterを
 13 机間個別指導が、素早く、的確。
 14 指揮がいい。

 杉渕学級の子どもたちは、みんな、全員が力をつけています。先生のただならぬ努力と能力を感じます。学級のどの子も、というのは口でいうのは易しいのですが、なかなかできるものではありません。それをやってのけているのですから、自信を持っていいと思います。さらに努力してください。


 
  杉渕学級を参観して   ※1年生3学期 K先生

1日参観、本当にありがとうございました。
 初めて、杉渕さんの学級の子どもたちを生で見られるということで、前の夜から、わくわくしていました。
 朝の時間に間に合わなかったのは、本当に残念でした。

 書きたいことから書いていきたいと思います。
 私にとって、一番印象に残ったことは、「子どもへの指導」、「キーワード」、「形を変えてみる」、「工夫」です。
 そのキーワードが、今の杉渕さんの姿勢と、今の子ども達の実態から生み出されたメッセージだと思ったからです。
 これこそ、今の杉渕実践の根本を表しているのではないかと思いました。



 私は見た! 杉渕学級の一日   ※5年生2学期
                                 K先生

 検証その1 学級の雰囲気

 杉渕学級は学級という名前を借りた道場であった。
 そして、杉渕先生というよりは、杉渕師範代という趣だった。
 道場の中は、いつも清潔に保たれており、知的な雰囲気にあふれていた。私が道場と感じた一番の理由は、先生と児童の関係だった。それは、教える・教えられるというよりは、鍛える・鍛えられるといったものだった。そこには甘さがない。叱っているときはもちろん、冗談をいっているときにも心地よい緊張感がある。
 あいさつの仕方、掃除の仕方、給食の用意、勉強するということ、人とのつきあい方、、言葉遣い、自分の頭でしっかり考えるということ、思いやりということ等などをこの道場で子どもたちは教えられ、鍛えられ、身につけて巣立っていくのだろう。

 検証その2 子どもたち

 明るい。人なつっこい。たくましい。野性的。裏表がない。意欲的である。優しい。べたべたしていない。きびきび動く。表情が豊か。静と動を使い分ける。自然体。
 私が一番いいなあ、と思ったのは授業の中で《自分の考えや思いをしっかり人に伝えることができる》ところです。


 検証その3 授業

 子どもの《声》がよく聞こえてきた。音読する声、グループ学習の声。発表の声。司会の声。学習に関しての自分の考えや思いをしっかり相手に伝えようとしていた。
 予習してきたから、意見がいえる。間違えても笑われたりしないから発言できる。分からないから、分かるように友だちににたずねる。友だちのよい意見をほめる。友だちが、もっと上手くなるようにアドバイスする。子どもの《声》が授業の店舗をつくっていた。
 先生は、子どものいろいろな考えを《引き出す》こととポイントがずれてしまわないように《道しるべ》の役わりをしていたように感じた。


 検証その4 歌

 泣いてしまった。ぼろぼろ泣いてしまった。たった数時間しかいっしょに過ごしていないのに、子どものひたむきな心と歌声にうたれてしまった。すばらしかった。何よりソロの部分を自信を持って歌っていた姿が印象的だった。
 私のクラスにおとなしい子や、いつも自信なさそうな子の顔が浮かんできた。あの子やあの子にも、こんなに生き生きとした顔で自信を持って歌わせてやりたいと思った。できていない自分がくやしくて、また泣けた。




杉渕学級参観レポート

2002.1.312.1

 参観概要

131日(金)4時間目〜6時間目+放課後の特別授業

基礎の時間@

豆まき集会,交流授業

基礎の時間A

特別授業(認識・表現読み・歌・ソーラン)

21日(土)1時間目〜2時間目

基礎の時間(全校)

学力テスト

 キーワード

@     スピード

準備・片づけ・気持ちの切り替え,とりかかり ⇒ とにかくはやい!

     常に先のことを意識してイメージしている(1日の流れ,1時間の流れ,次の活動)

     突発的な出来事に対しては,考えるのと同時に体が動く(おかずがこぼれたとき)

⇒「はやい」というのは「速度」ではなく「無駄のなさ」という感じ。

 

A     心くばり

相手のことを考えている ⇒ 書いてしまうとこれだけなのだが,なかなかできない

・参観者の私たちに対して

・プリントをみんなの分とりにいく など

とても自然。きっと自然に形となってきた部分であろう。

B     ハイレベル

歌:鳥肌が立つほどのハーモニー

100マス計算:40秒台〜1分台 全員が

音読:読む声,全員で合わせたときの迫力とうまさ(一人で読んでいるよう)

 C     緻密さ

独自のシステム(唱和,認識,説明,交流授業など)が自然にリンクしてる

子どもにとってとてもシンプルな印象を受けた(これは参観して初めて分かった意外な部分だった)

D     笑顔

常に笑顔のあるクラス

2日だけでしたが,とても心地よく,明日も行きたいと思うクラス。

うまく表現できませんが,とにかく「すごい」の連続でした。先生にも子どもにも無駄がないというのが最も印象に残っていることです。いろいろなことに取り組んでいるという印象があるのですが,とてもシンプルだったことに驚きました。

 

お忙しい時期にもかかわらず,参観させていただきありがとうございました。

本当に行ってよかったです。

               
      杉渕学級参観記

                                  平成14年2月1,2日
                         

 1 杉渕学級参観

・印象
 子どもの表情がやわらかい。穏やか。生き生きしている。〜しなければならない,という雰囲気が全く無い。自然体。幼い印象もある。

・ マス計算
10マスは,2〜4秒でできる。姿勢が良い。力が入って,前かがみになったり,姿勢が崩れたりしていない。ビデオを見た我がクラスの子どもが「えんぴつが止まっているように見える」と言っていた。はやい子がいるのは,分かる。すごいのは,遅い子がいないこと。

100マス計算。同じく,はやい子と遅い子に極端な差がない。遅い子にどのような手立てをしたのかが,知りたいところ。後の交流授業でヒントがある。そばで小さな声で言う。うすい字で書いて,なぞる。何が遅いのか,見て,分析する。

・ 唱和
先生の声は,思ったより小さい。というか,静か。無駄がないから,そう思えるのかもしれない。子どもの声がお腹から出ている。きれい。

・ 音読
音読になると,子どもの声ががらっと変わる。音読の声になる。教室ではなく,舞台の上から台本を読んでいるような感じ。先生の「クエのすごさが分かるように…。」という指示で読み方を工夫して行く。言われた事にすぐ反応できる子ども達。1回ごとに上達して行く。でも,あまり何回も練習しない。
あまりしつこくしない所がポイントかもしれない。それとも,時間の関係かな?

・ 読みとり
太一の父親についての指名なし発言。ノートを見ずに,顔を上げて,発表できている。基本的なことがきちんと出来ている。

・ 説明
初めて,班の形になる。班の中で説明する。ます,自分の考えをノートに書く。ノートがすっきりしている。と,いうことは,頭の中もすっきりしているんだと思う。

・ 交流授業に向けてのめあて発表
残り2分。次に自分は何をするかを自分で確認するためにとても有効だと思った。今日の○○の授業では,自分はこれをする。というのを授業の始めに
宣言しても,良さそう。
 
・ 交流授業
一年生とのペア(トリオ)は,決まっているらしい。六年生は,一年生の目線に下がって,教えている。小さい声で言っている。出来たら,一緒に喜ぶ。その姿がかわいい。頭をなでたり,「すごいぞー。」と,叫んだり。一年生がすごく嬉しそう。六年生の真剣さが一年生を育てているように感じる。お互いのやる気が刺激し合っている。六年生は,すばらしいミニ先生達。あんな表情で先生達も子どもに接したり,授業をしたりすれば絶対良くなる。

・ 認識
ポイントを自分なりにおさえさせること,客観的に分析させること,のように感じる。一年生との交流授業について,六年生は書いている。文を続けて書くのがすごい。「100倍こまかく」が頭に浮かぶ。つまったら,別の視点からヒント,を先生が続けてアドバイスあってのことだと思う。

・ 歌
安心して聴いていられる。特に,「瑠璃色の地球」が,素晴らしい。松田聖子が歌うより,100倍良く聴こえた。

・ ソーラン
見ている時間だけでも,どんどん上達していった。先生がポイントを伝えて行く。前向きに練習している姿が,何とも言えず,さわやか!



 杉渕学級参観氣 その2


 神戸の森實です。
 皆さんより一足早く神津小学校へ行ってきました。

 これね、見たら人生が変わりますよ。
 それくらい言い切ってしまってもいいくらいですね。
 教師一人からはじまって、
 こんなことが学校で展開される。
 しかも、5年の間に・・・。

 私はこの5年間のうち、3回神津小へ伺いました。
1 年目、2年目、3年目は大島まで行ったのですが、条件が悪くたどり着けませんでした。
 昨年はうかがえず、今年こそ、最後のチャンスと思って、かなりの事務仕事をこな
て、時間を作りました。
皆さんが見るであろう、プログラムを体験してきましたよ。

 ちょっとコメントしますね。

 神津小参観
 15日(金) 5校時 全校基礎の時間
 16日(土) 1校時 全校合唱


 児童たちは自分たちで練習を始めます。
 場所は廊下と階段の踊場の交わるところです。
 しばらくすると、杉渕さんがきます。
 学年ごとにてきぱきと指導をします。
 教師と、子供のエネルギーが一緒になって
 どんどん膨らんでいくように、
 ひとつとなって呼吸していく生き物のように
 歌が変化していきます。

 上手とか、下手とかいう問題ではありませんよ。
 (もちろん、学年があがるにつれて美しくなります。
 下手な合唱団も真っ青です。基本が違う)
 本当に、10分に満たない時間にあっという間にうまくなって、子供たちも笑顔なんです。
 その短い時間に緩急、笑いと緊張があります。

 終わると、さっと教室へ帰って次のことが始まります。

 杉渕学級参観
 15日(金)

 4校時 基礎の時間
  ・10マス計算
  ・三色筋肉(100マス計算の連続)
  ・100題わり算

 みなさんは見ているだけでなく、やってみることをお勧めします。
 私もやりました。
 はやい子の10倍くらいの時間がかかりました。
 杉渕学級の子供がみんな見に来ました。
 大人の力は???
 彼らのコメント
「文字が丁寧。」
 なんてやさしいんでしょ。(;_;)
 まじめな話し、これなら力が付きますよ。

  ・漢字…四字熟語
  ・音読バリエーション
  ・一斉『海の命』、指名なし『生きる』


 発声からして違います。
 立ち方が違います。
 物音からして違います。

 その違いを確認してください。

  ・暗唱 いろいろ
  ・表現読み いろいろ
  ・歌 トレーニング



 5校時 全校基礎の時間
   後半 交流授業
   ※1年生に10マスひき算を教える


 1年生が伸びていくのを目の前で見ることができます。
 信じられないくらいに短い時間でした。

  6校時 基礎の時間
   ・唱和
   ・交流授業のまとめ

  ミニミニコンサート
      『Believe』
      『Tomorrow』
      『友だちはいいもんだ』
      『瑠璃色の地球』
      『大地讃頌』
      『夢をあきらめないで』神小バージョン

  SOHRAN
     練習
     発表

 プロの伊藤たきおさんが絶賛したソーラン。
 教室の子供たちの様子とはまた違ったパワー。
 彼らの目指しているものを聞いたらびっくり仰天です。


 16日(土)

 1校時 全校合唱
  ・交流授業(読み聴かせ 6年生が1年生に)
  ・呼びかけ練習

 2校時 卒業プロジェクト
  ・『道程』〜未来を拓く授業〜
  ※浜川恵美さんを迎えて
   今年、武蔵野音楽大学に合格しました。
   家内の教え子です。
   5年間の苦労を間近で見てきました。
   見事に合格。


 杉渕さんおめでとう。よかったね。すばらしい、ほんとにすごい。

  先輩から、子どもたちに熱いメッセージをおくってもらいたいです。

 学校の中でたてのつながりが、成長に結びついて送られていくある意味、システム と読んでもいいでしょう。
 学びあって、伸びていき、つながりが生まれる。
 これって、すごいくないですか?


 教室環境から、杉渕さんの滑らかな無駄のない生き生きとした動き。
 その場所にいるだけで、さまざまなアイディアが湧いてきて、今、そして来年度の計画が浮かんできました。
 もっと詳しく知りたい方は、私にメールをください。

 でも、本気で知りたいなら、
 そこへ行くこと以上の方法はないと思います。

 本当に行って良かった。

皆さんの熱い感想をおまちしています。

 久しぶりの森實でした。


   杉渕学級参観氣 その2

                                2002.2.28〜3.1

                                神津島 神津小学校6年1組
                                神戸 森實先生

 さて、船が着いて、民宿まさきのおかみさんが迎えに来てくれました。
 早速学校へ。到着して校長先生は不在でしたので、教頭先生に簡単にご挨拶。
 そこそこにして、すぐに教室へ・・・。
 学校自体、2年前と空気がわかっている感じがすぐにしました。
 下駄箱の靴はすべて整然とならんでいます。
 これは彼の学校では珍しくないのですが、前より、自然な感じでした。
 子供たちがしているからかもしれません。
 さて、教室へ行くと、子供たちは男女に分かれて話し合いをしていました。
 私が入ると、早速元気な挨拶をしてくれました。
 エネルギーがびんびんきましたよ。

 整理整頓が行き届いている教室で、まず目を引いたのが、水彩画。
 絵がすごかった。
 あとで杉渕さんに聞くと、専科では不十分だったところをちょっと彼が補ったところ、こうなったとこともなげに言ってました。
高校生並みの絵だなって思いました。

 教室の環境は無駄がなく、実戦的という感じでしたね。
 彼が、どのような考えで教室環境を整えているか、その思想が反映されていました。
 ごみひとつ落ちていない教室。
 空気がちがっていました。
 3年前に比べてほかの教室もきれいになっていますが、やはり、差がありましたね。
 無駄がなく、子供にも使いやすく、見た目がよい。
こ れから行く方々は自分にとって有益な情報を教室からも得ることができるでしょう。
 教室のレイアウトもいくつかの種類がありました。

 子供たちの音に対する感覚も注目です。
 活動をしばらく見ていれば、子供たちのことがなんとなく感じられてくるでしょう。
 気になる子の横でその子の視点で教室を見るのはとても興味深い。

 それから、教室から離れた彼の後を付いて少しでも歩くことをお勧めします。
 どのような動きなのか、見たらわかります。
 彼の掃除。ノートのとりかた。黒板の拭き方。文字の書き方。歩き方。足音。
 目の動き。
 もちろん、子供たちの様子と合わせてみるべきですよ。今日はこのくらいで。
 



 杉渕学級参観氣 その3
 

 杉渕学級を見るのはいいのですが、3年前と明らかに違っているのが、ほかの教室です。
 私は以前もほかの教室を見て回っていました。
 ほかの教室もとても工夫がされていて、きれいでした。
 子供たちも掃除をよくしています。
 1年生も2年生もよくやっていましたね。
 6年生が、しっかりと見本を示して、それがいい影響を全校に広げているように思い ました。
 彼の教室だけを見るとわかりませんから・・・。
 それに、みんな先生方がニコニコされてましたよ。
 それも印象的。



 杉渕学級参観氣 その
 

 こんばんわ。神戸の森實です。
 今日は「数」という観点で書いてみますね。
 今日は基礎の時間について書きます。   

 基礎  基礎の時間は朝の30分間が1時間目。
 最後に復習の15分がくるようになっています。
 これが午前中の5時間制ということでした。(説明不十分かもしれません)

 1年生も実施する10マスけいさん(プリントではひらがなが使われています)の数字を書く欄は3種類の数を書きます。
 問題、答え、そして時間です。解答に要した時間を書きます。
 これは割り算でも、ミックスした三色筋肉(×+−)でも同じです。3種類の欄があります。
 実はれが学校作りの基礎の時間のみそだと私は思いました。
 問題と答えは必要ですが、時間を書くことで、出来具合が客観的に把握できることになります。
 自分以外と比べることもできるわけです。
 子供にとっては自分のレベルを知るいい物差しになります。
 進歩を図る上での目安になります。
 下の学年より早いのか遅いのか、一目瞭然。
 教師から見れば、自分のクラスの子供の実体をあからさまにわからせます。
 そして、これを全校一斉に、デフォルメなしで取り組むわけです。
 理屈抜きの厳しさがあります。
 私もやってみました。三色筋肉ではスタンダードとして6分が示されています。
 速い6年生は3分以内。遅い子でも5分台。私は10分超えてもできなかった。途中でやめています。
 おそらく15分から20分かかることでしょう。これが数字の力です。
 クラスの子がみんな見に来ました。一目瞭然。彼らは「字が丁寧」とほめてくれました。
 大人のプライドなんてあったもんじゃありません。

 さて、学校作りといっても足並みをそろえて、しかも実力をつけていくのは並大抵ではないでしょう。
 数字で示されるものがあるのとないのとでは、全然違います。
 1年生でなかなかタイムが縮まらない子供を6年生が教えに行きます。
 すると、担任の目の前で、タイムが縮まります。
 6年生は教える難しさ、教えてもらったありがたさを学びます。伝統が生まれます。
 1年生の担任は助かります。いいことの連鎖が生まれます。
 数字は学校作りの上で、ひとつのキーワードかもしれませんね。



 杉渕学級参観氣 その5

 こんばんわ。神戸の森實です。

 先生方のマイペースといいペースについて
 先生方がとても明るく見えました。
 さわやかでよく動かれてました。
 特に掃除の時間にそう感じました。
 掃除しなさいとか、なんとか、注意する見慣れた光景はなくてご自分で掃除をされている光景でした。
 背中を見せるということが、それほど気負った風もなく感じられました。
 余談ですが、以前教育研修を企画したときに、「教師になったきっかけ」を参加者全員に話していただきました。
 興味深いことに、ほとんど全員といっていいほど、違っていたのです。
 動機が違うのに、学校へ勤め始めるとみんなおんなじことになってしまうって不思議ですよね。
 私は自分の理由を大切にしていくことが、うまくいくコツかなって思います。
 だからといって自分だけわが道を行ってもつまんないです。
 刺激しあいながら、子供がよくなって、自分の教え方もうまく行くようになって手ごたえがあって・・・。
 そんな連鎖を感じさせる神津小の先生方でした。
 いや、普通の人たちでしたよ。特別ではないです。(うまくいえませんが汲んでくださいね)
 皆さんが自分の教室をきれいにされていて、工夫されていました。
ク ラスを示す、札?一つ見ても違ってましたなぁ。あれって手作りでしょうね。
 できるまでの時間という数字を入れることで共通のひとつのものさしができた職場。
 よくなりたいという思い、何でも言い合える研修のムード(研修の時間が確保されているのです)があるんでしょうね。



 杉渕学級参観氣 その6
 

 こんばんわ。神戸の森實です。
 今回の神津ツアーには13名の方が参加するようですね。
 神津小の職員の方が15名くらいでしょうから、すごいことですね。(^^ゞ(^^ゞ
 さて、今日はフラッシュカードについて書きましょう。
 数字のフラッシュカードはB6版より少し大きな厚紙に数字が大きく書いてあります。
 それを教師が次々に示しながら、
 「たす0」とか「たす2」とか言いながら、カードをフラッシュ(ぱっぱと見せる)するわけです。
 子供はその答えを大きな声で言うので簡単です。
 そのときはテンポが大切である、ということです。
 そのときに声の出し方も指導されてました。
「に〜〜(2〜)」じゃなくて
「にっ!(2!)」
 杉淵さんの独特のボケもあって、子供たちも楽しくそう、1年生でも笑いながらできるわけです。

 カードは漢字もあります。
 裏表でオンの違う同じ漢字の熟語も出たりします。
 このツールはすごくシンプルで、使い方も見ればわかるし、使いたくなります。
 効果もあるし、問いと答え以外の内容も指導できます。
 発声、声の大きさ、立ち方(姿勢)などです。
 見る間に変化していきますから楽しいですよ。
 このようなツールも学校作りには大変有効ではないかと思いました。
 6年生も1年生に指導するときに使っていました。
 簡単で、誰にでも使えて、使うと奥が深い。
 使いこなせるようになると、付随することも身に付く。
 場の空気の感じ方。
 相手を引き込む話のテンポ・リズム。
 聞き手の表情を見る力・・・。
 先生方が「どうすれば?」と思ったときに見ればわかる有効な授業の(基礎の時間の)ツールがあるということです。
 ほんとによく考えているなと感心しました。
 おもしろいねぇ。

 では、この辺で。