学級づくりの記
2学期のまとめ

 メイン

 学芸会『夢から醒めた夢』 大ブレイク。総合的に伸びた。
 
 運動会 「子どもが創る運動会」 運動会を企画・運営する。

 交流授業 下学年に音読、計算、歌などを教える。
        教えることによって学ぶ。
12月24日(金) 2学期終了
 今日で2学期も終わりである。
 終業式の態度は立派であった。
 交流授業。5年生と歌を歌う。
 大掃除。
 通知票をわたす。
「予想より悪かった人」
いない。
「まあ、こんなもんだな という人」
5人。
「予想よりよかった人」
圧倒的に多し。
「よかったね。これでクリスマスプレゼント もらえるかな(笑)」

 冬休みの生活について話す。
「日頃、規則正しい生活をしているんだから、遅寝遅起など、不規則な生活をしましょう」(笑)
 などなど、過激なことを語る。
 こんなことをいっていいのだろうか。

 ともあれ、お疲れさま。
12月22日(水) お楽しみ会
 私は、お楽しみ会なるものを進んでやろうとしない。
 ただし、子どもたちがいってきたときは別である。
「先生、お楽しみ会やらせてください」
といいにきたのが土曜日。
 交渉の末(?)、2時間やることになった。
 企画がもっとしっかりしていれば、4時間あげるつもりだった。

 当日、いすとりゲーム、フルーツバスケット、宝探し、ドッジボールなどなど、子どもたちは十二分に楽しんでいた。
 実行委員が、てきぱき進めていた。実にスムーズであった。
12月21日(火)  ついにやった
 じんくんの声が出た。
 歌う声が思うように出なかったじんくんの声がついに出た。
 3年近くかかったが…
 
12月20日(月) 短歌の授業

 短歌の授業をした。
 といっても、わずか3分である。
 まあ、予告編のようなものである。
 
 石川啄木

 ふるさとのなまりなつかし
 停車場の人ごみの中に
 そを聞き行く

 子どもたちの考えは、大きく二つにわかれた。
 問題になったのは、「停車場」の場所である。
  1 ふるさと
  2 東京

 さあ、これからどうなるか。
12月18日(土) 杉渕学級の1日

 歌 『少年の日はいま』
 久しぶりに指導する。一人ひとり歌わせてコメント。
 かなりうまくなった。
 子どもたちのレベルは確実に上がってきている。

 基礎学力づくり
  100マス計算
  漢字 4年生(2) テスト受けた子9人、合格した子は7人。

 避難訓練
 中学校へ非難。
 おしゃべりしないで行動できた。

 「磁石」+αの授業
 グループ学習。
 実験がおもしろい。

 今週のまとめ
 交流授業について書く。

 太鼓 開発センターに移動
 個別練習にしていただく。
 一人ひとりを見る。
 どこができているか、どこができていないか。
 だれができているか、だれができていないか。

 その後、全体で練習。
 私にしきらせてもらう。
 効果的な練習をする。

 かなりよくなってきた。
12月17日(金) 交流授業8
 本格的な交流授業。体育館で行う。
 5,6年生を4グループに分ける。
 グループごとの練習。
 最初は、マンツーマンで基本練習。
 次に、グループ全体での練習。
 発表(練習したところだけ)という感じでやっていった。
 授業者は、私ではない。新採の音楽の先生である。
 5年生は、かなり伸びた。
 ここが伸ばしどころだと思ったので、授業後、指導させてもらった。
 グループごとに、『少年の日はいま』の一番を歌わせる。
 最後に、全員で歌わせた。
 これがすごかった。
 今までにない歌であった。
 5,6年生の力が合わさるとこんな力が出る という感じの歌であった。
 次元が違った。
 もちろん、私が理想とするレベルからはまだまだ遠い。
 しかし、今まで越えられなかった壁を越えた。いともあっさり。
 交流授業の成果はすごい。
12月16日(木) 杉渕学級ラブラブ物語
「先生、私の好きな人知ってるでしょう」
「えっ?」
「うちのクラスみんな知ってるよ。先生も知ってるでしょ」
からはじまって、告白大会?

 いやあ、まいりましたなあ。
 青春してるな。
「先生、男は顔じゃないよね」(ちーえ)
「先生、やっぱり顔だよね」(まーい)
 大笑いしてしまった。
 やっぱり、私のように性格がよく顔もいい人がいいでしょう というと、
「さむーい」
と一蹴されてしまった。冗談だったのにな。
 私がにこにこしていると
「先生、にたにたして氣持ち悪い」
といわれてしまった。
「いいなあ、おれも恋をしたいな」
「あっ、奥さんにいってやろ」
「そ、そ、それだけはやめて!」

12月15日(水) 交流授業7
 5年生との交流授業。15分の予定が、45分になってしまった。
 5年生、6年生ペアになって練習。
 練習の仕方を教える。
  @はじめから少しずつやっていく。
  A一番うまくできそうなところからやっていく
 2通りの方法を教える。
 うまくいかないところを練習するのはよくない。
12月14日(火) 交流授業6
 朝自習の時間、5年生との交流授業『少年の日はいま』
 発声と歌の指導をする。
12月13日(月) 交流授業5
 朝会のあと、5年生と交流授業。
 歌の指導をする。今度5年生が習う『少年の日はいま』を聴かせる。
 5年生の指導に先立ち、6年生に一人ずつ歌わせる。ワンフレーズである。
 6人歌ったところでストップ。時間の関係である。
 次に、5年生一人ずつ歌わせる。やはりワンフレーズ。曲は、よく知っている『神津小讃歌』の一部である。
 6年生のやるのを見ていたせいか、思ったより声を出している。
 「歌わない」「声を出さない」と聴いていたのだが、それがうそのようである。
「けっこううまいね。では、5年生全員でやってみましょう」
 けっこういい。
「それでは、6年生やってみましょう」
 段違いにうまい。
 さすがである。
「6年生、5年生に一人ずつついて。教えなさい」
 いよいよ個別指導の始まりである。
 といっても、今日は時間がない。1時間目が始まるまでの10分間である。
 3分くらいしか取れなかった。
 それでも、6年生は一生懸命教えていた。
 マンツーマン。声を出さざるをえない。しかし、いやいややっている子はいなかった。
 個別指導のあと、5年生全員で歌わせる。
 さっきよりグンとよくなった。
 6年生に歌わせる。
 これまたさっきよりよい。
 お互いいい刺激になっているようだ。
12月10日(金) 交流授業3,4
 交流授業3
 2年生のところに行く。
 10マス計算(九九)をやる。
 昨日と同じように、2年生と6年生がペアになり、交互に計算する。
「6年生は、5秒でやってもらいます」
「おー」
 制限時間を短くすれば、上級生にとってもかなりの難題になる。
 
 2年生は、6年生のスピードに圧倒されていた。
 作戦タイム。
 6年生が、速く計算するコツを伝授。

 このあと、音読の指導。
 『くまの子ウーフ』のある部分を取り上げる。会話文である。
 ウーフが「お母さん」という。
 このいい方である。
 2年生は、ただ読むだけである。
 平たい読みである。
 いろいろといってみたが、あまり変化がない。
 そこで、6年生にやってもらう。
「お手本を見せてください。『お母さん』15連発(6年生男子15人に向かって)、いきます」
 6年生男子15人が、『お母さん』15連発。
 表情も豊か、表現も一人ひとり違っていてよかった。爆笑
「さすが6年生ですね。上手ですね。もう一回やってもらいましょう。さっきと違った表現でお願いします」
 2回目の15連発。
 こうして6年生も鍛えるのが私流である。
 おもしろかった。
「男子だけにやらせる手はありませんね。女子いきます。『お母さん』12連発」
 女子にもやらせる。

 こうして交流授業は進んでいく。
 おもしろそうでしょ。

 今日は、ダブルヘッダー
 3時間目は、5年生との交流授業。
 今度は、表現読みである。
 題材は『木竜うるし』
 課題は、私のほうで設定する。
  6年生と5年生がペアになる。
  役を決める(権八か藤六か)
「5分間練習します。そのあと発表してもらいます。6年生は5年生を教えてください」
 その練習たるや…密度が濃かった。
 最初から集中している。
 熱気むんむん。ピンとした雰囲氣。
 実にいい。
 集中している。

 5分後、ペアごとに発表させる。
 さすがに6年生はうまい。
 6年生に引っぱられ5年生もうまくなっている。
 以前にくらべレベルアップした。
12月9日(木) 交流授業2
 今日は仲良し学年集会。6年生は1年生とペアである。
 10マス計算をいっしょにやる。
 1年生一人に6年生一人がつく。つまりマンツーマン。
 交代で計算する。
 盛り上がった。
 1年生は、6年生のスピードに驚いていた。
 コツを教えてもらい、かなり速くなった子もいた。
 
12月8日(水) 交流授業の効果
 子どもが子どもを教える。これがいい。
 神津の場合、縦の結びつきは、都内からは考えられないほど強い。100倍は強いだろう。
 これを活かさない手はない。
 神津流交流授業である。
 
 
12月7日(火) 交流授業
 4年生との交流授業。
 下級生にプレゼンテーションを教える。
 
 
 
12月6日(月) 上達する子どもたち
 授業参観日。
 6年生は音楽の授業。『ふるさと』の発表。
 グループごとに発表する。
 二部合唱である。
 このところ、毎日練習してきた。
 初めて聴いたとき(1週間前)は、なんじゃこりゃ という感じだった。
 涙を流して笑ってしまった。ハモるどころではない。
 いつの間にかあるとがソプラノになってしまったり…
 不協和音の渦がおこったり…
 
 それが、練習するうちにどんどんうまくなってきた。
 毎日上達した。
 今日が一番よかった。

 まあ、これからが本番だろう。
12月4日(土) 個別指導の重要性
 太鼓の授業。
 太鼓の会の方々が指導してくださっている。
 しかし…ほとんどの場合、一斉指導である。
 かなりできるようになってはきたが…
 私としては、個別指導しないとうまくならないと思っている。
 今日は、強弱の指導をしてくださったのだが…
 ちょっと、指導させていただいた。
 一人ひとりやらせたのである。
 テンポよくやっていく。ほんの少しの部分に限定して、そこだけをたたかせる。
 そうすると、できている子、できていない子がはっきりした。
 横から見ていて、こうだろうなと予想していたが、はたしてその通りだった。
 これからは、一人ひとり指導しないとうまくならない。
 これは、何も太鼓に限ったことではない。
 
12月3日(金) 歌の指導
 マラソン大会。
 放課後、歌の指導をする。
 来週の月曜日は、授業参観。
 音楽の授業である。
 子どもたちは、グループごとに歌の発表をする。
 『ふるさと』の二部合唱である。
 だいぶそろってきた。ハモれるようになってきたので、歌い方を指導する。
 イメージ、強弱など、グループごとに指導した。
12月2日(木) 漢字の学習方法
 空き時間を利用して、1年生を指導。
 自分の学級では、漢字の指導。
 今、3年生の漢字の復習をしている。
 「投球」「勝負」など。
 1つの漢字に対して、苦手な人は3つ、普通の人は5つ、得意な人は10くらい言葉を調べよう と働きかける。
 神津の子は、語彙が少ない。
 簡単な漢字を使って、語彙を増やす指導を始めた。
12月1日(水)  プロの腕
 空き時間を利用して、他学年で授業をさせてもらう。
 もちろん、全校で取り組み始めた基礎学力づくりである。
 17年間研究し実践してきたので、子どもたちの応じた指導ができる。
 まずは、やる氣にさせることである。
 ちょっと難しくなると「えーっ、やりたくない」という子がいる。
 これを何とかしないと、学級づくり。授業づくりはうまくいかない。
 かといって、叱るだけではだめである。
 「えーっ、いやだ」を「やりたい」に変えるのがプロの腕である。
11月30日(火) 基礎学力づくり
 3年生の感じの復習。
 このへんになると、差がついてくる。できる子はできるができない子はできない。
 バッチリ復習させたい。
11月29日(月) 今日の授業
 基礎学力づくり
  計算…100マス計算(たし算、かけ算、引き算)のテスト
  漢字…2年生の漢字の復習
 算数…『資料の調べ方』 分布について教える。
 表現…『赤神と黒神』の音読。
 社会…江戸幕府のシステム
 音楽…『ふるさと』の二部合唱 先週よりうまくなっている。
 歌…『愛をありがとう』のペア決め。練習。
 学芸会でお世話になった人たちに対して、お礼状を作成。
 
 
11月27日(土) 地域との交流
 やすらぎの里(老人ホーム)を慰問。
 防犯協会主催の慰問。
 頼まれて出演する。
 歌を3曲歌う。
 みなさん喜んでくださった。
11月26日(金) 大きな問題
 大きな問題が起きる。
 ちょっと書けない…
 
 用務主事さん(一人しかいない)がお休みのため、代わりに学校中を掃除。
 朝、昼、夕方と。それぞれ1時間ずつやっても終わらない。
 仕事の大変さがわかる…
11月25日(木) サッカーの授業
 体育では、サッカーの授業に入った。
 1チーム5人である。
 男女別で行う。
 チームごとに練習させる。
 男子の場合、一人ずつサッカー部の子が入っている。
 その子たちが指導する。
 女子は、サッカー部の子が一人。そのこと私で指導する。
 今回は(4年生、5年生でやった続きとして)、組織プレーを中心に指導。
 5人で役割分担。そのチームのシステムをつくる。
 フォワード、ハーフ、バックというようにわける。
 それぞれ人数を決める。
 キーパーは、審判をするチームから出す。
 こんな感じでやっていった。
 それぞれのポジションでの動きを、サッカー部の子が教える。
 練習して確かめる。

 ゲーム。
 広いコートで5対5(キーパーを入れると6対6)は、かなり厳しい。
 走りっぱなしである。
 ポジションの打ち合わせができているため、ごちゃごちゃにならないのがいい。ボールのところにかたまらないのはさすがである。
 女子は、基本練習。
「先生、何で私たちには試合させてくれないの?」
 あわてるでない。
 パス、ドリブルの練習など。
 ドリブルの競走はおもしろかった。盛り上がった。
 ボールコントロールが、けっこううまくなっている。
 
11月24日(水) 基礎学力づくり 漢字編
 今日から、全校で基礎学力づくりを始めた。
 「全校で」なかなかできるものではない。
 実現した。
 次は継続である。

 私の学級では、漢字の復習を始めた。
 神津の子は、漢字に弱い。やってもやっても忘れてしまう…という漢字、いや、感じであった。
 1,2年で基礎をつくっていれば違うのだが…
 タイミングを逃すと、回復には10倍時間がかかる。
 しかし、そんなこと入っていられない。
 さいわい、今の杉渕学級は意欲十分である。

 1年生の漢字テストをする。
 ほとんどの子が全問正解。
 当たり前といえば当たり前である。
 できないといわれている子でも、1年生レベルでは秀才である。
 これをやればいい。
 1年生レベルをクリアしたら2年生、このようにやっていけばいい。

 あまりにも簡単なので、子どもたちの意識が低くなった。
 そこでいう。
「本番は、これからです。書き順いきますよ」
 テスト(全部で100問)の字、一字一字やっていく。
 はたして…
 まずは、「九」でつまずいた。
 書き順がばらけたのである。
 間違っているこの方が多かった。
 「上」これもばらけた。
 二種類の書き順があることを告げる。ただし、小学校で習うのは、縦が先ということも教えた。
 その他、「右」(一から書いている子が半数)「田」など。
 書き順以外のことも、たくさん教えた(確認したこともある)。
 1年生の漢字、これは基本中の基本だろう。
 簡単であるが、奥行きは深い。
 書き順の原則も教えることができる。

 
11月22日(月) 子どもたちの演出
「先生、来てください」
 給食、いただきますの前のことである。
 ポトスの水変えをしていた私を、日直が呼びに来た。
「「先生のおかげで、すばらしい劇になりました。最後の学芸会、とてもいい思い出になりました。ありがとうございました。私たちからのプレゼントです。受け取ってください」
 歌と全員の手紙のプレゼント。
 よきせぬ演出である。
「洒落たことするじゃないか。ありがとう」
私は、てれてしまった。
 子どもたちの氣持ちがうれしかった。
11月20日(土) ポイントの発見
 太鼓の授業。
 先生のたたき方を見ているうちに、ポイントを発見した。
 だれ一人として氣づいていない。
 ちょっとだけ、指導させてもらった。強弱をつける指導である。
 あっという間に、その子はうまくなった。
 みんなはビックリしていた。あまりの変わりように。
 
 見えるということ
 それを子どもに伝えるために、見つけたことを言葉に変換すること

 この2つの大切さをあらためて感じた。
 
11月19日(金) 学芸会本番
 すばらしかった。
 子どもたちのひたむきな演技に、胸が熱くなった。
11月18日(木)
11月17日(水) 予行
11月16日(火)
11月15日(月)
11月14日(日)
11月13日(土)
11月12日(金)
11月11日(木)
11月10日(水)  イメージと実際とのずれ
 学芸会の練習。
 一つひとつつめていく。
 表現の難しさは、わかってもできない ところである。
 わかった=できた とはならないのである。
 ここらへん、子どもたちはわかっているようでわかっていない。
 自分では「できた」と思っているのである。
 自分では「できた」と思っているのに、友だちからは、できていないといわれる。何回かやる。それでも、「まだまだ」といわれる。
「先生、私はできたと思ったんだけど、2倍から3倍くらいオーバーにやらないとだめなんだね」
 そうなのだ。
 自分のイメージと人から見たものは違うのである。
 このへんがわかってくると、人に見てもらいたくなる。
 練習して人に見てもらい確かめる ようになっていく。
 だんだん、練習の仕方が変わっていく。
 
11月9日(火) 参観者あり
 学芸会の練習。今日は、教頭先生と5年生が参観。
 人前での練習は、初めてである。
 緊張したという子は少なかった。「全然緊張しなかった」「見られているのでよけいはりきった」という子が多かった。たくましくなったものである。
 演技も、昨日にくらべ格段によくなってきた。
 一日ごとに飛躍的に成長している。
 これまた頼もしい。
 まだできていないのが(取り組むのが遅かったため)踊りと冒頭の部分。
 なんと行ってもミュージカルなので…
 子どもたちが考えたものは、まだまだ。いっしょに考えたい。
11月8日(月) 実践事例研修会
 私が公開授業。
 三好達治の「雪」
 本日の日直が、司会と板書。授業を進める。
 話し合い。
 途中で介入。
「この雪は、初雪か初雪ではないか」
 あとは、ほとんど子どもたちが授業した。
 音読。
 話し合い後の音読は、全員が読む。
11月6日(土) 学芸会の練習 次のステップに
 学芸会の練習。
 次のステップへ。
 まず、私がうまいと思う子に演技させる。
 教室の空氣ががらっと変わる。うまい!
「うまいですね。さすが、女優です。みなさんも、これぐらいできるように、練習しましょう」
 台詞がたくさんある子については、一つひとつやっていくようにいった。
 さあ、これからが本番である。
11月5日(金) バージョン2で
 昨日、急いで台本を書きかえた。
 朝、印刷して配る。
 1校時が体育館を使っての練習。
 台本がかわったということで、がくんと落ちるところあり。
 まあ、それは仕方がないだろう。
 問題は、演技である。
 もう、圧倒的な差がついてきている。
 お母さん役のある子は、うまい。
 この私が感心するくらいうまい。
 もう、本番でも大丈夫なくらいである。
 一方、「うーん」という子もいる。
 まだ、いうだけで精一杯という感じである。
 しかし、残り2週間。そろそろ次の段階に進まなくては。
 明日から、一つひとつの台詞についてやっていこう。
 
11月4日(木) 学芸会通し練習
 通して練習する。
 かかった時間は、38分。
 まだつくっている途中の場面は省略した。
 このままでは、完全に時間オーバー(6年生の制限時間は、40分)。
 30分くらいかな と思っていたが誤算だった。
 これから、シェイプアップしなければ。
 ミュージカルということで、歌が多い。それをなくせばかなりの短縮になる。
 子ども役の子たちは、あっさり承諾。それほど重要な場面ではない。歌はなくてもよい。
 あとは…主役の2人は、ゆずらない。
 ちょっとカットしてもいいかといったところ、だめと否定されてしまった。
 かなり思い入れが強い。
 うーん、うれしいけど困った…
 台詞もカットしていく。
 せっかく覚えた台詞をカットしていくのも…
 困った…
11月2日(火) 反応のよさ
 学芸会の練習、ステージを使って行う。
 職員朝会が延びたので、少し遅れていく。
 子どもたちのすでに、通し練習をしていた。
 昨日にくらべ、格段によくなっていた。
 ちょっとした動きが違ってきている。
 アドバイスされたことは、ちゃんと活かしていた。
 以前にくらべ、反応がよくなっている。
 これからが楽しみである
11月1日(月) 具体的な指示
 朝会、今日は『神津小讃歌』を歌う日である。
 1年生から順番に歌わせる(さびの部分のみ)。
 
 行進のあと、4,5,6年生を残す。
 5分間、歌の指導をする。
『指2本が入るくらい開けなさい』
と指示する。
 やらない子多し。
『ちゃんとやらない人は、私が指を入れてあげましょうか。さっきトイレに行って、手を洗ったっけ?』
 今度は、多くの子が開けた。
 開けてない子には、指を口元まで持っていった。
『これが、「口を開ける」ということです。そのまま歌いますよ』
 比較にならないくらいに声が出た。

 学芸会の練習。
 小学校の体育館で行う。
 声はけっこう出てきた。
10月30日(土) 絶好の機会
 4時間目の太鼓の練習(開発センターというところでやっている)後、学芸会の練習。広い体育館を使える絶好の機会である。見逃す手はない。
 よく響いた。小学校の体育館とはえらい違いである。
 これくらいできれば、最高なんだけどなー。
 コンディションがいい場所では、けっこういい。
 しかし、小学校の体育館はこれほど響かない。
 月曜日は、小学校の体育館でやってみる。
 どうなるか。
10月29日(金) 基礎学力づくり2日目
 練習してきた子多し。
 朝も、学校で練習していた。
 いいことである。
 昨日にくらべ、合格者が増えた。
 軌道に乗ってきた感じである。
10月28日(木)  基礎学力づくり 第2期
 神津小では、今後基礎学力づくりをしていこう ということになっている。
 私のクラスでも、取り組みをスタートする。
 久しぶりに、10回たし、10回引きをやらせる。
 たとえば、次のような問題である。
   12
  +12
 ────
 12を10回たすのである。落ち研の実践である。
 12を10回たすと120になる。答え合わせもすぐできる。
 これを2分でやらせる。
 できない子続出。おいおい、スピード落ちてるよ。
 同様に、10回引きをやらせる。たとえば、180から18を10回ひく。
 答えは0になる。これまた答え合わせをしやすい。
 引き算のほうは、もっと悲惨だった。
 うーん、これは100マス計算からやる必要がある。
 予定を変更し、100マス計算から始めることにした。
 時間の関係で、かけ算とたし算をやらせる。
 制限時間は、いずれも2分である。
 あーあ。
 結果は、悲惨すぎて書けない。とほほほ。
 まあ、初日だからね。
 家で練習してくるはずである。
 リベンジなるか?
10月27日(水) 見方の違い
 講師の先生の授業。台本の台詞を一人ひとりいわせてコメントしていく。
 私も参加。ティームティーチングで授業を進める。
 講師の先生と私のコメントが、違うのがおもしろい。正反対の評価がたくさんあった。
 実におもしろい。
 見方によって、こうも変わるものかと思った。
10月26日(火)  ようやく台本できあがる
 学芸会の台本がようやくできあがる。
 といっても、第1稿であるが。
 さっそく練習していた。
 すぐに表現できる子、棒読みになっている子(覚えるのに精一杯?)にわかれたのがおもしろい。
 まずは、覚えることだろう。
10月24日(日) 村民運動会
 今日は村民運動会。
 村をあげてのイベントだが…
 あとに残ったのは、ゴミ、ゴミ、ゴミ…
 うちのクラスは、みんなでゴミ拾い。
 ちょっと考えないと…
10月22日(金) 個人面談
 個人面談、終了。
 私の場合、いいことしかいわない。
 悪いことをいって、子どもがよくなったためしなし。
 悪いことをいうのは、指導不足を棚に上げているということ。
 悪いことをいうのは、その子のよさを発見していないこと。
10月21日(木) 活かす
 四角錐の表面積を求める問題。
 子どもたちは、スムーズに解いていた。
 もちろん、ノートに説明を書きながら。
 三角柱、四角柱とやってきたので、簡単だったようである。
 
10月20日(水) 昨日のことを活かせるか
 今日は、四角柱(底面が台形)の表面積を求める問題に取り組む。昨日の続きである。昨日やったことを活かすことができるか。
 @1つずつ出す。あとでたす。
 Aいっぺんに出す。
 日直が授業を進める。
 ・三角柱表面積の求め方を復習。
 ・@とAについての説明。
 ・@について、くわしく説明。
 ・Aについて、くわしく説明。
 ・底面積を求める。
   台形面積の公式について復習。
   求め方の説明。
という感じでやっていった。
 わりと簡単にできたようである。
 最後に私が発言。
「@とAを生活の中でどう活かしたか発表しましょう」
 生活とリンクさせる。
 
10月19日(火) いろいろな授業で
 算数の授業、立体の表面積を求める。
 2つの方法が出された。
 それぞれ説明させる。
 ここからが「物の見方・考え方を育てる授業」の始まり。
 側面積の求め方
  @1つずつ出す。あとでたす。
  Aいっぺんに出す。
 それぞれのよさを考えさせる。
10月18日(月) 留守中
 帰島。
「留守中、よくやっていました」
と教頭先生。
 それなりにやっていたようである。
 教室に行くと、学芸会の練習をやっていた。
 台本の読み合わせである。
 かなり台詞を覚えていた。
 
10月14日(木) 学芸会に向けて始動
 学芸会に向けて動き始めた。
 今日は役を決めた。
  ・個性を活かす
  ・自分にイメージとは違う役に挑戦

 役決めは、大変おもしろかった。
 迫力ある子が、(-_-メ)の役。これはみんな納得。
「○○さんしかいない!」(ところで、何でさんなんだ?)
「えっ、○○君が暴走族の役やるの!」
 あまりにもイメージが違うので、一同目が点になる。
 
 どうにか決定。
 それぞれ役の人物設定にかかる。
10月13日(水)  物の見方・考え方を育てる授業
 物の見方・考え方を育てる授業を進めている。今日は、算数、社会、理科で行った。
 算数…『立体』そのままでな解けない問題→自分の得意な形に変える。
 社会…武田軍になって考える。
 理科…化学変化→何と合わさると自分が変化するか。

 このように、私の授業はちょっと(かなり)変わっている。

 避難訓練。専科の時間に行われた。
 上から見ていたのだが、静かにスムーズにやっていた。
 話を聴く態度もいい。
10月12日(火) 全校授業のはずが…
 となるはずだったのだが…
 都合により、3〜6年生の合同授業。
 いろいろやりたかったのだが、これまた都合により、鼓笛の練習のみ。
 私が中心になって指導する。
 次のことを考えた。
  ・三連休明け。
  ・子どもの状態
  ・次につながるもの
 
 あれもこれもやらないで、1つひとつやっていく。
  ・どこで足踏みをはじめるか
「(音楽の先生に)先生、やって見せてください」
「どこで足踏みをはじめるか、見ていなさい」
 やってもらう。
「○○くん、どこで入りましたか」
「…」
「見ましょうね」
 もう1回。
「どこで入ったかわかった人」
 挙手させる。
「もう一度やってもらいます」
 もう1回。
「どこで入ったかわかった人」
 挙手する子が増えた。
「そんな手のあげ方じゃダメです。こうやるんです」
 パッと手を挙げる。
「どこで入ったかわかった人」
 今度はさっと手が挙がる。
「そうです。今のように手を挙げるんです」
「次は、やってみます。足踏みをします。先生のを見ながらやりましょう」
 こんな感じで、テンポよく指導していく。
 ・止まり方
 ・笛の持ち方
 ・笛の角度
 ・行進の仕方
などなど。
 短時間で指導した。
10月8日(金) 今週のまとめ
 今週のまとめ
○関連づけて考える
 ・織田信長になって作戦を立てよう(社会)。
 ・2つ以上の見方で見よう(算数『立体』)。
 ・だれもが納得する物差しを使おう(理科『星」)。
 これら3つの授業を関連づけて考えさせる。

○交流授業
 ・5年生との表現読み。

○表現読み
 ・学んだことをすぐ活かす。
 ・工夫する。
 ・その場でパッとできる。

○授業を見る視点
 ・講師の先生の授業をうけて→感想を書かせる。
  授業の見方がわかっている。
  授業のよい点、改善点をズバリと指摘している。

●ノート指導
 ・2学期になってから指導をしていない。久しぶりに見ると…
  指導しなくては。しなかった私が悪い。(^^;;
 
☆阿部先生の授業を見て
 ・いろいろなことを学ぶ。
10月7日(木) 新しい授業
 社会の授業、今やっているのは織田信長に学ぶ」である。
 今日は、『長篠の戦い』の絵を見て氣づいたことを書かせる。
 子どもたちは、たくさん書いていた。
 発表させる。たくさんの意見が出る。
 ここからが本番である。次時の授業に向けて…
「あなたは織田信長です。この勝負に絶対勝つための作戦を立てなさい」
 最強武田軍団の騎馬隊を封じる作戦を考えさせるのである。
 実際は、織田軍の圧勝だった。しかし、これには、複雑な要素が絡み合っている。諜報、武田軍の指揮権分裂などなど。
 これから戦うとしたらどうするかというシュミレーション。
 さて、子どもたちはどんなことを書いてくるだろうか。

 算数の『立体』でも、新しい授業を行う。
 内容については、いずれ報告したい。
10月6日(水) 切磋琢磨2
 朝自習の時間、めずらしく課題を出した。表現読みの練習である。
 今日は、『まぼろしの町』。最後の場面である。ヒトシとお母さんの会話の部分を取り上げた。昨日のペアをそのまま使った。
 昨日の体験をどのように活かすか 見てみたかったのである。
 職員朝会が終わる。教室に向かう。
 往々、練習しとる、しとる。
「発表してもらいます」
 どれくらいできるか。この瞬間が楽しい。わくわくする。
 子どもたちの表情を見る。これはかなりやる。「おぬし、できる」
 トップバッターから、いい読みが続出。
 うーん、見事に昨日の経験を生かしている。
 特に、お母さん役がいい。おこっている様子を、表情、態度でも表現している。
 そうくんとかーおのペアは最高だった。
 平手打ちをしたのである。
「おー」
という歓声。続いて大拍手。
 お母さんの怒っている感じを平手打ちで表現するとは。もちろん、本当にたたいたわけではない。お母さん役の子が、自分の手をたたいた。しかし、ビシッという音は、迫力があった。ヒトシ役の子がタイミングよくホホを押さえたものだから、なおさら迫力があった。役者さながらの演技!
 まーいとひろくんのペアは、台詞をかぶせた。相手の台詞が終わらないうちに、台詞をいうのである。台詞と台詞が重なる。それが本物らしさを引き出していた。「役者やのー」
 学芸会が楽しみになってきた。 
10月5日(火) 切磋琢磨
 校内研。3校時、5年2組が、学級活動の授業、4時間目、5年1組が音読の授業。
 5校時、5年1組との交流授業。
 6年だけでやる予定を急きょ変更。
「5年生と対決します」
 給食の時間に予告し、教材文を配る。
 教材は、『地図のある手紙』源さんとおかねさんの会話の部分である。
 男女ペアをつくるようにいっておいた。

 5校時、5年生がくる。
 5分間練習させる。
 発表、さあ、どうなるか。
 6年生が次々に発表していく。
 どのペアもそれなりに工夫している。間の取り方、強弱、視線、表情、位置などなど。
 5年生は、驚いている。
 途中で練習タイムをとる。
「さあ、5年生も発表してもらいますよ。ペアをつくって練習しましょう」
 表現読みとはこのように読むんだ というイメージをつくらせてから練習に入ったのである。
 表現の特徴でもあるのだが、口でいっただけでは伝わらない。それよりは、実際に見せるほうがいい。「ああやってやるんですよ」といえばいい。
 「表情をつけろ」とか「悲しそうに」なんていっても、できるものではない。
 はたして、4校時より集中して練習していた。
 2分後、発表再開。練習のときいい感じだったペアを指名する。
 ちょっと早口だったが、けっこう感じを出していた。
 6年生の発表。ときどき5年生をはさみながら、全員発表させた。
 5年生にとっては、いい刺激になっただろう。
 。いきなりやらされた6年生、参観者がいるところでやった6年生にとっても、いい経験になったことだろう。
10月4日(月)  1+1は2にならない
 新しいスタート。
 三連休明け。
 学級づくりリニューアル。
 班替えをする。
 新しい班でスタートする。
 班での話し合い。
  ・自分は(班の人に)何ができるか。
  ・自分は(班に人に)何をしてもらいたいか。
  ・役割分担
  ・その他
 について話し合う。
 一人ひとりはいいのだが、くっついたためにパワーダウンすることあり。
 一人ひとりの力はそれほどでもないのだが、くっつくとパワーアップする。
 このへんがグルーピングの難しいところである。
 子どもたちは、このことを意識していない。
 さすがに「好きな人同士」とはいわないが…
 けっこうリーダーシップを持った2人が同じ班になる。すると、それぞれのよさが消えてしまう班があった。パワーダウンするのである。
 1+1は2にならないところに、人間の難しさとおもしろさがある。
9月30日(木)  瞬間芸
 5年生との交流授業。いきなり連れていって、いきなり音読させる(笑)
 5年生にとっとは、いい刺激になっただろう。
 6年生にとっては、瞬間芸?を磨く絶好の機会だっただろう。
 練習して発表することはできるようになってきた。次なる課題は、パッといわれてパッとできるようになることである。
 5年生のときやったことがある教材(『地図のある手紙』)とはいえ、いきなり読まされる。しかも、5年生が見ている。
「6年生に見本を見せてもらいましょう」
という私からのプレッシャー。 
 けっこうきつかったかもしれない(笑)
9月29日(水) 自分たちの手で
 子どもたちに授業をさせている。
 教師なしでも学習できる。国語、算数、社会、理科など。
 グループで学習することもあれば、全体で学習することもある。もちろん個人でやるときもある。
 使い分けができるようになってきたのが、成長したところだろう。
 運動会の取り組みで、一回り大きくなった子どもたち。
 これからどんな学習をしていくかが楽しみである。
9月28日(火) 疲れているときでも
 休み明け。私はまだ疲れが抜けていない。
 子どもたちにも聴いてみた。3分の2が疲れているとのことだった。
 しかし、朝会での態度、授業態度、掃除の様子などを見ていると、それが感じられない。ずいぶんと、力がついたと感心した。
 調子が悪いときでも、あまり変わらずにできるのはたいしたもの。
 私が一番よくない(笑)
9月26日(日)  すばらしい運動会
 すばらしい運動会だった。6年生は、私の予想を上回る活躍。大活躍した。各人が、自分の役割をきっちり、ていねいに、迅速にこなした。確実に力がついてきている。
 閉会式は感動的だった。
 くわしくは、子どもたちのレポートで。
9月25日(土)  胎動
 いよいよ明日は運動会である。
 1年生から6年生まで、全員で運動会の準備をした。
 一生懸命やるのである。いつもの年は、ふざける子、さぼる子が目立つのに…目立たない。先生にけつをひっぱたかれてしかたなしにやる という感じがない。これも取り組みの成果だろう。
 せっかく子どもたちが自主的に行動しているのに、よけいな子ををいう人がいる。まったく、まかせればいいのに。あんたが口出すから、子どもが混乱するんでしょうが。
 自分でこわしておいて子どもを怒っている人には閉口。
 まあ、しかたがないだろう。運動会を通して、子どもの何を育てるかがわかっていないのだから。
 私が楽しみなのは、本番よりも運動会後である。
 この取り組みで得た力をどう活かすか。
 わくわくする。
 どうなるかが見えるのである。
 楽しみだなあ。
9月24日(金) シュミレーション
 運動会2日前。
 係ごとにシュミレーションをおこなう。
 低、中学年の練習に参加させてもらう。
 放送係は、それを見ながら実況放送をする。
 審判係は、着順判定。等賞旗のところへ連れていくなど。
 やってみると、いろいろなことがわかってくる。
 考えていたときと違うのである。スピード、配慮事項等々。
 シュミレーションをする中で、子どもたちはいろいろなことを学んでいる。
 今までとは、目が違う。目の輝きが違う。
 これを、すべてに使えないか…どう使うか…考えている。
9月22日(水)  「化粧」教育をしていないか
 「ミュージカルムーブメント」(組体操とエアロビを合わせたようなもの)は、身体表現。指導している先生が、すごい。エアロビのインストラクターになるつもりだった というくらいである。
 姿勢、指先、つま先、肘、膝を意識するように指導している。ありがたい。 女の子たちは、色氣づいてきて外見を氣にしている。服とか髪型とか。
 しかし、姿勢、動作の美しさに目を向ける子は少ない。表面的なことにとらわれている。
 バトンを習っている子がいる。バトンのの技術には目がいくが、それ以外には目がいかない。姿勢はよくない、表情は硬い、指先、つま先に神経が通っていない…ちっとも美しくないのである。
 このへんについて、私はうるさい(笑)
 意識はすべてに通じる。
 化粧だけしてもダメなのである。
 総合的にやらなければ、美しくなれない。
 このへんを勘違いしていることが多くないか。
 私たちは、「化粧」教育をしてはいないか。 
 指導を見ながら、考えさせられたことである。 
 
9月21日(火)  負けてたまるか
 仲良し学年競技の練習。6年生は1年生といっしょにやる。
 両方が主になる、練習しないとできない、協力しないとできない、おもしろい という条件で、「ににんがさんにん」になった。
 簡単にいえば、二人三脚系の種目である。
 1年生は二人三脚と三人四脚。
 6年生は、男女別、七人八脚である。
 前回やったときは、初めてだったこともあり、ころりんのオンパレードだった。今回はどうだろうか。
 2回目ともなると、転ぶ子は少なくなった。七人八脚も歩きでなく走るようなってきた。
 ブロックごとの練習のあと、ゲーム。実際にやってみた。
 赤組の圧勝だった。やる氣が違う。
 もう一度やる。これまた赤組の圧勝。
 ブロックごとの練習。
 今度は白組も真剣である。よく話し合っていた。
 3度目の正直なるか。
 途中まで白が少しリードしていた。アンカー(6年生男子)で、逆転。白はカーブで止まってしまった。一方赤は、軽快そのもの。リズミカルな走法であっという間に追い抜いた。
 さあ、白組6年男子はどうする。
「先生、少し練習させてください」
といいにきた。
 赤組は教室へ。
 白組男子の練習が始まる。真剣である。それはそうだろう。自分たちのせいで負けたのだから。
 かけ声の確認、最初の一歩の確認をする。
「もっと体をくっつけないと、途中で狂ってくるよ」
「カーブのときは、外側がもっと大股で走ってよ」
など、話し合っては練習していた。
 最後には、うまくカーブを回れるようになった。
 本番まで、練習はない。自主練しかない。
 
 この競技は、練習した方が勝つ。
9月20日(月)  自立を阻止するなかれ
 運動会、全校練習の2回目。閉会式、入場行進、開会式、ラジオ体操、応援1、ハリケーン(全校競技)、応援2、大漁節をおこなう。10分残して終了。
 今日も子どもが進行する。
「先生たちは、こちらにきてください」
 指導した教師たちを呼び戻す。ははは(笑)
 おもしろい。教師は何にもやらなくていい。
 いや、やられると困るのである。
 せっかく1人で皿を洗っているのに、「ちょっと、そんな洗い方じゃ〜」というようなものである。
 大切なのは、子どもだけでやらせること。自分たちの力でできる験をさせること。
 私は小声でいった。
「小さな親切、よけいなお節介」
 何かと世話をやくのが教師の悪い癖である。
 自分が、子どもの自立をストップしているとは思っていないだろう。
 これが普通である。
 しかし、やらせればできる。子どもは有能である。
9月18日(土)   やらせるのが一番
 運動会の全校練習。入場、開会式、応援合戦1、ラジオ体操、大玉送り、座席の並び方、応援合戦2を1時間でやる。
 これはかなりすごいことだと思う。
 子どもたちが進行した。もちろん、私が近くにいてアドバイスしながらであるが。
 教師がやってしまえば、さっとできる(できない人も多いんだけど…)。
 子どもにまかせると、10倍以上の時間、労力がかかる。
 効率を考えると、とても選択できない方法である。
 しかし、いつも教師がやってしまっていては子どもは育たない。
「車に乗せてもらっている人は、道を覚えない」のである。
 時間はかかるが、やらせるのが一番の方法だと思う。
 張り切っていた(3〜5年生の)実行委員、クラスの子が並んでくれない。
 並ばせることすらできない。
 昨日のミーティングでは「できるよ」と自信満々だったのに。
 やってみて初めてわかる大変さ。
 その点、6年生は少しはわかっている。
 だから今日、まずまずのことができたのだろう。
9月17日(金)  間接的指示
 3回目のブロック集会。
 今日はすごかった。
 応援練習の声。昨日の3倍というところ。
 やればできる。
 表現の練習。はじめて校庭でやる。石がすごいので…
 まあ、こんなもんだろう。初めてでは。

 授業、「100倍細かく」路線でいっている。
 今日は、算数。分数と小数のまざった計算について書かせる。
 100個書こうとなると、1つひとつ説明して行かなくてはならない。
「詳しく書きなさい。詳しく説明しなさい」
といっても、できるようにならない。
 しかし、「100倍細かく」を使うと、詳しい説明になる。
 昔はやった[AさせたいならBといえ」(間接的指示)である。
 直接いっても効果がないこと多し。
 間接的にいうと、飛躍的効果あり。
 私の場合、無意識に実践している。
 あとで思い返すと、間接的指示を使っていることがわかる。
9月16日(木)  自然に動き出す
 2回目のブロック集会。
 前回よりはよかった。
 下級生を教室まで迎えに行ったのがいい。
 今日は時間通りに始められた。
 応援の練習のときも、声が出ていた。まあまあ。

 「100倍細かく」の授業。軽く100を突破する子が増えてきた。
 もう少しで、コツをつかみそうである。
 1回つかむと、一生の宝。
 がんばってほしい。
 家庭学習ノートにも、かなり細分化して書く子が増えてきた。

 今日のメインは運動会の練習。
 仲良し学年の練習日である。6年生は、1年生とペアである。
 種目は、「2人が3人」(ににんがさんにん)つまり、二人三脚である。
 6年生が1年生を教える。教えるほどうまくなかったりして…
 あっという間にうまくなる。体育館では物足りないので、校庭へ。
 トラックを使っての練習。
 一方、6年生は…二人三脚ではない。赤白それぞれ男女別に走る。
 七人八脚である。
 最初は、二人三脚から始めた。
 次は、三人四脚。
 なるほど、いっぺんにやらないでステップを踏むようになったか。
 少しずつ人数を増やして行くところは、子どもたちの成長のあらわれか。
 5人になると難しさ倍増という感じがした。
「ねえ、並び方変えようよ」
 どうやったらうまくいくかをチームごとに話し合っている。
 内容は、並び方、足の出し方など、いろいろである。
 ミーティング→練習→ミーティング→練習をくり返していた。
 最後は、かなりうまくなった。

9月14日(火) 私は見た2
 昨日に引き続き、「100倍細かく」を実践。
 大変身ととげた子は、今日も書いていた。
 元に戻らなかった。
 子どもががらっと変わったとき、すぐ元に戻ってしまうことあり。
 一瞬のきらめきを残し、力が引っ込んでしまう。
 しかし、この子は大丈夫だった。
 いいぞ。
9月13日(月) 私は見た!
 運動会のブロック集会。赤、白に別れてやる。
 今日ははじめての集会である。
 ところが、ある学年が出てこない。
 そろったのは、チャイムが鳴ってから3分過ぎである。
 実行委員は、全員そろったところから考えている。
 並ぶのが当然と考えて失敗した。
 人生そう甘くはない。
 しかし、内容はよかった。応援の練習もしたのだが、声は出ていた。

 授業は、「100倍細かく」をやる。
 「まぼろしの町」弟3場面 「夢の中で聞いた歌ではないか。」について書く。
 約15分。
 書いた子は70を越えた。50以上書いた子が6人。
 ある子が輝いて見えた。オーラが見えた。
 そばに行ってみると、いいことを書いている。鉛筆が走っている。
 顔がいつもと違う。表情が違う。
「やったね。眠っている力が出てきたぞ、私はこれを待っていたんです」
とほめる。
 この子ががらっと変わったのがわかった。
 先ほどまでとは、別人である。
 体から発散するものが全然違う。
 うーん、こうも変わるものか。
 打ってきた布石が効いた。
 大ブレイク。

 これだから教師は辞められない。
9月10日(金) リハビリ終了か?
 子どもたちの動き、だいぶよくなってきた。もとにもどってきた。
 もう少しである。
 運動会の練習も燃えている。
 今年は、「子どもがつくる運動会」元年。企画、運営で忙しい。
9月9日(木) 今日はどうかな
 以前はこうだったのに…という意識はなくなった。
 はじめて受け持ったときのようにていねいに学習させる。
 今日は、昨日の復習である。
 通分の問題を説明させる。
 日直が授業を始める。
「問題を読みましょう」
全員で問題文を読む。これも音読の練習になる。
「今日はウからです」
「イの問題を読みましょう」
「5分の9わる5分の4」(全員で読む)。
「これは、分数のわり算ですね」
「アとイは分数のかけ算でしたね」
「分数のかけ算は、どうやりましたか」
「かけ算の場合、分母は分母、分子は分子どうしをかけます」
「では、分数のわり算はどうやりますか」
「逆数をかけます」
「逆数は、4分の5だから」
『ちょっと待って。逆数がわからない人もいるじゃないですか』
「逆数というのは、どういうことですか」
「逆数というのは、かけると1になる数です」
「この場合、5分の9に何かをかけます。答えが1になるのが逆数です」
「逆数にするためには、分母と分子を入れ替えます」
「分母が5,分子が4ですから、入れ替えると4分の5になります」
「4分の5をかければいいんです」
「式は、9分の5かける4分の5になります」
「分母は、9かける4で36になります」
「分子はどうですか」「分子は、5かける5で25になります」
「答えは、36分の25になります」
「いいですか」
「問題は、『積や商が9分の5より小さくなる式』を選ぶんだから、この2つをくらべます」
「どちらが小さいですか」
「これは、この前やったのと違って、分子が同じではありませんね」
「分子が同じときは、どうでしたか」
「分子が同じときは、分母が小さい方が大きかったですね」
「この場合は、分母も分子も違います」
「どうしたらいいですか」
「通分して、分母をそろえます」
「分母をそろえるにはどうしたらいいですか」
「最小公倍数を見つければいいと思います」
「9と36の最小公倍数を見つければいいと思います」
「9と36を同じ数でわっていきます」
「ぼくは、9でわればいいと思います」
「ちょっと待って。いきなり9で悪といわれてもわからない人がいるかもしれませんよ」
「先生が前いったように、2か3でわっていきます」
「この場合はどちらですか」
「2でわると、1の位が、0,2,4,6,8のどれかになります」
「この場合9は違いますね。だから2ではわりきれません」
「3でわります」
「9を3でわると3です」
「36を3でわると」
「1…2で、12です」
「3と12、まだわれますね」
「3でわれます」
「3を3でわると1です」
「12を3でわると4です」
「全部かけると、3×3×1×4で、36になります」
「だから、分母は36にします」
「36分の5は、分母が36なのでこのままでいいですね」
「9分の5の分母を36にします」
「9を36にするためにはどうしたらいいですか」
「9に4をかければいいと思います」
「同じ数を分子にかけます」
「5×4で20になります」
「こたえな、36分の20になります」
「くらべてみましょう」
「分母が同じ場合は、分子が大きい方が大きくなります」
「分子が小さい方が小さくなります」
「だから、36分の20の方が小さいです」
「36分の20は、9分の5のことです。だから、36分の25は、9分の5より大きくなるので、違います」
9月8日(水) リハビリはいつまで続くやら
 そろそろリハビリも終わりかな と思っていた。
 とんでもなかった。
 算数。通分のちょっとひねった問題でつまずいてしまった。
 忘れているのである。まあ、それはいい。ちょっとやればすぐ思い出す。
 問題は、「わからないとき」の対処の仕方である。
 みんなで問題を考えていったのだが、話し合いが雑。
 「この問題は」と、いきなり説明を始めてしまった。
 できない子にとって、これではますますわからない。
 1つ1つやっていかなくてはいけないのに…
 問題文を読むことからやらせる。
 文にでてくる「積」「商」の意味についても説明させる。できないところは私が説明し、それを復唱させた。
 できなくなってるー
 もう一度、1から始めよう。
 「100倍細かく」といっている本人が細かくないよ。
 スミマセン…
9月7日(火) 運動会の練習始まる
 いよいよ、運動会モード。今日から練習が始まった。5,6年生の出し物は、表現である。組体操&エアロビックダンス&体操&?である。
 エアロびの大家が指導してくださる(5年生の先生)。ありがたい。
 今日は、基本的な技を指導。腕立て、腹筋(いろいろなやり方で)、バランス、アラベスク、開脚、ブリッジなどなど。
 子どもたちは悲鳴を上げていた。「おまえはじいさんか」というくらいかたい子もいる。
「すべて演技です。顔の表情、指先、つま先、先生がやるのを見てください」
 その方は、「ジャージが似合う女性はあなたしかいない」というくらいかっこいい。宝塚の男役のようである。体は柔らかい。動きがこれまたかっこいい。
「かっこいいなー」
思わずいってしまった。
「杉渕先生もやってみてよ」
開脚(いわゆるまた割)をやっているとき、リクエストがかかる。
「いいよ」
「おおー」

 子どもたちの反応から、予想しましょう。
 私の体は柔らかいか、かたいか?
9月6日(月) リハビリ3
 朝会終了後の行進。6年生が鼓笛を担当。
 準備ははやかったし、演奏もよかった。力が戻ってきているな。

 算数の授業。1学期の復習。「非」じゃなくて「比」の復習である。
 今日は、ほめてほめてほめまくろうと決意(^o^;していた。
 「100倍細かく」の「ほめる」編をやったからである。私ももっとほめようと心に誓ったのである。ちょっとオーバー。
 はたして…「すごい」「天才」「やるなー」などの連発。
 私はうそがつけないタイプである。
「すぐ顔に出る」(家内 談)
 子どもたちは、よく学習していた。わからないところは、教科書を見たり友だちと相談したりしていた。ミスがほとんどなかった。
「先生、ここがわかんないんですけど」
 算数が今は苦手な子が聴きにくる。いつもなら「自分で考えなさい」というところが、今日はサービス(リハビリ期間中につき大サービス)。
「どれどれ…」
 懇切丁寧に教える。
「あっ、そうか」
喜ぶ子ども。
 わかる、できるとやる氣になる。
 わからない問題をしつこく考えさせるより、教えた方がいいかもしれない。
 次の問題を解くときの意欲が違う。天と地ほども違う。
 なるほどなるほど。その問題を自分の力で解くうんぬんではなく、その子が意欲を出すように指導した方がいい。
 というわけで、楽しみながら授業した。

 国語『まぼろしの町』の授業。
 リハビリ期間中は、次のことをねらっている。
   進んで発言するようにもっていく。

 算数に引き続き、ほめることを心がけた。
 発言がとぎれたときには、私がつなぐようにした。
 音読する。
 5分間、書き込み(今日やる場面について、自分の考えを書く)。
 話し合い。
「『どこかか歌が聞こえてくる』とかいてありますね。だから、右の方から聞こえてくるか左の方から聞こえてくるかわからなかったと思います」
「ぼくも、聞こえてくる方向がわからなかったと思います」
「私も、前から聞こえてくるか後ろから聞こえてくるか、右から聞こえてくるか、左から聞こえてくるか わからなかったんだと思います」
「ぼくは、遠くから聞こえてくるような感じがしました」
『恭一くんは、自分のイメージについていったね。ここでやめないで、次のようにいってごらん』
『ぼくは遠くから聞こえてくると思うんだけど、同じように考えた人はいませんか』
 恭一くんがまねしていう。
 自分の意見で終わらず、まわりに広げるのである。パスを出す。
 挙手した子が続けて発言する。
「私も遠くからだと思います」
「私も遠くからという感じがします」
「近くだったら、どこから聞こえてくるかわかると思います」
「かすかに聞こえてくる感じがします」
「ぼくも、はっきりとは聞こえていないと思います」
『さあ、ここら辺で証拠を出すといいですね』
 お互いのイメージを出した後は、教科書から証拠になる言葉を見つけるといい。
 聡くんが証拠を出した。
「13ページを見てください。『みんなの歌う声だけが、遠くで聞こえていた』と書いてありますね。だから遠くだと思います」
『おいおい、いい意見だなーと思ったらすぐ反応しなさいよ。私は、最近ホームページで掲示板をつくったっていったでしょう。ふじさんという人は、すぐに返事を書き込んでくれるんです。メールを出すとすぐに返事をくれるんです。だから、私はふじさんが大好きなんです。反応があるってうれしいんです。しかもすぐでしょう。またやろうって氣になるんですよ。みんなも、聡くんの意見がいいと思ったら、すぐ反応してごらん』
「ぼくは、そこには氣づきませんでした」
「聡くんはよく氣づきましたね」
「聡くんはすごい」
「なるほど とおもいました」
「その後の文も証拠になると思います。『ぼくは、何度も大声で友だちを呼んだんだけれど、だれももどってきてくれなかった。』と書いてありますね。
もし、近くだったら、友だちの姿が見えるはずです。歌だけが聞こえたんだから、遠くだと思います」
 以下略。
「先に進んでいいですか。
 続いて、『ぼくのよく知っている歌だった』を検討。
「『夢はそこでぷっつりとぎれた』とありますね。これは、『夢はそこでとぎれた』とどう違いますか。ぼくは、『ぷっつり』と書いてあるので、急に目が覚めたという感じがします」
「『ぷっつり』ということは、ハッと目が覚めたということです」
「目が覚めてぼけーっとしていないと思います。はっきり目が覚めたということだと思います」
『自分の体験をいうといいんですよ。このような体験をした人いるでしょう』
「ぼくは、怪獣に追いかけられて(笑)もう少しで食べられそうになったとき、ぎゃーっといったんです。そのとたんハッと目が覚めました」
 経験者は語るが続く。
「いやな夢のことが多いですね」
『なるほど、はやく夢が覚めてくれーという感じですね。この場合はどうですか。夢がはやく覚めてほしいんですか』
 このように、進める。
  体験を語る→イメージを広げる(拡散)
    ↓
  文章にもどる→しぼる(収束)
    ↓
  この場合どうなのかを考える。→発言する。
「この場合は、夢が覚めてほしくないんだと思います」
「私も、もっと続きを見たいんだと思います」
「目が覚めてがっかりしたと思います」
「それはどうしてですか」

 という感じで授業は続く。


   
9月4日(土) リハビリ2
 算数の授業、機能に引き続き「分数と小数の計算」。まだ、時間がかかる子がいる。家で復習してきた子は、楽勝だったようである。
 今日のメインは、国語の授業。
 朝、家庭学習ノートを見る。『まぼろしの町』について書いてきている。けっこういいことを書いてきている。問題は、それをいわないということだ。
 途中までは、係の子(日直の5人)が授業する。
 個人で音読。一斉に音読。
 バトンタッチ。ここから私が授業をする。リハビリ期間中は、私がイニシアチブを取った方がいいと思ったのである。
『今日は、会話文をやってみましょう。「ヒトシ…」と「おうちにかえろう。」というところを読んでみましょう。どのように読むか、考えましょう』
 1分くらい練習時間をとる。
 解釈を音読で表現することをやらせたのである。
「その子に声をかけるようにいったと思います」
「やさしくいったと思います」
「ぼくも、やさしくいったと思います」
「その後に『頭をなでながら』って書いてあるから、小さなぼくを怖がらせないようにやさしくいったとおもいます」
 「やさしく」が続く。このように大きな言葉がでると、具体的な意見が出なくなる。
 まあ、いい。
 板書する。
   「ヒトシ」
   「ヒトシ…」
『この2つは、どう違いますか。ここでは、「ヒトシ…」となっていますね』
 ハッとする子どもたち。何度もやっているのだが…リハビリ中、リハビリ中。
「『ヒトシ』のほうは、なんか元氣よくいった感じがします」
「私も、元氣よく呼びかけた感じがします」
「『ヒトシ』だと、その子はヒトシに間違いないという感じがします」
「ヒトシだということが、はっきりわかっています」
 同じような意見が続く。
「『ヒトシ…』の方はどうですか」
 ようやく、つなげる発言が出てきたな。
「『ヒトシ…』のほうは、はっきりわかっていない感じがします」
「…のところを言葉にすると、かな? だと思います」
「ヒトシじゃないかな? ということだと思います」
 …の部分について説明する。
 マンガを読んでいる子は、よく出会うシーンだろう。
『どんなとき、…が使われていますか』
 がっかりしたとき、自信がないとき、悲しくて言葉が出ないときなどの意見が出された。

『では、この場合はどれにあてはまるだろう』
 広げてからしぼりこむ。基本的な流れを確認していく。
 証拠の探し方。
 その文章の、直前、直後にあることが多い。
 この話の場合は、同じシーンが2回出てくる。
 はじめのシーンは、幼いぼくの視点で書かれている。
 もう一つのシーンは、今のぼくの視点で書かれている。
 つまり、視点を変えて書いてあるのである。
「『ぼくは、思わずお兄さんの体にすがりつく。』って書いてありますね。だから、やさしくいったんだとおもいます」
「やさしくいったから、ぼくはお兄さんのところへいったのだと思います」
 いか同じような発言が続く。
「12ページを見てください。最後の行に『思わず声をかけた』と書いてあります。『思わず』ということは、無意識のうちに声をかけたということです」
「『ヒトシ…』って、口から出てしまったんだと思います」
「まさか、自分だとは思わなかったから、驚いて思わずいってしまったのだと思います」
「ぼくも、驚いていったと思います」
「まさかと思って、びっくりしたと思います」

 続く。
 

9月3日(金)
 リハビリ
 算数の授業、今日は「分数と小数の計算」の復習である。
 ところが計算以前に、0.8を分数になおせない子がいた。忘れているのである。1学期だったら、すぐに教科書を見ただろうに、今日は問題とにらめっこで終わっていた。
 できている子に説明させる。
 できない。説明ができない。
 やったはずのことが、できなくなっている。
 しかたがないので、私が説明。それを復唱させた。

 歌 声量、響き、その他いろいろレベルダウン。
 リハビリ開始(詳細は、いずれ)
 約20分、見違えるようによくなった。おいおい、最初からこれくらいやってくれよなーと、いったとかいわないとか。
 毎日の積み重ねの大切さを、改めて感じた。
 
 国語『まぼろしの町』、家庭学習で氣づいたことを書いてきた子がかなりいた。いいことを書いている。
 第一場面の音読の後、話し合い。
 しかし…発言が続かない。おいおい、あんなにいいこと書いてるのに、どうして発言しないの?
 振り出しに戻って指導する。
 第2の文を取り上げる。
「この『ぼく』について、やってみよう」
 限定する。限定することにより、焦点化できる。しぼった方が、考えが広がるのである。いつもやっているんだけどなー、しょうがないなーと思いながら、初歩的指導をする。
 意見が続く。
「この『ぼく』は、ヒトシです」
「ぼくも、ヒトシだと思います」
「私は、この『ぼく』は、この物語の主人公のヒトシだと思います」
「ぼくは、1人じゃなくて2人でてきます」
「現実のぼくと、夢の中のぼくです」
「2人のぼくがでてきます」
「この2人は、同じ人です」
「2人とも、ヒトシです」
 ここでとぎれる。
『この「ぼく」は同じだといったけれど、違う点はないかな。同じぼくから、違う点を見つけてみよう』
「今のぼくと、昔のぼく」
『時が違うんですね』
「年齢が違うと思います」
「夢の中のぼくは、2〜3歳だと思います」
「幼稚園にも入っていない幼児と書いてあるから、2、3歳だと思います」
「今のぼくは、12,3歳だと思います。12ページを見てください。あれから10年って書いてあるか、12,3歳だと思います」
「年齢が違います」
「夢と現実」
…という感じで話が進んでいく。
 このあと、「ぼく」の状況について話し合われた。
 ぼく関係が終わった。
 次に話題になったのは、この夢は悲しいのか、悲しくないのか ということである。
 両方の証拠があり、どちらとも解釈できる部分がある。
 一方の証拠だけを取り上げ、「悲しい」「悲しくない」と発言する子もいれば、両方の証拠を取り上げ、両極から考えた子もいた。「最初は悲しかったけど、お兄さんがでてきてから悲しくなくなった」
 つっこめば、もっとおもしろくなっただろう。
 私の関心は、リハビリに向いてしまった。発言しない子に発言させることがメインになってしまった。
 読み深めは次回でいいや。
 (続く)

 水泳、今日は検定である。
 はりきった、はりきった。特に男子が燃えて挑戦した。
「ああ、夏休みもっと練習すれば楽勝だったのに」
それくらい、上達していた。
 スピードがついたなーと感心した。

9月2日(木)
 授業始め

 児童集会、「先生の年齢当てクイズ」おもしろかった。
 教室で。
 子どもたちが授業を始めていた。
 例によって、 
  あいさつ
  返事
  発声練習
  音読
  歌
とやっていた。
「今日の児童集会について、よかった点をいいましょう」
 まずは、発言のリハビリから。
 一人一言は発言するようにうながす。
 なかなか発言しない子もいる。
 前に出ている子がいう。
「班でまだ発言していない人に声をかけてください」
 これでも発言しない子がいる。
「まだ発言していない人、立ってください。いったらすわってください」
というようにして、全員に発言させた。
 2学期最初ということもあり、力が落ちている。
「次に、こうしたらもっといいという点をいってください」
 先ほどと同様にやらせる。
 私は、途中で発言の仕方を指導。「発言レベルをあげる」具体的指導である。
 (どんな指導か知りたい人は、「熱血教師の会」に参加してください。失礼しました。)
 国語『まぼろしの町』
 読む。→感想発表→「100倍細かく」(氣づいたことを書く)という流れでやっていく。おもしろくなりそうである。
 算数、1学期の復習。「線対称と点対称」。長い休みが入っても、忘れなくなった。力がついた。スピードは、まだまだ。

 遠泳大会。
 全員が完泳。
9月1日(水) スタート
 始業式。
 子どもたちの態度は立派だった。姿勢がいい。動かない。力がついたなと思った。好調なスタートである。
 今何をやるべきか、どうしたらいいか、わけがわかってきたのだろう。
 私の目を意識している感じはなかった。自然な感じがした。
 ただし、暑さのせいで(話が長いからねー。もっと短くしてほしいと思うのは私だけではないだろう)、氣持ち悪くなった子が3人。
 心身共にタフにするという課題は、まだまだ達成できない。

 教室で話をする。
  お祭り(子ども御輿)で、めいっぱい声を出したことをほめる。
  プール清掃を手伝ってくれた7人をほめる。なんと3時間以上。
  ちひろさんが転校したこと。
 「2学期は、君たちに任せます」
 2学期の方針を告げる。まかせて待つ、できないときはフォローするを基本としたい。

 席決め。
 大掃除。一生懸命やっていた。他からは、大きな声が聞こえるが、うちは静かなものである。私も、黙々と掃除をする。

 防災訓練、ここでも態度がよかった。炎天下の中…力がついたな。
 辛口の私はどこへやら。ちょっとほめ過ぎかな。

 二部会(私は、学習指導部…教務と研推が合体したもの)で、意見を述べる。根本的なことについて。

 遠泳大会の実踏、海で泳ぐ。1キロくらい。けっこう波が高く刺激的。
 神津の海は、きれい。エメラルドグリーン、いつ泳いでもいいな。
 実踏しながら楽しんでしまった。
 
8月31日(火 前夜祭
 いよいよ2学期が始まる。
 4月から布石を打ってきた。
 9月からそれが開花するだろう。楽しみである。

 子どもの可能性を引き出すことに意識を集中したい。
 まかせる、フォローする、待つなどをキーワードに実践していきたい。
 今夏、いろいろと研究した。
  教育の本質と具体的指導
  指導者としての前提
がその中心。
 自分は、今まで指導者としての前提がわかっていなかった と実感した。
 まだまだ子どものせいにしてしまう自分を発見した。
 これからは違う。
 なーんて、子どもの前に立ったら元に戻ったりして。

 子どもたちはどんな顔してくるだろう。
 楽しみである。